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衆院山口2区補選ー民主が「道路、年金、高齢者医療」の3点セット、自民党が地域活性化で対抗ー

2008-04-14 02:26:00 | 国内政治
読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その1) 両党首、命運かけ
 
 福田政権発足後初の国政選挙となる衆院山口2区補選(投開票27日)が15日告示される。選挙直後の29日には、揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案の再可決が可能になる。そのため選挙結果はガソリン代値上げをめぐる与野党攻防に大きな影響を与え、福田康夫首相と小沢一郎民主党代表の命運を握る。

 ◇民、道路・年金・医療を追及/自、国政隠し「地域活性化」
 11日、体調不良をおして急きょ大票田の岩国市に入った小沢氏は「厳しい情勢じゃないか。どんな取り組みをしているんだ」と選対幹部を叱責(しっせき)した。支持団体である連合山口の幹部との意見交換後も笑顔は見せなかった。

 民主党の平岡秀夫氏は05年衆院選の山口2区で敗れたものの比例で復活当選。知名度では自民党新人の山本繁太郎氏より勝る。「負けるはずのない選挙」が、今は「すぐ後ろで足音が聞こえる」(県連幹部)状況で、それが小沢氏をいら立たせるのだ。

 選挙戦は、民主党が「道路、年金、高齢者医療」の3点セットを前面に出し、自民党が地域活性化で対抗する構図だ。それはポスターの図柄に象徴的に表れる。平岡氏が小沢氏と並ぶのに対して、山本氏の相手は管内10市町長のうち9人の首長らだ。自民党は「福田首相=国政」をわきに置く戦術をとった。

   ◇ ◇

 今月6日に田布施町で開かれた「桜祭り」に平岡氏が姿を現した。同町は岸信介、佐藤栄作両首相の出身地で自民党の金城湯池。平岡氏が同党支持層の切り崩しを狙って力を入れる地域の一つだ。

 「道路が重要でないとは言わないが、年金や医療などには金がかかる。貴重な税金をいかに有効に使うかだ」と会場の隅っこで声を張り上げた平岡氏。特設のステージで岸信夫自民党参院議員があいさつするのを遠目に見ながら、会場内をひたすら歩き回って支持を訴える姿もあった。

 一方、自民党は今月上旬に山口2区の有権者を対象に行った独自の意識調査で、関心のある政策を聞いた。その結果、トップは「年金」の22%だったものの、「地域活性化」が15%で、「ガソリン問題」の8%を上回った。自民党にとっては心強い数字だった。

 しかも山本氏は、立候補を表明した3月5日まで内閣官房地域活性化統合事務局長の職にあった。地域活性化を重点的に訴える戦術が一気に固まった。

 山本氏は4月8日夜、岩国市の山あいの小瀬地区でミニ集会を開いた。パイプ椅子に座った約30人に「何といっても地域活性化のポイントは仕事(雇用)だ。これを活性化のど真ん中にして、やらなきゃいかん」。30分に及ぶ熱弁だったが、ガソリン問題には最後まで触れなかった。

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 ◆立候補予定者(政党順)

山本繁太郎 59 [元]国交省局長=自新

平岡秀夫  54    弁護士  =民現

(出所:毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊)

読む政治:衆院山口2区補選 27日投開票(その2止) 負ければ求心力低下
 <1面からつづく>

 ◇福田首相 「再可決」判断厳しく
 ◇小沢代表 「9月再選」に暗雲も
 山口県岩国市を貫く大動脈の国道2号。車を走らせると、沿道には民主党の平岡秀夫氏と自民党の山本繁太郎氏のポスターが目に入ってくる。

 小沢一郎代表との握手姿を収めた平岡氏のポスター。対する山本氏の脇に写っているのは、県選出の自民党参院議員の林芳正、岸信夫両氏と、2月10日の岩国市長選で初当選した福田良彦市長。最大の「看板」であるはずの福田康夫首相が登場するポスターは見あたらなかった。

 現地で山本陣営を指揮する自民党本部の職員は、05年郵政選挙との落差をこぼす。

 「当時は『自民党です』といえば票になった。今は内閣支持率も下がって『自民党です』『福田首相です』とは言いにくい」

 山本氏の立候補表明に合わせて3月5日に同県入りした菅義偉選対副委員長は、長谷川忠男県連幹事長と会談。菅氏が「首相よりも地元首長とのツーショットのポスターがいいなあ」と伝えると、長谷川氏は「結構です」と答えた。長谷川氏は地元県議を通じて、山本氏と選挙区内の9人の首長が写ったポスターを作製させた。

