お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

おかあさーん

2008-11-18 | about 英語の絵本

Owl Babies

白いふわふわのフクロウのきょうだい3羽が、お母さんフクロウと一緒に木の洞のおうちに住んでいます。ある晩目覚めると、お母さんがいません。さぁ大変!お母さんはどこ?

「きっと食べ物を取りに行ったんだよ」と一番大きいセラが励ますように言うと、「きっと、そうだね」と二番目のパーシーがすかさず相槌をうちます。でも、一番小さいビルは「おかあさーん(I want my mommy!)」と呼ぶだけ。

「大丈夫、帰ってくるよ」とセラが言い、「すぐ、だよ」とパーシーが言っても、「おいしいものを持ってきてくれるよ」とセラが言い、「きっと、そうだよね」とパーシーがうなずいても、一番小さいビルは、ただただ「おかあさーん(I want my mommy!)」と呼ぶばかり。

お母さんは、なかなか帰ってきません・・・。3羽はだんだん不安になります・・・。

お留守番の心細さは誰にも覚えがあるものですが、Owl Babiesでは、物語の背景になっている暗い夜の森の雰囲気が、幼い3羽の心細さを浮き立たせて効果満点。その雰囲気につられて、読み聞かせている親も、聞いている子どもも、本当にだんだん心細くなってきます。

あ、お母さんが帰ってきた!「あぁ、よかった!」と3羽が巣の中で飛び上がって喜ぶハッピー・エンディングに、小さいビルの「お母さん、大好き!(I love my mommy!)」というつぶやきを聞いて、はらはら聞き入っていた子どもも、ようやく、ほっと安心する、ベッドタイムの読み聞かせに最適な一冊です。




コメント
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