暗いところがこわい・・・。
誰しも覚えがあるのでは?
男の子の家には”くらやみ“ the dark が住んでいます。
いつもは地下室にいるのだけれど・・・。
ある日、それが男の子の部屋まで上がって来て・・・
The Dark | |
Orchard Books |
テキスト以上にイラストが語りかけてくる絵本です。
明るい電灯がつくりだす光と闇:光の届くところと届かないところをくっきり描き分けたイラストが印象的です。無言の説得力がある、と言ってもよいくらいです。光と闇とのシャープなコントラストだけでなく、徐々に夕闇が迫る心細い感じや、夜間灯のほのあかるさ、小さな懐中電灯を持って歩く"うすくらがり"の感じなどが、実によく描けていて、子どもは絵を見ただけで、暗いところが怖い・・・思いを、ちゃんと共感してもらっていると感じるに違いありません。