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クリスマス明けの26日は「ホワイトセール」とよばれる冬物大バーゲンセールのスタートです。感謝祭明けと同様に朝早くから開店するお店にお客が殺到します。
ここからはファイナルセールでほぼ底値になるので、まずはブーツやドレスなどのお目当てのコーナーに駆けつけますが、感謝祭明けの買い物がクリスマスプレゼントなのに対して、クリスマス明けの買い物はほとんど自宅用。恒例の買い物のひとつは、来年のクリスマス用グッズ。カードやラッピングペーパー、クリスマスディナー用のナプキンやテーブルクロスなどが真っ先に売れます。
さて、アフタークリスマスセールの最大の特徴は、実は、返品コーナーに人が詰め掛けることです。建前は、クリスマスにもらったプレゼントの返品・交換ですが、これが驚くばかり多く、特設コーナーを設けるお店もあるほど。
アメリカはほんとうに「なんでも返品・交換」できてしまいます。包装を解いていないもの、未使用のものはもとより、すでに使ってしまったものまでも「使ってみたら不具合があった」と言って返してしまうのです。返す方も返す方なら、お店のカスタマーサービスの人もまた、あっさりと受けとって返品に応じてしまう、という、日本人の常識ではとても考えられない光景が、そこかしこで展開します。
だから例えば、「ティーンエイジャーの常識は、買ってきたパーティドレスのプライスタグをつけたままでパーティに着て行って、翌日に『サイズが合わなかった』とお店に返しに行くことよ」なんて、まことしやかな噂まであります。イブニングドレスは1回しか着られないので、これは賢い(悪賢い、ですね)!
私自身が一番驚いたのは、アメリカに引っ越した最初の年の12月26日に、ターゲットという大手ディスカウントストアで、中年の男性がプラスチックのクリスマスツリーを返品していた光景です。店員さんが平然とそれを受けとったのを見たときには、驚愕のあまり、ひっくり返りそうになりました。