お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

アメリカの「おかあさ~ん」

2010-05-31 | for the Occasion
さまざまな雑誌の表紙を飾る Michelle Obama 米大統領夫人

私たちのブログで最多登場数を誇るのは、なんと!ファーストレディのミッシェル・オバマさん。
ハーバード大卒の才媛ながら庶民的で気取りがなく、180cmの長身でVogue誌などの表紙を飾るスタイリッシュな容姿。大統領選当時からメディアでも大人気で、日本でも知名度は抜群(!?)でした(参照:『やっぱりオバマ(小浜)』)
ファーストレディ就任後は、忙しい公務をこなしながらも「わたしはMother-in-Chief」と2人のお嬢さんの母親であることを大切にする、まさに「アメリカのおかあさん」です(参照:『ホワイトハウスの本棚』)

いまだ就任2年足らずとは言え、歴代のファーストレディの中でも特に学校訪問の多いことで有名です(参照:『増殖するチャータースクール』)。というのも彼女のトッププライオリティは「子どもたち」。その「子ども対策」の柱は『健康』と『教育』です。
地元の小学生と一緒にホワイトハウス裏庭を耕して手作りの有機栽培を推進したり(参照:『ホワイトハウスの通信簿』)、娘たちにも「オーガニック野菜」の摂取を義務づけるなど(参照:『ホワイトハウスもキャンプObama』)、健康を守るための「安全な食べ物」を推進しています。

また、幼稚園から大学の卒業式まで講演の依頼は引きも切らず、自らの『教育』を語るスピーチはどこに行っても素晴らしい反響。(参照:『ファーストレディの”贈る言葉”』)。海外訪問の時にも、地元の学校訪問はマストのイベントで、世界中の子どもたちと心を通わせる能力には定評があります。
先ごろはフロリダの小学校で不法移民の子どもたちと話し合い、複雑な移民問題に絡む『アメリカのお母さん』の役割の難しさも映し出されて、ファーストレディの役割を日々の教育現場に持ち込んで活躍しています。

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今週は『ホワイトハウスの本棚』から、学校訪問で読み聞かせをするファーストレディお気に入りの絵本を中心に取り上げてみました。



Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Bad Day
ブログ記事『何ひとついいことがなかった日に読みたい絵本』
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Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
ブログ記事『脳細胞にしみつくクマさん』
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The Cat in the Hat
ブログ記事『荒唐無稽、実は、用意周到』
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ミシェル・オバマ:アメリカを変革するファーストレディ
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トラバ記事『やっぱりオバマ(小浜)』を読む




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クマさんは世界のアイドル

2010-05-24 | for the Occasion
カリフォルニア州旗をバックにプー(左)とヨギ(右)

ファミリーペットの代表イヌとネコのほかでは、クマほど世界中で愛されている動物はいないのでは。
北極グマやパンダベアの個性派から、一般的なブラウンベアや黒クマなど種類もいろいろ。お話に、映画に、コマーシャルにと、ありとあらゆる場所で活躍しています。
パディントンテディベアの生い立ちは日本でもよく知られていて、キャラクターグッズの売上げでは、日本は大お得意さまなのだそうです。

アメリカでセレブなクマとなると、なんといっても「プー」と「ヨギ」。
「クマのプーさん(Winnie the Pooh)」が誕生したのは1926年のこと。ディズニーキャラクターになるずっと前です。
また、最初は脇役で登場した「ヨギベア(Yogi Bear)」は、3年後の1961年からは主役でテレビ番組を持つようになったそうですから、もう50歳にもなります。あの「襟を正した」キャラクターの『エリ』が、実はCG以前のアニメの隠れ技だったとは…。
面白いことに、そんなクマたちと育った”元”子どもたちがいま向かい合うのが「ブルとベア」。野牛(ブル)とペアを組んで、株式市場のご案内役です。もっともクマ側は『下降市場』を示すので、あまり歓迎されないムードではありますが。

一方、カリフォルニア州にとって、クマはちょっと特別な存在です(参照:『アニマルといっしょ:ご当地アニマル』)
まず州の旗の真中をノッシノッシと歩いているのが大きなクマ。これはその昔、州内に多く存在した野生のグリズリーベアで、モデルとなった件のクマは今でもサンフランシスコの科学博物館に展示されています。
ヨセミテ国立公園では、観光客の食べ残しを狙ういたずら者となって「クマに注意」の標識やポスターを賑わせ、また公園や山間部では監視官”スモーキーベア”として『山火事防止』に一役買うなど、クマのヒントが散らばります。
また、アメリカの大学にはそれぞれに独特のマスコットがありますが、10キャンパスあるUCシステム(University California)のマスコットはクマ。スポーツイベントなどで活躍して、母校の意気を盛り上げています。

ところで、わたしもひとつだけクマのぬいぐるみ(stuffed animal)を持っています。
渡米直後のお誕生日に、シェアしていたハウスの仲間たちから贈られたサプライズプレゼントでした。首筋に白い毛並みが入った姿は明らかに「月の輪熊」。ラベルにも「Made in Japan」とあって、このクマを見るとなんとなくホームシックになったのを覚えています。

