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米兵事件に抗議 沖縄県民大会

2008-03-25 00:59:33 | 国内政治
米兵事件に抗議 沖縄県民大会
がまん限界
人権侵害根絶を

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 「私たちに平和な沖縄を返してください」と少女暴行事件に抗議する県民大会で女子高校生が訴えてから十三年がたつなか、根絶されないどころか頻発する米軍犯罪に対する怒りが沖縄県で再び爆発しました。「米兵によるあらゆる事件・事故に抗議する県民大会」(実行委員会主催)が二十三日、同県北谷町内で開かれました。六千人(主催者発表)の県民らが集まり日米地位協定の抜本改定や基地の整理縮小を求めました。

 会場は、大粒の雨がたたきつけ、芝生の地面はぬかるみました。握られた傘には「NO BASE」の文字が書き込まれ、「米兵犯罪を許すな」「子どもたちに残そう基地のない平和な島」などのゼッケンや横断幕が並びました。真剣な表情の若い女性や子どもの手を握り舞台に視線を向ける母親らも目立ちました。

 主催者あいさつで玉寄哲永実行委員長=県子ども会育成連絡協議会会長=は「人権をしっかり根付かせ、保障させるため日米に抗議を含めて訴える」と語気を強めました。県議会で抗議決議を可決したにもかかわらず大会に参加しなかった自民党に対して「許し難い」と批判しました。

 終了後記者団に「県民大会は社会教育関係団体が呼び掛けた新たな抗議県民運動の第一歩。今度こそ地位協定の抜本改正をさせたい」と語りました。

 実行委員会は最終的に九十九団体が集結。県民大会に賛同する自治体首長ら十人が出席しました。

 那覇市の翁長雄志市長は「事件が後を絶たない仕組みを変えるには、日米安全保障条約に伴う地位協定について根本から問いただすべきだ」と訴えました。

 参加者で確認した抗議決議には「基地被害により県民の人権が侵害され続けている現状」「何ら変わらぬ現状に県民の我慢の限界をすでに超えている」との言葉がつづられました。決議は、日米地位協定の抜本改正、基地の整理・縮小と海兵隊を含む米軍兵力の削減、人権侵害根絶のための責任の明確化を求めました。

 日本共産党から石井郁子副委員長をはじめ赤嶺政賢衆院議員らも駆けつけ、参加者を激励・連帯の意思を表しました。

 宮古島郡区や八重山郡区でも同日、県民大会と同じ趣旨で集会が開かれました。

安心できる沖縄つくろう 県民大会
私たちは訴える

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 二十三日、沖縄県北谷町内で開かれた米兵抗議県民集会で、各界・各層の代表者は「基地の島」・沖縄で繰り返される米兵による犯罪が二度と起きない抜本策を日米両政府に求め、力強く訴えました。


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 「十四歳の少女に(暴行の)目的を持って声をかけるならば、その行為自体が犯罪だ。少女には何の落ち度もない」と満身の怒りを込め、開催地あいさつにたった野国昌春・北谷町長。二十―三十年前まで軍事基地だった会場も基地返還の跡地利用によりにぎやかになった一方、米軍人が一番多く住む町になったとし、「住民登録もせず、隣に誰が住んでいるかわからないようでは、町づくりもできない」と強調。不平等な日米地位協定の抜本的改正を求め、「これからも(米軍の)不正に対しては大きな声を小さな町からあげる」と表明しました。

 「女性の尊厳すら守れない日米安保とは何か。繰り返させる基地被害から市民をどう守ればよいか、自問しながら会場にきた」と切り出した東門美津子・沖縄市長。

 事件のたびに再発防止策を求める一方、凶悪事件は後を絶たず「事件が起きてもなすすべを持たない日本政府に激しい怒りをおぼえ、国のありかたに疑問を抱く」と批判しました。

 「基地被害に何ら実効ある対応をみせないことが、国民主権、基本的人権、平和主義をかかげる国の姿か」と強い口調で指弾し、「基地あるがゆえの被害に苦しみ、人間としての尊厳さえも踏みにじられることに、いまこそ終止符を打とう」と力強く呼びかけると、降りしきる大雨を吹き飛ばすように「そうだ」の声と拍手に会場はわきました。

 翁長(おなが)雄志・那覇市長は「米兵による事件のたびに『綱紀粛正』という空虚な言葉が登場するが、それに納得する県民は今やだれ一人いない」とのべ、「沖縄県民の悲しみと怒りのマグマの強さを日本政府は知るべきだ」と厳しい口調で注文。沖縄が「日米安保体制のひずみを一身に担わざるを得ないことに満身の怒りと理不尽さを感じる」と怒りをぶちまけました。

 繰り返される事件の根本的な解決のために日米地位協定の見直しは当然としても、「これまでの(日米関係の)仕組みをご破算にし、最初から検討する決意で、具体的、実効的な再発防止策が必要だ」と強く求めました。

 小渡(おど)ハル子・沖縄県婦人連合会会長は「基地は諸悪の根源だ、基地の存在が悪の温床だといわれるが、まったくそのとおりです。我慢しないといけないのでしょうか。もう限界です。私たちの怒りは頂点に達しました」と激しく抗議。日米両政府、米軍に対し「いまこそ党派を超え、県民が一丸となって怒りの声をあげ、抗議すべきです。命を産みはぐくむ使命を持つ母親集団は、青少年が安全で健やかに育つことをひたすら願い、また県民が平和で明るくくらせるように、日米地位協定の抜本的見直し、一日も早い米軍基地の整理・縮小を日米両政府に求めましょう」。一言、一言、区切るように力を込めて訴えるたびに会場から「そうだー」の声が途切れませんでした。


 「人権の回復と、人権を保障する社会へがんばろう!」――。最後に玉寄哲永実行委員長のガンバロウ三唱に、傘を閉じた六千人の参加者は、雨のなかこぶしを天にふり上げました。

(出所:日本共産党HP 2008年3月24日(月)「しんぶん赤旗」)
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