としのブログ

大工の とし の日々の出来事

誕生日だったので

2015-11-17 22:56:13 | 日記
実は誕生日の自分へのご褒美に、



ポチッとな。
しちゃいました。



出元はこのブログを見ている人ならお分かりですね。
この方とはかなり以前からポツリポツリと取引があるのですが、
今回は一気に3つ!
でもお値段は半人工にちょっと足しただけ。
砥石のお値段は品質、ではなく品格だと思っているんですが、
間違ってるかな?
追々紹介しますね。

石田作 寸八

2015-11-15 20:58:53 | 日記
石田さんの刃を台に入れる前に、以前から欲しかった細工用の刃物を細工。
元になったのは、



薄手の白書き。
これを、



この墨に合わせて研ぎ落して、



でけた。



思いの外研ぎも上手くいったみたい。
これなら狭い隅の細工や刃口の微調整も上手くいくはず(だと思いたい)。

で、ようやく打ちました。



いくつもダメなところはあるんですが、



包み口挑戦二回目でなんとか、



現状2.7ミリ程。
鋼の入りが厚めなのが幸いして?左側に少々地金が見える程度に収まりました。
ツツミーランド、入園オッケーでしょうか?(笑)

研ぎ 番外編

2015-11-12 18:47:36 | 日記
実家のおふくろさんから包丁研ぎの依頼です。



どうしよ?
出刃なんか、



こんなですぜ。
久しぶりに回転水研ぎ機まで持ち出して、





やっとここまで。
小ぶりの柳刃は、



どうやっても裏の一部が砥石に当たらんし。
これ、鉋のように叩いて裏出ししたら割れるよね?



とりあえず無理やり刃先を砥石に当ててこの程度で勘弁!
久々に嫌っていうほど荒砥を使いました。
この手の曲線がある刃物の研ぎは苦手です。
あ、鉋・鑿もまだまだですがねえ。

環巻砥石 山地不明

2015-11-10 20:56:25 | 日記
現場で使っている砥石ですが、産地不明のホームセンターで購入した合わせ砥。



環巻き模様が気に入って手に入れたのは20年近く前。
その頃はホームセンターにも2種類位の価格帯の天然砥石が必ずおいてありました。
安い方の価格の物は大抵プラスチックの台に張り付けられて。



台との接着もだいぶ甘くなってきたので、今回剥がしてみました。
で、その裏側ですが、



層別れのヒビがあるのが残念ですが、おいしそうな水浅葱。
面を付けて研いでみると、



少々傷っぽい所があるものの、



綺麗な鏡面。
若干引けが残るのが惜しいところ。
中研ぎしてない刃で石の細かさを見るために研いだので仕上がりはそれなりですが、

切れ刃





やっぱり結構細かい。

ここの所手持ちの天然砥石のテイスティングに夢中です。
基本的に2段研ぎは無しで(さっきの写真は粒度を見るためなので例外っす)、
特殊鋼を上手く仕上げられる砥石を探ってますが、水加減のコントロール等でやっぱり天然は化けます。
同じ水加減ですべての砥石を試してもいいんだけど、石によって機嫌のいい水加減もあるようでして。
組み合わせ無限大ってな感じ。
とりあえず特殊鋼を天然で切らすには少々荒くても研磨力の強い石のほうが良いような気がしてますが、
自分の手持ちには、コレ!といったものが見当たらず。
また砥石欲しい病が発病しそうです(笑)。

左勘次

2015-11-07 06:38:03 | 日記
連投です(笑)。
ここ数日PCの調子がおかしくてブログの投稿できませんでした。
ようやく(なぜか?)復帰したので。

さて、順番待ちの鉋、左勘次。



寛次ではなくて勘次。
以前の持ち主は、



だそうです(笑)。
表のキレイな(笑)タガネ彫りを消したい訳ではないんですが、



コイツのメタボっぷりったら凄かったので、



すっかりイシイさんの痕跡は消えてなくなりました(笑)。
メタボ治療中になんだか地金が硬いな~、と思ったんですが、



まさかの極軟鉄!
左勘次・寛次といえば田中昭吾さんの鉋だと思っていたんですが、田中さんの鉋で極軟地金は見たことないような気が?
裏隙の深さもかなり鋤いてあって、全体の雰囲気も同じ与板の(たぶん僕の東源次の作者の)あの方のような気が?

気を取り直して(笑)、台の口埋め、馴染みの調整(こっちの台はもともとガバガバ、メタボ治療もしたのでエポがっつり)



変な油染みは取れそうもありませんが引けるようにはなりました。
とりあえず裏金はまだなんですが、



刃は切れるようです。
つーかまさかの5!
屑の反対側は二桁だったけどね(笑)。
もう少し仕込みと片研ぎ直します。