ありがとう~に~♪

犬猫ネタがないので、主に見た映画と食べたものを記録するだけのブログ

冬だけどアキ祭り笑

2023-12-11 13:42:00 | 日記
12/9から渋谷ユーロスペースで『愛すべきアキ・カウリスマキ』という特集が始まった。   

「枯れ葉」の公開を記念して、過去作品のほとんどを上映するという、夢のような企画だ。

私は出遅れたファンなので、封切では全く見ていない。
ここ数年で配信やDVDで見られるものは全部見たが、映画館で見られないことや引退してしまったことにはひどく落胆した。
が、昨年シレッと新作撮ったカウリスマキ
そのおかげか?今年の夏には目黒シネマで4本上映し、2本は念願のフィルムで見ることができた。

そして新作公開&特集上映。
こんなに嬉しいことがあるだろうか

特集は来年まであるが、フィルム上映は9日10日の2日だけ。
昨日は8時間映画館に籠もり、4本のフィルム上映を見た。

①過去のない男(2002)
サインアップ

カウリスマキ作品の中でも特に好きな作品。敗者3部作の2作め。
主演のマルック・ペルトラは「かもめ食堂」でコーヒーを美味しく淹れるおまじないをしていた人。

②街のあかり(2005)  

敗者3部作の3作め。主演は「枯れ葉」のカラオケ王
一番悲惨な主人公ではあるが、ラストはやっぱり希望が。

③希望のかなた(2017)

「ル・アーヴルの靴磨き」に続く難民3部作の2作め(ちなみに3作めはまだない)。
カラオケ王はやる気のない料理人役で出てる笑  

④浮き雲(1996) 

敗者3部作の1作め。これもすごく好きで、無人島に1本だけビデオを持って行くならこれにするかも(カウリスマキは「東京物語」にするらしい)。
ラストシーンがとても好きだ。
ここではマルックがアル中の料理人役で出ている。

私がカウリスマキ作品を好きでたまらないのは、見た後にえも言われぬ幸福感に包まれるからだ。
こんなに貧しかったり不運だったりギリギリの生活の人ばかり出てくるのに、どうしてなんだろう。 
それはきっと、社会的弱者や敗者と言われる人に向ける監督の温かな眼差し、それ故に決して悲劇ではない希望ある終わり方をするからだと思っている(他にも挙げ出したらキリがないくらいあるが)。
だから私は精神安定剤のように、カウリスマキ作品を見ている。

フィルム上映で7本を見ることができ、出遅れたファンもようやく追いつくことができた。
引退などと言わず、これからも撮りたいものを撮りたい時に撮ってほしいな。

昨日は記念にフィルムのプレゼントがあったよ

「希望のかなた」
レストラン閉店で最後の乾杯。

「過去のない男」
キノコ狩りのシーン。
犬か入ってるの欲しかったから、当たりで嬉しい😄
 
「街のあかり」
このイケメンの青年が後のカラオケ王に笑

「枯れ葉」のポスター、日本のと犬の位置が違うことを知った。
日本のは右にいるね
何と来年6月にフィンランドツアーが!
世界一犬に優しい映画館「キノライカ」(カウリスマキが経営)で映画を観る、ですって 
行ける人いいな〜
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする