CS放送「山ちゃんのジャーナルしちゃうぞ!」
志位委員長が出演
志位委員長
「二つの“おまかせ政治”を根こそぎ変える」
山ちゃん
「僕の頭の中では、うっ、共産党だね」
--------------------------------------------------------------------------------
日本共産党の志位和夫委員長は、十二日放映のCS放送「朝日ニュースター」の報道番組「山ちゃんのジャーナルしちゃうぞ!2」に出演し、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さん(山ちゃん)と、朝日新聞オピニオン編集グループの曽我豪編集長代理のインタビューに答えました。「共産党はちょっと怖いイメージ」といっていた山ちゃんは、「党本部散策」(資料室、食堂、屋上、大会議室)、「地区委員会訪問」(東京・中野)を織り交ぜた“取材”を進めるにつれて――。
「ちょっと緊張しますね。党本部で委員長とお話しするとなると…」
こんな山ちゃんに、志位氏がインタビューの冒頭、「出身が一緒の千葉県ですよね」と声をかけると、山ちゃんは「ぐっと距離を縮めることができた(笑い)」。リラックスした雰囲気のなか番組は始まりました。
共感広げる「ルールある経済社会」の訴え
山ちゃんは、以前は共産党の名前に、北朝鮮や旧ソ連のイメージがあったが、最近は党員がすごく増えるなど、みんなの考えが変わってきたといい、その背景にある党の理念、考え方について質問。志位氏はまず、党が一番に目指していることをこう説明しました。
「世界経済危機が起こっても、ヨーロッパでは大量のホームレスが街の中に放り出されるということは起こっていませんよね。ところが(日本では)東京のど真ん中で『派遣村』が生まれざるを得ない。これは、あまりにも国民の暮らしや労働を守るルールがない、そこからきているんですね」「だから私たちは、この『ルールなき資本主義』といわれる経済社会のあり方を大本から正して、せめてヨーロッパ並みの、労働や社会保障や農業や中小企業や環境や、そういう人間にとって大事なものを守っていく、『ルールある経済社会』を、まずは資本主義の枠内で目指そうじゃないかといってきたんですが、ここにずいぶん、若い人を含めて共感が広がっているなという感じがします」
志位氏が、当面の課題の例として、非正規労働者と正規労働者との均等待遇の実現、残業の上限を法律で決めるなど長時間労働の是正をあげると、山ちゃんは、「本当に現状に合った一番いいルールをつくろうとしているわけじゃないですか」と応じました。
問題は、この改革を妨げる“カベ”です。志位氏は、「財界・大企業にとっては、そういうルールがつくられてしまったら、自分たちが勝手に大もうけしていく上で邪魔になる」とのべ、一番のカベである財界・大企業に正面からモノがいえる党が大きくならないと突破できないと強調。これには曽我氏が、「民主党も正直、選挙を考えると、どうしても財界・経済界の支持がほしい。そこに矛盾はありませんかね」と問いかけました。
志位氏は、自民党も民主党もともに日本経団連に“通信簿”をつけてもらい、献金をあっせんしてもらっており、両党からは、財界にモノをいえる立場は出てこないと指摘。一方で、経済界の一部からも、市場原理主義、規制緩和一辺倒には未来がないとの声が出ていることもあげ、「『国民が主人公』になる政治への大きな転換が必要になる時代が来たと思うんですね。この大きな転換をやろうと思うと、共産党を伸ばさないとできません」と力説し、そのためにも、総選挙を、共産党が政権に参加するような、本当の民主的政権をつくる一歩にしたいと語りました。
政権協力について、自民党はもちろん、民主党ともその条件はないとキッパリのべた志位氏。同時に、日本共産党が総選挙で躍進したら、例えば労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度廃止、農産物の価格保障・所得補償の実現などの政策提起を次々とおこない、一致点で他党と協力し、政治を動かす努力を大いにおこなうと表明したうえで、こんなやりとりになりました。
志位 共産党と一緒に政権を組む党は、残念ながらいまのところないと思っているけれども、しかしいま、非常に大きな激動期、激変期ですから、そういう激動の中で共産党が伸びるような状況がつくられてくれば、私たちと政権を共にしようという政治潮流も必ず現れると思っています。そうしたら一緒になって、きちんとした政策協定をつくって、本当の意味での『国民が主人公』の、民主連合政府と私たちは呼んでいるけれども、そういう政権をつくろうというのが私たちの考えです。
山ちゃん 問題を根こそぎ、ガラっと変える、そういう動きがベストだと。
志位 外交はアメリカまかせ、内政は財界まかせの“おまかせ政治”でずっと六十数年、自民党はやってきたけれど、それがうまくいかなくなっているわけですから、だったらここのところを根こそぎ変える、変えねばならぬ、そういう状況に来ていると思います。
◇
