お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

わたしたちのすべきこと…?

2009-08-20 | about 英語の絵本

Planet Earth Gets Well

地球の坊やが風邪を引いてしまいました。不愉快な鼻水がずるずる出て止まらない鼻風邪のように、坊やは南極や北極の氷がグズグズと溶け出してしまうのを防ぐことができません。どうしてだか分からないんだけど具合い悪いんだ‥‥と訴える坊やにお母さんが触ってみると、熱があります!

温暖化などから生じている地球の環境問題を地球の"病気"に例え、環境悪化から生ずる現象と問題を"風邪の症状”になぞらえて説明し、そして私たち人間は、どうすれば問題を緩和できるかを解説している絵本です。

アマゾンの読者レビューには「小さな子にも分かりやすい」とか「ディズニーのアニメーションになるといいのに」と評され、グリーンなライフスタイルを教えるのに適切な絵本、と紹介されています。でも正直に言うと、私はちょっと確信が持てません。

この絵本が、読者と見なしている"小さな"子どもたちは、果たしてここまで地球全体を惑星として客観視できるだろうか?地球環境問題をここまで大局的な視野で見られるのだろうか?と。

実際に読み聞かせてみないとわからないなぁ‥‥と思いながら、残念ながら、ちょうど該当する年齢の子に読み聞かせるチャンスを持てなかったのです。ですから、どなたか、お子さんに読み聞かせてごらんになった結果を教えて下さるとうれしいです。

実はこの絵本を読みながら、私が思い浮かべていたのは『映画ウォーリー(WALL-E)』でした。ご覧になりましたか?ウォーリーはかわいいし、運動しなくなってすっかり太った未来のヒトは笑いごとではないけどユーモラス。でもゴミが積もり積もった地球がすっかり赤茶けた色になって、もう"青い星"ではなかったこと---あのリアルな描写が、私にはとてもショックでした。ああ、私たちがやっていることはこれなのだな‥‥と瞬時に理解しました。

子どもにグリーンなライフスタイルをどう教えるか?なんていう言い方は、もしかしたらすごく僭越で傲慢な考え方であり、態度なのではないでしょうか?だって環境を破壊してきたのは子どもたちではなく、私たち"既に大人"になっている者たちの生き方・暮らし方なのです。私たちはそのつけを後進の世代に払わせている‥‥。私たちは、自分たちのグリーンライフを語るべきなのだと思います。


コメント
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