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今週は、そんな世界中で愛されるクマさんの登場する絵本のご紹介です。



We're Going on a Bear Hunt
ブログ記事『音響効果満点のアドベンチャー』を読む
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Little Bear
ブログ記事『マルチメディアのタレントこぐま』を読む
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Teddy Bear Postman
ブログ記事『郵便屋さんのいちばん忙しい日』を読む
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Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
ブログ記事『脳細胞にしみこむクマさん』を読む
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Bear Stays Up for Christmas
ブログ記事『眠りたくないイブの夜は…』を読む
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「母の日」に読みたい絵本

2010-05-03 | for the Occasion


日本でもアメリカでも、母の日(Mother's Day)は5月の第2日曜日。今年は9日になりますね。

この日曜日、アメリカの家庭では、子どもたちとお父さんがブランチを作ってお母さんのベッドまで運んできます。お母さんはナイティにガウンのまま、ベッドで新聞や本を読んだり、テレビを見たり・・・しながら待っています。内心ひやひや!でも、この日ばかりは、絶対に起きて行かないのが鉄則!大きくなった娘や息子はお母さんをブランチに誘い出します。レストランは"母の日特別メニュー"を用意して大歓迎。評判の店は早くから予約でいっぱい。ブランチにはオレンジジュースで割ったシャンペン;ミモザを添えるのが伝統です。

母の日は"世界共通”の祝日だとばかり思いこんでいたのですが、実は国により、起源/由来また日付に違いがあるのをご存知でしたか?(参照:wikipedia「母の日の由来」 例えばスペインやポルトガルでは5月の第1日曜、スウェーデンでは5月の最後の日曜日、同じ北欧でもノルウェーでは2月の第2日曜、またエジプトやバーレーンあるいはシリアやパレスチナなどでは3月21日の「春分の日」が「母の日」。そして、それぞれに由来があります。実は日本でも、そもそもの母の日の起源は戦前の大日本婦人会結成にさかのぼるそうで、当時は3月9日(地久節:皇后陛下のお誕生日)が「母の日」だったそうです。5月の第2日曜日になったのは戦後のことで、これはアメリカの影響です。

アメリカの「母の日」には、「子ども達をもうこれ以上戦場に送らない!」と母親たちが意思表示した日を起源とするという説を始め複数の由来がありますが、5月の第2日曜日になったのは、アン・ジャーヴィス女史が自身の母親の遺志を継いで「すべての母親を讃える日」を設けようと提案したのをウィルソン大統領が支持し、全国民に提唱したのが始まり。母の日にカーネーションを贈る風習もこの時から。アンが「母の日」実現を祝って、墓前にお母さんの大好きだった白いカーネーションを捧げたのが起源だとか。

が実は、ウィルソン大統領の「母の日」の提案にまっ先に飛びついたのは、言わずもがな、アメリカのさまざまなビジネス。そう、当時も今も、「母の日」は”最も消費の増える日”のひとつなのです。お花、カードはもとより、長距離電話の回線が一番込み合う日でもあります。だからこそ母の日は国民的祝日になった・・・と言われ、皮肉をこめて「『母の日』は『ホールマーク(Hallmark:大手カード会社)の日』」と揶揄されたこともあるとか。

でも、なんと言っても、子どもたちにとってお母さんはやっぱり特別。毎晩お母さんの読み聞かせで眠りにつく幼い子どもたちにとっても、故郷を遠く離れて暮らすようになった大きな子どもたちにとっても。だからほとんどの絵本にはお母さんが登場します。今週はそんな数ある絵本の中から、特に母の日に読みたい絵本を選んでみました。

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Owl Babies
ブログ記事『おかあさ~ん』を読む
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Love You Forever
ブログ記事『世界中のお母さんが泣いた本』を読む
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The Kissing Hand
ブログ記事『お母さんのキス』を読む
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No David!
ブログ記事『だめ!いけません!やめなさい!』を読む
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I Love You, Mom!
コラボ記事『世界中の「お母さんだいすき!」』を読む


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アースデイは「こどもの日」

2010-04-26 | for the Occasion
アースデイに公開されたディズニー映画「Oceans」のポスター

4月22日は『地球の日(Earth Day)』でした。
1970年に設立されたアースデイは今年で40年目。いまや全地球のイベントとなり、当日からこの週末には世界中で『地球を守る』ためのさまざまな催しが行われました。
発祥地でもあるアメリカでは、オバマ大統領のスピーチに始まってパレードやセミナー、展示会などが催され、「環境問題」を考えるディベートやテレビ番組が目白押し。各国のGoogleトップページは緑のロゴになり、シリコンバレーの本社では「エコ・サミット」も開催されました。

興味深いことには、設立当時は『反ビジネス』の旗頭だったアースデイが、いつの間にか『エコビジネス』の推進役なっていること。「エコロジー」の仮面をかぶったマーケティングだ、という批判も受けています。
そういえば‥‥アースデイ当日にリリースされた、ディズニー映画「Oceans」。これにあやかって、有名オモチャやさんFAOシュワルツ(FAO Schwarz)では緑色のペンギンがショーウィンドウを埋め尽くし、また3D映画「アバター」のDVDも4月22日が発売日でしたっけ‥‥。