話題が、比例代表で六百五十万票を得るのが総選挙の目標だが、それを達成するのは並大抵の仕事ではないこと、西松建設の違法献金事件をめぐる自民、民主両党の責任などに移った後、山ちゃんは改めて「もし共産党が政権を取った場合、この日本をどうしていこうとお考えですか」と質問しました。
安保を廃棄し日米間に真の友情を
志位氏は、経済の面では、財界のもうけ応援型の政治から、国民の暮らしを最優先に応援する政治への大転換をおこなうと表明。外交では、安保条約を国民の合意で廃棄し、それに代えて日米友好条約を結び、対等・平等の友情を日米関係で打ち立てたいと力説しました。そして自衛隊について問われた志位氏は、憲法違反であるが、共産党が政権についてもすぐに解散はできないと指摘。軍拡から軍縮への転換、海外派兵をやめることなどを出発点にしながら、東アジアで戦争の心配がなくなり、自衛隊がなくても安心という国民の合意が成熟したときに初めて、九条の全面実施をおこなうとのビジョンを明確に示しました。
資本主義の財産をすべて引き継ぎ、さらに豊かに
最後のテーマは、社会主義で、「個人の財産は制限される?」でした。
志位氏は、資本主義の枠内での改革の次の目標である社会主義・共産主義は、主要な生産手段――工場とか機械とか土地とか生産のために必要な用具――は社会全体のものにするが、自家用車とか住宅など生活手段は、社会全体のものにすることは毛頭ないと強調。旧ソ連は社会主義とは縁もゆかりもなく、崩壊したさいには日本共産党は歓迎の声明も出したことを紹介し、次のように語りました。
「私たちが日本で社会進歩の階段を進んでいく上で、はっきり約束しておきたいのは、資本主義の時代に国民のたたかいで勝ち取った平和、自由、民主主義などの財産をすべて引き継いで、もっと豊かにしていくというのが展望だということです」「加えて、資本主義ではどうしても解決のつかない問題、貧困、失業、恐慌、投機、環境など、どうしても利潤第一、もうけ第一の資本主義の枠内では解決できない問題を解決して、本当に人間が社会の主人公になるような、そういう方向に進みたい」
◇
インタビューがすすみ、「僕の頭の中でははっきりと、うっ、共産党だね、みたいな(笑い)」と感想の声を上げた山ちゃん。最後のコメントは――。
「いままで、(番組で)『自民と民主がいかにどうなるか』みたいなことばかりやってきたんだけれど、(現場に)行って話を聞くと、(共産党の)そんないいことがあるのに、なぜもっとみんな知らないんだと思いました」
(出所:日本共産党HP 2009年4月15日(水)「しんぶん赤旗」)
志位委員長が出演
志位委員長
「二つの“おまかせ政治”を根こそぎ変える」
山ちゃん
「僕の頭の中では、うっ、共産党だね」
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日本共産党の志位和夫委員長は、十二日放映のCS放送「朝日ニュースター」の報道番組「山ちゃんのジャーナルしちゃうぞ!2」に出演し、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さん(山ちゃん)と、朝日新聞オピニオン編集グループの曽我豪編集長代理のインタビューに答えました。「共産党はちょっと怖いイメージ」といっていた山ちゃんは、「党本部散策」(資料室、食堂、屋上、大会議室)、「地区委員会訪問」(東京・中野)を織り交ぜた“取材”を進めるにつれて――。
「ちょっと緊張しますね。党本部で委員長とお話しするとなると…」
こんな山ちゃんに、志位氏がインタビューの冒頭、「出身が一緒の千葉県ですよね」と声をかけると、山ちゃんは「ぐっと距離を縮めることができた(笑い)」。リラックスした雰囲気のなか番組は始まりました。
共感広げる「ルールある経済社会」の訴え
山ちゃんは、以前は共産党の名前に、北朝鮮や旧ソ連のイメージがあったが、最近は党員がすごく増えるなど、みんなの考えが変わってきたといい、その背景にある党の理念、考え方について質問。志位氏はまず、党が一番に目指していることをこう説明しました。
「世界経済危機が起こっても、ヨーロッパでは大量のホームレスが街の中に放り出されるということは起こっていませんよね。ところが(日本では)東京のど真ん中で『派遣村』が生まれざるを得ない。これは、あまりにも国民の暮らしや労働を守るルールがない、そこからきているんですね」「だから私たちは、この『ルールなき資本主義』といわれる経済社会のあり方を大本から正して、せめてヨーロッパ並みの、労働や社会保障や農業や中小企業や環境や、そういう人間にとって大事なものを守っていく、『ルールある経済社会』を、まずは資本主義の枠内で目指そうじゃないかといってきたんですが、ここにずいぶん、若い人を含めて共感が広がっているなという感じがします」
志位氏が、当面の課題の例として、非正規労働者と正規労働者との均等待遇の実現、残業の上限を法律で決めるなど長時間労働の是正をあげると、山ちゃんは、「本当に現状に合った一番いいルールをつくろうとしているわけじゃないですか」と応じました。
