としのブログ

大工の とし の日々の出来事

は・じ・めて・の~

2017-02-11 20:53:27 | 日記
工務店を経営されている方や工房を構えて仕事をなさっている方ならいつも通りの事なんでしょうが、
ワタクシは収入のほとんどが下請け仕事。
なかなかこういった期会が無かったのですが、ついに~、



今すぐ必要では無い木材のバンドル買い!
昨年からお付き合いを始めた材木屋さんですが、
イロイロ相談にのってもらっていて広葉樹の造作材の在庫が欲しいな~、ってアピールしておいたら、
ホワイトアッシュの半端なバンドルが倉庫の隅に有るの忘れてた、どう?
って言われて、仕入れちゃいました~!



幅は最少7インチから最大13インチ。
長さは11~12フィート。
厚みは5/4インチ。



質はイロイロ。
こんな風に置いていかれて、ヤベっ、外れ引いた?
とか思ったけど、節や割れはこの写真の物が一番ハズレなくらい。
ドキッとさせる置き方シナイでよ~!

どんな風に仕事に生かせるか?楽しみです。

蟻組のサイドテーブル 仮組まで完了

2017-02-09 20:26:43 | 日記
蟻組のサイドテーブルの試作ですが、夜な夜な(ほんとは朝な朝な)進めております。

片側の組み手は前回紹介したとおり、今度は反対側です。



少しは精度が上がってきているようです。

が、・・・



やってもうた!(笑)
もう笑うしかないです。

天板はもう切り代が無いので正攻法では無いと思いますが、女木から男木にヒカリ付け。
どうにか先程と同じ精度には持って行けたようです。

そして更なる試練が待っております。
このテーブルには中段が付くのですよ。



依頼主様のスケッチでは中段は通し二枚ホゾで固定する仕様になっております。
天板と側板が蟻組で天板下わずか20センチの位置に通しホゾの中段というのは、木工をされている方ならわかりますよね?
そうなんです、逃げが無い。
30ミリ厚の天板・側板の下20センチの中段がもしヨジレて組まれてしまうと先程の蟻組が入らなくなる恐れが・・・。



中段は25ミリ厚の板に対してホゾの厚みは20ミリで。
中段の下になる面には5ミリの洞突きを残して大入れ。



この通しホゾの微調整に手間取りながらも、どうにか大きな隙間も無く組めるようです。

そして心配していた天板と側板の歪みも気になることなく、



納まりそう。
惜しむらくは仮組、微調整を繰り返しているときにピンッと弾け飛んだ部分があること。
こればかりは経験を積むしかなさげです。

そしてやっとこさ、



仮組でけた~!

絶対に無理だと思って諦め半分で始めた試作ですが、時間は掛かるものの気持ちさえ折れなければ何とか人様にお見せできるようなもんが作れるようです。(笑)



今回の試作で蟻組と同じくらい難しかったのが通しホゾの精度。



実は一度失敗してます。(笑)
ホゾ穴掘りがこんなに難しいとは思っていなかった。
家具作り、すごく勉強になります。