さて商業イズムはともかく、私たちにもっとも身近なアースデイは『リサイクル』(参照:『リサイクルの現実』)
イベントでは「海岸や公園のお掃除」が人気で、オーシャンビーチやゴールデンゲートパークでは、ピクニックを兼ねた恒例のファミリー行事にもなっています。親子そろって捨てられたペットボトルやゴミを集めたり、リサイクルセンターの見学をしたり。ニュースに登場する子どもたちがみんな「地球に役立っているから」と明るく胸を張っているのが印象的でした。
一昨年のアニメ『WALL-E』(参照:『地球はもう青くない…』)ご覧になった方も多いと思いますが、地球をあんな”赤茶けた星”にしないよう「いまの私たちができることは?」と真剣に考えなければ‥‥。

アースデイとは、子どもたちに「きれいな地球を残そう!」という、究極の『子どもの日』と気づきました。

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今週は絵本を通して、楽しく易しく、子どもたちに地球の大切さを伝える絵本を集めてみました。お母さんもご一緒に、『美しい地球』を子どもたちに手渡す道を考えてみましょう。



Recycle!: A Handbook for Kids
ブログ記事『一家に一冊 子どものリサイクル』を読む
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Ten Things I Can Do to Help My World
ブログ記事『ぼくに わたしに できること』を読む
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Planet Earth Gets Well
ブログ記事『わたしたちのすべきこと…?』を読む
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The Adventure of a Plastic Bottle
ブログ記事『ペットボトル君の大冒険』を読む
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What's So Bad about Gasoline?
ブログ記事『ガソリンって悪玉だったんだ…』を読む
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絵本で学ぶ、おとなの常識 子どもの常識

2010-04-19 | for the Occasion

写真:公立幼稚園で「サイン(標識)」について学ぶ子どもたち

小学校4年生でニューヨークから日本に戻った帰国子女の友だちが言うには、学校で一番困ったのが「ラジオ体操ができなかった」こと。日本人なら誰でも、あの音楽とともに自然に体が動く体操がわからず、2学年上のお姉ちゃんとオロオロ‥‥。
大人になってからの仲間同士のランチで「いまだから笑って言えるけど、ストレスで登校拒否になりそうだったのよ~」と嘆くことしきりでした。

誰でも知っていること‥‥いわゆる『常識』は、人間が成長していく過程で育まれるものですから、ポンと異なった環境に”投げ込まれた”ときは、さあ大変。おまけに「どうして?」と今さら大声で尋ねるのもちょっと憚られたりします。
もちろん子どもたちだけでなく、大人になってから環境が変わった私たちも同様。
大学院に入学したての頃、始めてのクラスで出席を取る教授に、どうやって答えたらいいのか? 他の学生たちの反応を必死で眺めていたのはまだ”序の口”。ごく日常的な先生/生徒の呼び答えにも度肝を抜かれたりしました(参照:『たかが呼び名、されど呼び名』)
ショッピングをしても(参照:『アフタークリスマスの恒例イベント』)、サンドイッチをオーダーしても(参照:『注文の多い料理店』)、ほんのちょっとしたことでカルチャーショックを受けることになります。

大人でもストレスを感じるわけですから、小さな子どもたちはいったいどう対応していくのでしょうか。
子どもたちの順応力の高さに期待しつつ、そんな常識を学ぶ格好の手段のひとつに絵本があります。それぞれの国で愛読されている絵本は、まさに『常識の宝庫』。短いテキストやきれいなイラストの中に、実は基本的な知識・常識が満載されているのです。加えて、一緒に読み聞かせるお母さんにも「大人の常識」がわかるおまけつき。使わない手はありません。

ところで、「ラジオ体操」で思い出す日米ギャップ。
この3月末で閉鎖したNUMMI自動車工場。12年前、鳴り物入りでシリコンバレーに設立されたトヨタとGMの合弁会社です。日本の技術/慣習の移植がミッションでしたが、そのひとつがなんと!始業前のラジオ体操。始めこそ、物珍しさに参加していたアメリカ人ワーカー達がいたものの、結局は体操しているのは日本人ばかりだったとか。
カルチャーに根付く『常識』は、やっぱり子どもの頃から育てるものなのでしょう。

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今週は、アメリカの子ども達が学んでいく基本的な『常識』がテーマの絵本。一緒に読み進めば、「へえ~そうなんだ」と親子ともども、この国の常識が身につくこと請け合いです。



Excuse Me!
ブログ記事『あら 失礼!』を読む
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Five Little Monkeys
ブログ記事『英語で学ぶ子どもの常識』を読む
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My Big Alphabet Book
ブログ記事『ABCの絵本で身につける”おとなの常識”』を読む
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Who Says Quack?
ブログ記事『なんてなくの?』を読む
この絵本の詳細を見る


Knock, Knock, Who's There?
ブログ記事『ノックの音が…Knock, Knock, Jokes』を読む
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