 告示後、首相は応援に入るか。行かなければ「逃げた」と言われ、行けば国政が話題になる。選挙情勢をにらみながらの苦しい判断になる。

  ◇  ◇

 国政選挙である以上、地元での争点はかみ合わなくても、政治的にはガソリン代値上げの是非など国民投票的な色彩を帯びる。

 自民党が補選で負けた場合、暫定税率を維持するための租税特別措置法改正案の再可決の判断は厳しいものとなる。

 無理して再可決をすれば、反発する民主党から首相問責決議案が提出される可能性が高く、国会は一気に緊迫する。再可決できなければ道路族の反発などで首相の求心力はさらに低下し、「福田おろし」につながるかもしれない。

 一方、民主党が負ければ、国会での同党の攻勢は勢いを失いかねない。小沢氏自身にとっても深刻だ。昨年の大連立構想の頓挫、代表辞任騒動、大阪府知事選の惨敗、日銀副総裁人事でのしこりなどの影響で、ただでさえ同氏の基盤は脆弱(ぜいじゃく)だ。

 民主党幹部は「小沢氏が求心力を維持するには圧勝が必要だ」と強調する。補選は「選挙の小沢」という神話を保つための試金石であり、9月の代表選にも影響を与える。【西田進一郎、渡辺創】

 ◇共産票行方が焦点
 共産党は衆院山口2区補選で候補者擁立を見送った。

 同党は次期衆院選小選挙区について、これまでの「全選挙区候補者擁立」方針を転換し、全国300の半分以下に絞り込むことを決めており、擁立見送りはこうした方針に沿ったものだ。

 前回05年の衆院選では、自民公認の福田良彦氏(現岩国市長)と民主公認の平岡氏が戦い、平岡氏が約600票差で敗れた。この時、共産公認候補は1万3499票を獲得した。

 次期衆院選では候補者の出ない共産票の動向が焦点になっており、山口2区は先行ケースになる。

 共産票について、平岡氏陣営は「自民党に回ることはない。数千票は入るのでは」と期待を寄せるが、山本氏陣営は「基礎票はせいぜい2000~3000。大したことはない」と冷めた見方だ。

 ◆過去の国政補選

 ◇与野党形勢逆転の契機 87年参院岩手が典型的
 国政補選の結果は政権を揺るがすこともあり、時には与野党の形勢を逆転させるきっかけとなってきた。典型的なのは87年3月の参院岩手補選。売上税の是非が問われ、反対を掲げた社会公認候補が大勝。売上税を廃案に追い込んだ。

 89年2月の参院福岡補選で当時の社会公認が自民公認に大勝したのを契機に消費税、リクルート事件、農政不信の「3点セット」が政府・自民党の逆風となった。

 竹下登首相はリクルート事件で引責辞任、後任の宇野宗佑首相の下で行われた6月の参院新潟補選も社会候補が自民候補を降した。1カ月後の参院選への影響は決定的で、宇野首相は参院選惨敗で引責辞任した。

 後任の海部俊樹首相は10月、参院茨城補選に臨み、連敗にストップをかけた。当時の自民党幹事長は民主党の小沢一郎代表だった。

 補選は00年10月からは年2回の統一方式に。複数の選挙の「星取り」勝負となり、自民勝ちか与野党引き分けが続いた。小沢氏が代表に就任した直後の06年4月の衆院千葉7区補選では民主が勝利し、「偽メール問題」が代表交代に発展した民主党の窮地を救う形となった。

(出所:毎日新聞 2008年4月13日 東京朝刊)

道路財源、代理戦争 衆院山口2区補選

 「補選は大丈夫ですか?」

 福田首相は心配そうに自民党の古賀誠選対委員長に声をかけた。2月末、衆院本会議場でのことだ。

 4月15日告示、27日投開票の衆院山口2区補選は、昨秋誕生した福田政権にとって初の国政選挙。現職だった福田良彦氏が出直し岩国市長選に転出したのに伴う補選で、民主党は「必ず議席を奪還する」(小沢代表)と年明け早々、比例中国ブロックの平岡秀夫衆院議員(54)が走り始めた。05年の衆院選こそ惜敗したものの、00年、03年は2区を制している。