問題は、この改革を妨げる“カベ”です。志位氏は、「財界・大企業にとっては、そういうルールがつくられてしまったら、自分たちが勝手に大もうけしていく上で邪魔になる」とのべ、一番のカベである財界・大企業に正面からモノがいえる党が大きくならないと突破できないと強調。これには曽我氏が、「民主党も正直、選挙を考えると、どうしても財界・経済界の支持がほしい。そこに矛盾はありませんかね」と問いかけました。
志位氏は、自民党も民主党もともに日本経団連に“通信簿”をつけてもらい、献金をあっせんしてもらっており、両党からは、財界にモノをいえる立場は出てこないと指摘。一方で、経済界の一部からも、市場原理主義、規制緩和一辺倒には未来がないとの声が出ていることもあげ、「『国民が主人公』になる政治への大きな転換が必要になる時代が来たと思うんですね。この大きな転換をやろうと思うと、共産党を伸ばさないとできません」と力説し、そのためにも、総選挙を、共産党が政権に参加するような、本当の民主的政権をつくる一歩にしたいと語りました。
政権協力について、自民党はもちろん、民主党ともその条件はないとキッパリのべた志位氏。同時に、日本共産党が総選挙で躍進したら、例えば労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度廃止、農産物の価格保障・所得補償の実現などの政策提起を次々とおこない、一致点で他党と協力し、政治を動かす努力を大いにおこなうと表明したうえで、こんなやりとりになりました。
志位 共産党と一緒に政権を組む党は、残念ながらいまのところないと思っているけれども、しかしいま、非常に大きな激動期、激変期ですから、そういう激動の中で共産党が伸びるような状況がつくられてくれば、私たちと政権を共にしようという政治潮流も必ず現れると思っています。そうしたら一緒になって、きちんとした政策協定をつくって、本当の意味での『国民が主人公』の、民主連合政府と私たちは呼んでいるけれども、そういう政権をつくろうというのが私たちの考えです。
山ちゃん 問題を根こそぎ、ガラっと変える、そういう動きがベストだと。
志位 外交はアメリカまかせ、内政は財界まかせの“おまかせ政治”でずっと六十数年、自民党はやってきたけれど、それがうまくいかなくなっているわけですから、だったらここのところを根こそぎ変える、変えねばならぬ、そういう状況に来ていると思います。
◇
話題が、比例代表で六百五十万票を得るのが総選挙の目標だが、それを達成するのは並大抵の仕事ではないこと、西松建設の違法献金事件をめぐる自民、民主両党の責任などに移った後、山ちゃんは改めて「もし共産党が政権を取った場合、この日本をどうしていこうとお考えですか」と質問しました。
安保を廃棄し日米間に真の友情を
志位氏は、経済の面では、財界のもうけ応援型の政治から、国民の暮らしを最優先に応援する政治への大転換をおこなうと表明。外交では、安保条約を国民の合意で廃棄し、それに代えて日米友好条約を結び、対等・平等の友情を日米関係で打ち立てたいと力説しました。そして自衛隊について問われた志位氏は、憲法違反であるが、共産党が政権についてもすぐに解散はできないと指摘。軍拡から軍縮への転換、海外派兵をやめることなどを出発点にしながら、東アジアで戦争の心配がなくなり、自衛隊がなくても安心という国民の合意が成熟したときに初めて、九条の全面実施をおこなうとのビジョンを明確に示しました。
資本主義の財産をすべて引き継ぎ、さらに豊かに
最後のテーマは、社会主義で、「個人の財産は制限される?」でした。
志位氏は、資本主義の枠内での改革の次の目標である社会主義・共産主義は、主要な生産手段――工場とか機械とか土地とか生産のために必要な用具――は社会全体のものにするが、自家用車とか住宅など生活手段は、社会全体のものにすることは毛頭ないと強調。旧ソ連は社会主義とは縁もゆかりもなく、崩壊したさいには日本共産党は歓迎の声明も出したことを紹介し、次のように語りました。
「私たちが日本で社会進歩の階段を進んでいく上で、はっきり約束しておきたいのは、資本主義の時代に国民のたたかいで勝ち取った平和、自由、民主主義などの財産をすべて引き継いで、もっと豊かにしていくというのが展望だということです」「加えて、資本主義ではどうしても解決のつかない問題、貧困、失業、恐慌、投機、環境など、どうしても利潤第一、もうけ第一の資本主義の枠内では解決できない問題を解決して、本当に人間が社会の主人公になるような、そういう方向に進みたい」
◇
インタビューがすすみ、「僕の頭の中でははっきりと、うっ、共産党だね、みたいな(笑い)」と感想の声を上げた山ちゃん。最後のコメントは――。
「いままで、(番組で)『自民と民主がいかにどうなるか』みたいなことばかりやってきたんだけれど、(現場に)行って話を聞くと、(共産党の)そんないいことがあるのに、なぜもっとみんな知らないんだと思いました」
(出所:日本共産党HP 2009年4月15日(水)「しんぶん赤旗」)
大企業関係者が苦労して儲けたたカネの4割を暴力で巻き上げ、中核女ばかりが益々豊かに。