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さくらの大学ノート

さくらが日々想うことをつづります。
(旧だいがくしょくいんのたまご・ひよこ)

2/28(土) 教育サロン in 東海

2015年03月01日 | 勉強会・イベント
こんばんは。さくらです。

今週末は名古屋に行ってきました。

2/28(土)、第24回 教育サロン in 東海 に参加してきました!

会場は、名古屋商科大学伏見キャンパス。MBAのキャンパスで、とてもゴージャスな内装でした
(2015年4月からは、名古屋丸の内キャンパスに移転し、より充実した施設になるようです。)

発起人の池田輝政先生、福岡大学の山口住夫先生のご挨拶のあと、事務局を務めるラーニングバリュー本田氏の司会のもとで、まずは自分の「学習スタイル」を知るテスト。

学修スタイルの「Do」「Look」「Think」「Plan・Grow」の4つのバランスを知ることができるのですが、私は「Do」が最も多く95%、次いで「Plan・Grow」が65%くらいで、「Look」「Think」は約35%と少なかったです。

それはつまり、「ひらめいたらぱっとやる」タイプ。でも長続きしないのかもしれません。
何が多ければいいということではなく、そういうタイプだということです。環境や状況によっても変わり、現状、もしくはこうありたいという自分の意識が反映されるそう。
教育サロンに何度か参加している方からは、「いつもDoが高いんだよね」「前回よりバランスが良くなった」などという感想がありましたので、度々やってみると、変化がつかめるのかもしれません。
私も、「参加するために名古屋まで来ちゃったし」なんて気持ちもあって、アクション重視の回答になっていたので、実際よりも「Do」が強く出ていた部分がありそうです。
これからは一つ一つのアクションに、深い観察や分析を加えて、「Look」と「Think」もバランスよくできるよう、高めていきたいと思います。


続いて、「記者会見」というグループワーク。
5~6人にわかれ、自己紹介のネームプレートを書いたら、一人の発表者が自己紹介した後、残りのメンバーが記者として順に質問をして、互いのことを知るというものでした。
ネームプレートには、名前と所属以外に、趣味なども書くため、仕事の話だけにならず、楽しく対話できましたよ


そして、今回のテーマ。
―「アクティブラーニング」失敗事例をもとに「学生がまなぶとき」を考える―

話題提供は、「アクティブラーニング失敗事例ハンドブック」をまとめた名古屋商科大学の亀倉正彦先生です。

 名古屋商科大学 アクティブラーニング失敗事例ハンドブックを公開しました

亀倉先生の専門は経営学(組織論・経営資源論)。産業界ニーズGPで連携した中部圏の大学から、アクティブラーニングの失敗事例を集め、「失敗学」の手法に基づいて分析した成果をご発表くださいました。


その後、「記者会見」ワークのグループに戻り、ディスカッション。
私のグループでは、

 ・「失敗学」に関連して。
  ・教育における「リコール」は成り立つのだろうか。
  ・ノーベル賞受賞の赤氏・天野氏は、何度も失敗しても、人よりもあきらめずに続けたという。
   失敗の中に発見もあったのだろう。大きく見れば失敗かもしれないが、
   その中には小さな成功体験があり、それが細く長くつながっているのではないか。
 ・「アクティブラーニング」とは何か。
  ・文部科学省の定義は教授学の中だけの話で、それが求められた背景や想いなどは含まれていない。
   どう読み込んで、何をつくっているかは各大学や分野によって異なるのだろう。
  ・アクティブラーニングは方法論であり、講義型でも、話を聞く中で将来を考えたり、
   社会の出来事と結び付けたり、気づきがあればアクティブラーニングなのでは。
  ・どのように成績評価をするか。学修目標・達成目標があり、その評価方法を考えてから、
   手法としてのアクティブラーニングを選択するかどうかを考えるという順番になるのでは。

などという話題が出ました。

他のグループでも、そもそも「アクティブラーニング」とは何か、というところに改めて立ち返っていて、こういった話を肩書や役職を抜きにしてフラットに話せる場があるということはとても大切だなと思いました。また、これを各大学の学内で出来たらいいのに、ということが、この教育サロンの始まりのきっかけでもありますし、私も強く感じたことでした。

ちなみに。文部科学省の「アクティブラーニング」の定義はこちら。
教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。



改めて読んで感じたのは、(グループ内での指摘もありましたが)今は「手法をどう取り入れるか」にばかり注目がいってしまっているということ。
冒頭に「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり」という否定の一文があるせいもあるかもしれません。

そして、目的「学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。」が薄れてしまっているということ。
でも、この目的すら、本来は、「学生がこれからの複雑化した社会で生きていくために」、身に付けた方がいい力を育成するものであって、本当に考え込まなければならないのはアクティブラーニングをどうやってやるかではなく、学生が成長できるようにするにはどんな教育に取り組んだらいいか、なのではないでしょうか。
それがとても、読み取りにくい定義になってしまっているのが残念です。

きっと、国レベルで取り組もうとなった背景にも、子どもたちが成長するために、それまで各所で実践されていた「協同学習」や「サービスラーニング」や「フィールドワーク」といった活動を通した学習の事例を把握して、「こういうの、いいね!」と共感した人の「想い」があったと思うのです。でもそれを国の資料にしたら、とてもクールな定義になってしまいました。

もちろんこの辺りは私の想像ですが、今回の教育サロンで参加者の方々とお話をする中で、改めて「アクティブラーニング」について考える時間を持つことができました。


初参加でしたが、暖かく迎え入れてくださった先生方、事務局の方、共に参加した方々に感謝です。
また、東京での開催もあるようなので、楽しみにしています。


以上、まとまりがありませんが、振り返りでした。
順番前後しますが、後日、EMIR勉強会や、横浜国立大学AP推進フォーラムについても、感想を上げたいと思います。
「Do」だけでなく、「Look」や「Think」も深められるように!

では、おやすみなさい。

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