としのブログ

大工の とし の日々の出来事

今年最後の仕事は

2016-12-30 17:42:25 | 日記
お疲れ様です。
としは本日仕事納め。
今年の最後の仕事は、



椅子の補修。
こういった家具系はいじったことが無いのでだいぶ不安なんですが・・。

修理内容は座面の底板が割れたようでウレタンのクッションが沈み込むというもの。



椅子の裏側は不織布でカバーされているので、それさえ外せればどうにかなりそうです。



使えそうな道具を集めて、ひたすら傷を付けない様にタッカーを抜いていきます。
(これが一番時間が掛かりますねえ)

御開帳~。



ちょうどいいところに荷重をかけちゃった模様です。(笑)
こんな風になってるんですね~。

ここからはお手の物なので、



さくっと補強完了。



裏地をタッカー止して無事に納まりました。
さて、これから納品いってきます。

滞りがちなブログの更新でしたが、本年もお付き合いくださりありがとうございました。
ではみなさん、よいお年を!

剛研 輝

2016-12-24 21:55:26 | 日記
なかなかパソコンに向かっている時間が取れないでおります。
そんな中、研ぎと削り(薄削りじゃあないけど)はほぼ毎日行ってはいますよ。

で、いつもの道具屋さんにビスを買いにお邪魔すると砥石のスペースに見慣れないものが。



おお!栃木の名人が買ってみたってやつね!
あの人が興味を持ったって事は、って真似して購入。(笑)

取り敢えず今日使いたいノミをひと研ぎ。



1000番です。
なるほど~。
輝きますな~。



裏も当ててみましたが、やっぱり今まで使った中砥とは違う感じ。
おそらく砥石の中の気泡が少ないんじゃないのかと。
輝いてますが、上滑り感は無いですよ。

続きましては、現場で新建材と戦ってきたこの鉋。



昔の日曜大工用と思われますが、当たりです。
刃先は、



かなりのダメージ。
なので1000番から。



この程度の砥糞の色です。
刃の黒幕のようにガンガン鋼が下りる感じではないですね。
その分研ぎ傷は浅いようです。



これが1000番の拡大。
肉眼では所々光る傷が見えるんですが、拡大するとそうでもない。
この砥石の1000番は離脱した砥粒に大き目な塊りが混じることも少ないようでして、
痛んだ刃にはここから砥ぎ始めても良いかもです。

続いて一番気になる3000番。



研ぎ感は最近の黒幕2000番に近いかな?
水切れが早い割に滑走感は黒幕ほど悪くない感じ。
こちらもやはり、



輝きます。
この輝き感は同社の焼成ダイヤ砥石に近いかも。
あ、ただしこちらの砥石のほうは砥糞の出も多いし刃当たりも砥石自体も柔らかいです。

3000番での拡大


軽く裏を人造6000番で当てて返りの処理をしてます。
刃先の整い具合はバツグンです。
これ、かなり気に入りました。

ピシッとした刃を付ける下研ぎにはちょっと柔らかすぎるかもしれませんが、
最近の僕は刃先を丸めるような研ぎがマイブームなのでこの砥石の当たりの柔らかさがしっくりきます。
ゴロッとしたいやな砥粒の脱落も感じないし、滑走感も砥糞の割には悪くない。
砥いだ刃先の揃いも良好。
良い事ばかりのようですが、やはり厚さの割にお値段が~。
面直しはかなり簡単なので、減るの早そうなんだよね。
兎に角真面目に使い込むには砥石台は早々に必要ですね。

どうでもいいプラの台から恐る恐る剥がす手間が無い分良いでしょうかね。(笑)

さてどこまで?

2016-12-08 18:09:11 | 日記
お久しぶりです。
父の入院やらイロイロありまして、ずいぶん更新をさぼっておりました。
ブログの記事もどこまで書いてどんな事を書こうと思っていたのかサッパリ?(笑)

タイムラグは大きいですが、とりあえず公民館の物置。



完成しました。



外壁は長いこと家で保管していた窯業系サイディング。
綺麗に張る自信は全くないのでサービス工事。
手前のフェンスがモロかぶりでとってもやりにくかったっす。



サッシは再使用の為割れてた欄間のガラスは綺麗げな板で。
ブログの読者さんには笑われそうな工事ですが、期間と予算の都合ということでご勘弁を。(笑)

新築現場のほうは、



二階の床には防音材を敷いて、



わりあい高級なフローリングを貼っていきます。



ウッドワンの既製品、合板基材の物ですが、5寸x4尺の高級品。
強く無垢をお勧めしたんですが、お施主様はペンキ屋さん。
あばれた無垢フロアの補修を頼まれる事も度々あるようでして、無垢はイヤ!だそうです。
施工方法が悪いせいで大きく暴れるのがほとんどだと思うんですがね。

この現場は3坪程のロフトがあるんですが、その上がり框?に、



檜のKD間柱のイイとこを使ってこんなの作ります。



12尺を削る環境が作業場改造の為取れないので、簡単に現場で。



簡易削り台。(笑)
むっちゃ削りにくいですが、



仕上がりはウンマクいったようです。



檜だから楽勝、とか思っていたんですが、人工乾燥の構造材(羽柄材)になるとちょっと切れない刃だと逆目が激しく起こります。
(乾燥温度が高いため?)
集成のパイン材なんかと同じでちょっと水拭きしてやるとずいぶん楽になるんですね。
杉のように乾いたときに凸凹しないし。
安い材料での造作、また勉強になりました。