としのブログ

大工の とし の日々の出来事

今度はこの刃で!

2015-11-30 21:00:11 | 日記
残念ながら鋼が割れていた東源氏の裏金はあきらめることにして、
次の一手を。



これにします。
が、この裏金、表の反りが非常に大きく整形にだいぶ手間取りました。



ほぼ平らになったところで、黒染め。



ひとまずサンヨー砥石の4000番まで切れ刃、裏とも研いでみましたが、

切れ刃





どうです?
かなりすっきりした刃になってませんか?
台のほうはお化粧も済ませていつものウレタン刷り込みの工程なので、
試し削りが楽しみ。
この刃、きっとかなりキレますぜ!

裏・THE鉋 その後

2015-11-29 17:50:04 | 日記
裏金を仕込んだ鉋、現場で使い始めました。
が、刃のほうに問題が・・。



鋼部分に注目。
なんだか縦にサビのピンホールの塊が有るなあ、と思っていたんですが、



割れてます。



割れの中まで黒錆が侵食しているようで、
切れ刃側も当然、えらいことになってます。

この刃自体は現場でのフローリングの突き付け仕事でガンガン使った後も、



それほどひどく傷んでいない優秀な鋼に仕上がっているだけに残念!
ひび割れ部分だって、



使った後でこの程度なので、面取りや擦り付け仕事で使おうか迷ったんですが、
この刃は封印して、違う裏金に差し替えます。
台まで新しく打つ気力はちょっと萎えました(笑)。
が、切れないのがわかってる刃じゃねぇ。

裏・THE鉋!

2015-11-25 21:53:26 | 日記
先日ある方がFaceBookにアップした小鉋を見て、裏金を仕込んだ鉋と見間違えたのが発端で、
ならば自分が作っちゃえ!と。



先ずは刃から。
この裏金、先輩から預かっている寸八の物なのですが、何故か耳が取ってありまして?
使いようもないのでほっておいたんですが、今回の用途には良いかと。
普通とは逆に表が膨らんでいるのである程度平らに成形して。



中古で購入した時についていた、これまた使う当てのない台に。



刺さりました(笑)。
そんで要らないとこをぶった切って。



どう?東源次。
もういっちょ!



あとは本研ぎと刃口の切り直し。
ですがここから先がいつもなかなか進まないんだよな~。
だもんで、キレ具合(切れ無さ具合?)は乞う御期待!

北関東式練習会

2015-11-23 18:32:24 | 削ろう会
土曜日の晩ですが、北関東式練習会に参加させていただきました!
写真を撮るのも忘れるほど頑張ったからか?最薄部は5ミクロン!



包みの神の台をじっくり見させていただき、台打ちの細かいコツまで教えていただいてきました。
今回のお話を聞いてから打てば、



寸八 石田作の台ももう少し狭い状態で収まったかも(笑)。
左の飛んだ所、もったいないのでこのまま、ではなくきちんと落として反省します(笑)。
この石田さんの刃、かなり切れるようです。
練習会でも、



この方に引いてもらったり、



こちらの師匠に引いていただいたりしましたが、おおむね高評価。
自宅に戻っての研ぎ直し後の削りも、



非常にいい感じ。
数値だって、



6の部分が大半ですが(笑)。

今回包みの神の研ぎもじっくり拝見させてもらいましたが、気になるところがたくさん!
その研ぎを参考に、自分なりの解釈ですこーし研ぎ方を変えたのが良かったのか、

切れ刃





これは先程の4ミクロンを出した時、そのまま台から抜いた状態ですが、
とてもいい刃が付いていました。
ちなみに仕上げは中山の浅葱。
教えてもらったあの砥石を最後に使う研ぎ方は自分にはムラが出るようで、
今の所天然仕上げのほうが分が良いようです。

皆様今回もお世話になりました!
それから写真、勝手にアップで気分を害してしまいましたらご一報を。
また次回も、よろしくお願いします!

先日の砥石

2015-11-19 21:19:42 | 日記
自分への誕生日プレゼントとして手に入れた砥石ですが、



一番安かった奴は値段なりの使いにくさです(笑)。
すっげーナナメ。
ですが研ぎ面は層に平行なのがいいです!
があまりにも安定が悪いので、今回は台にすげることに。



カシューで養生した砥石の裏に墨を塗って、



鉋の表馴染みを当てる要領で砥石台を掘っていきます。



最終的に台への固定はシリコンコーキングの予定なので、掘り方は結構いい加減。
この後、砥石台の面取り、カシュー塗りをして接着です。
ちなみに砥石は奥殿の浅葱。
細かい割には力がある石の様です。

そしてもう一つは中山の巣板。



厚いです。



研ぎ感は初めての感触。
アトマでの面直しではガンガン砥糞が出るのに、刃物を当てるとしっかりした感じ。
研磨力は文句なし。
細かさは、



力を入れた研ぎでもこの程度。
もう少し力を抜いて研ぎこめばさらに細かく研げそうです。
薄削りには奥殿の浅葱のほうが良さそうな印象ですが、
中山の巣板、引きも軽く、青紙の刃返りの落ちもよろしく、カナーリ気に入りました!