 自民党は出遅れていた。参院議員や地元の柳井市長らの名が浮かんでは消えた。「ねじれ国会」で福田内閣の支持率が低迷する中、政権の浮沈を占う補選にだれを……。

 古賀氏は首相に旧知の官僚の名を告げた。内閣官房の地域活性化統合事務局長、山本繁太郎氏(59)。直ちに首相官邸の二橋正弘官房副長官を訪ね、山本氏擁立に向けて「仁義」を切った。

 3日後、外堀を埋められ官邸に赴いた山本氏に、首相はいつにない真剣な表情で語った。「非常に大事な選挙。しっかり頼む」

■「道路なら山本」

 山本繁太郎氏は1カ月前まで内閣官房に詰めていたが、もともとは旧建設官僚だ。「道路族のドン」となる古賀誠氏と縁が深まったのは80年代後半。ちょうど道路局に籍を置いていたころだった。

 バブル真っ盛りで、族議員と官僚の蜜月時代。東京・赤坂の高級料亭に呼ばれた山本氏は、古賀氏らの前でふざけて座敷の鴨居(かもい)にぶら下がった。ナマケモノのまねだ。すると鴨居がガタッと外れた。山本氏は焦ったが、古賀氏は「面白いなあ」。外れた鴨居に自分もぶら下がり、座敷に落としてしまった。

 山本氏は抜群の陽気さと人なつっこさで相手の懐に飛び込む「破天荒な役人」(旧建設省OB)として永田町に知れ渡った。旧建設省が国土交通省になった後、事務次官に次ぐ国土交通審議官にまで上りつめた。

 補選の投開票日の2日後、ガソリン税の暫定税率を復活させる税制改正関連法案が再議決できるようになる。古賀氏ら政府・与党の幹部は再議決する構えだが、暫定税率の復活には世論の反対が根強いため、選挙の争点となることは避けたい。さすがの山本氏も「地域活性化」は訴えるものの、道路問題への発言は「議員になってから……」などと言葉を濁していた。

 ただ、暫定税率の期限が切れた1日、下松市での集会では珍しく本音を漏らした。

 「一般道路事業だけが借金もせずにやれたのは50年前の(道路特定財源)制度が続いてきたおかげ。2区を2週間走り回って、まだ道路整備を急がなくてはならない所がたくさんあると思った」

 7日の岩国市での集会。選対幹部の県議は「道路なら山本」とばかりに声を張り上げた。

 「地方には車が必要! 道路が必要なんです! 山本さんは国交省一筋。道路局にも長くいらっしゃいました」

■「ここらで見直し」

 3月29日に岩国市であった国道バイパスの開通式。あいさつに立った自民党の岸信夫参院議員や福田良彦・岩国市長らは「道路はつながらなければ意味がない」などと、口々に道路特定財源や暫定税率の維持を訴えた。

 だが、民主党の平岡秀夫氏だけはとうとうと制度の沿革を説明し、反論した。

 「ここらで見直さないといけないのではないか」

 平岡氏も官僚出身だが、その歩みは山本氏とは対照的。旧大蔵省から内閣法制局を経て、40代半ばで国税庁課長を辞め、政界に。憲法や法律に詳しいだけでなく、理屈っぽい性格もあって「民主党の法制局長官」と評される。

 党内「左派」とされる「リベラルの会」の代表世話人も務める。小学校の遠足で広島の原爆資料館を見学して以来、平和問題にはこだわり続けた。一方、昨年6月には、テレビ番組で少年犯罪をめぐり「悪いことをした子どもたちはそれなりの事情があったんだろう」などと語り、ホームページで「おわび」したこともあった。

 その平岡氏が初めて国政に挑んだ00年に選挙応援に入ったのが、山口県宇部市生まれの菅直人代表代行。以来、2人は多くの場面で政治行動をともにしてきた。

 菅氏は党内や地方組織に異論を抱えながらも、道路政局の先頭に立ち、議論をリードしてきた。古賀氏への「口撃」も激しく、古賀氏の地元、福岡県八女市の橋を視察し、「(橋や道路の建設が)道路族がいるところだけ優先されているようにも見える」と追及。名指しこそ避けたものの「道路族は国交省からエサをもらって利益を守る番犬」とののしった。

 補選はさながら「古賀VS.菅」の代理戦争の様相を呈しつつある。菅氏は11日に早速2区に入る。補選は狙い通り「再議決の是非を問う国民投票」となるだろうか。

(出所:朝日新聞HP 2008年04月11日07時04分)

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