在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”フランチャコルタ・アンナマリア・クレメンティ 2001” カ・デル・ボスコ

2009-05-01 22:13:57 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
“Franciacorta Annamaria Clementi 2001” Ca’ del Bosco –Lombardia(点数8)
かの有名なアンナマリア・クレメンティ様に7をつけたら、怒られてしまうだろう。
だから、オマケで8。
(イタリア・ソムリエ協会では、輝くように5グラッポリがついている)
フランチャコルタ、というより、イタリアのスプマンテ全体で、ベルッキかフェラーリか、せいぜいベッラヴィスタ?という時代に、ザネッラ氏のカ・デル・ボスコは、それは話題になった。ベースも、門出のリキュールを足していないドザッジョ・ゼロも、全てが話題になり、知らないとか、まだ飲んでいないとなると、遅れてる~、という時代があった。
ベースのフランチャコルタは、コストパフォーマンスが良く、いろいろな機会にずいぶん飲んだものだ。
そのカ・デル・ボスコの看板ワイン(正確にはスプマンテ)がアンナアリア・クレメンティである。
値段も高かった(今でも高い)が、後光が差している感を受けたのは私だけではないと思う。

色は、当然かなり濃い目。アンナマリア・クレマンティ様はこうでなくっちゃ。
香りは甘さとほろ苦さが出ている。ほろ苦さはトーストというのではなく、もう少し苦味がある感じ。ブリオシュ、柑橘系の香りがあり、ほろ苦さと一緒になってオレンジマーマレードを思わせる。広がりは悪くない。
味は、酸味はあるが、苦味もある。うーん。。。ちょっと苦味が残り過ぎのような。
過去の栄光、と言ってはファンに怒られてしまうが、過去にならず、イタリア女性の平均寿命も延びていることだし、まだまだがんばって欲しいものである。
しかし、8年以上たってこの味なので、文句は言えないかもしれない。
ただ、個人的には、ここまで待たずにリリースして良いのではないかと思うのだが。
品種は、シャルドネ55%、ピノ・ビアンコ25%、ピノ・ネーロ20%。

インターシティのトイレから線路が見える

2009-05-01 21:58:31 | もろもろ、つれづれ
仕事も含めて時々ローマ外に行くが、昔は飛行機で仕事をしていたくせに、今は意外と列車が好きである。
列車はユーロスターも利用するが、インターシティにも乗る。
さて、この前、お客様に言われて気がついたことがある。
「トイレに穴が開いていた!」というのである。

私の世代は(年がばれる!?)、列車のトイレの穴は開いていて当然だったので、そういうトイレを見ても特に何とも思わなかったのであるが、今の若い方にすれば、珍しいのだということがわかった。
と言っても、昨今、昔のように、穴がすっぽり開いたまま、つまり、線路が見える、下から風がスースー入るというわけではない。
(だから、一見したところ、穴があいているようには見えない。)
一応フタなるものがあって、水を流すとフタが開き、水とペーパーが一緒に下に落ちる、つまり線路に落ちる、しかし、走っているからそのまま風に飛んでしまうのである。

そういえば、昔(当然日本にいた)は、だからなのだが、列車の停車中はトイレは使ってはいけなかった。あれは、暗黙の了解だったのか、そういう決まりになっていたのかは知らないが。。。

以来、ちょっと気を付けてて、インターシティのトイレをチェックしている。
線路が見える式と見えない式(タンクなのか、ただ見えない工夫がされているだけなのかは不明)がある。
ヒマだね~。。。と自分でも思うが。。