こんばんは、さくらです。
今年は、月毎にテーマを決めて本を読もうかな、と考えています。
――同じジャンルの本を複数冊読むと、共通して書かれていることがある。それがその分野のコアである。
書物の知識を知恵にしていくため、それを実感しながら読もうと思ったのです。
2冊目からは読むのが楽になる、なんてことも言われますよね。
ということで、1月。
今月は、「自己の変化と自信」としました。
いきなり自己啓発系かよ! というツッコミも受けそうですが(笑)、昨年末からの「自分を変えていこう」「自信を持てるようになりたい」という気持ちに沿って、まず手に取ったのはこの本。
自信を育てる心理学 「自己評価」入門
ナサ二エル・ブランデン著 手塚郁恵訳(春秋社)
いま、書店に置かれているのは新装版なのですが、なんだか読んだことあるぞ、と思い返してみたら、大学生の頃、一度手にしていました
米国の臨床心理学者ナサニエル・ブランデン氏が臨床の現場で検証を重ねてきた「自己評価(セルフ・エスティーム)」を育てるための理論とアイディアをまとめた本です。
「文章完成法」を中心とした28のエクササイズを通して、自分自身で自己評価を高めていくことができます。
つまり、実践することに価値のある本なのですが、学生時代には、この本のエクササイズをすべて終えることができませんでした。
本書のような心理学の本にせよ、ビジネス・自己啓発系の本にせよ、「自分を変える」本はあまたありますが、「ちゃんとカウンセリングを受けたほうがいいレベル」の当時の私には、難しかったんですね。
自分で自分をどうにかするには、一定の強さとポジティブさが必要なのではないかなと思います。
と、私の話はさておき。
自己評価(セルフ・エスティーム)とは何なのか。本書には以下ように書かれています。
自己評価を高めるためには、「意識的に生きる」ことが大切だといいます。
変化していくための前提条件として、「自己受容」があります。
そうはいっても、ある出来事に対する否定的な感情など、どうしても受け容れることができなかったら。
<受け容れられない>ということを事実として受け容れることですね。
このような理論を、主に「文章完成法」という方法を用いて実践し、身につけていきます。
本書で最初に出てくる文章完成法を用いたエクササイズの冒頭に、こんな説明があります。
エクササイズでは、
・私はかつて……であったとはとても信じられません。
・……を認めるのは、私にとって容易ではありません。
・私が受け容れにくい感情は……です。
・私が受け容れにくい行動は……です。
など、17項目の未完成文が並びます。
このあとも、エクササイズ毎にテーマにあわせた未完成文が続きます。
大切なのは、回答を思い浮かべながら読み進めるのでなく、実際にノートに書くことです。
すぐに6~10個の答えを書ける項目は少なく、どうにかひねり出して数を並べるものもあります。
この「どうにかひねり出す」ことを通して、自分の考えや感情に気づくことが何度もありました。
自分の中で矛盾する考えもたくさん見つかりましたし、その矛盾している状態も受け容れられるようになり、白黒ハッキリ答えを出せるまでひとつのことに捉われてしまうことも少なくなったように思います。
とはいえ、まだ全てのエクササイズを終えていません。
本書自体はすでに3回ほど通して読んでいますので、今月中にエクササイズを終えて、2月を迎えようと思います。
本書を書店で買い求めた最初の動機は、仕事のことで悩む友人の話を聞いたからでした。
いじめもしくはパワハラが横行するような職場環境に耐えながら仕事をするうちに、彼女は自分自身にすっかり自信をなくしてしまいました。
第三者として話を聞けば、おかしいのは職場の方なのですが、彼女は「つらいのは自分が弱いせいだ」「今仕事を辞めたら『逃げだ』と言われた」と言い、自己の認識の仕方が歪んでしまっていると感じました。
「彼女が自分に自信を持って、幸せな人生を歩もうと思えるようになるにはどうしたらいいんだろう?」そう思いながら書店の本棚を歩いていたときにであったのが本書です。
私自身が本書を体験することで、いつか彼女の助けにもなれたらいいなと思っています。
今年は、月毎にテーマを決めて本を読もうかな、と考えています。
――同じジャンルの本を複数冊読むと、共通して書かれていることがある。それがその分野のコアである。
書物の知識を知恵にしていくため、それを実感しながら読もうと思ったのです。
2冊目からは読むのが楽になる、なんてことも言われますよね。
ということで、1月。
今月は、「自己の変化と自信」としました。
いきなり自己啓発系かよ! というツッコミも受けそうですが(笑)、昨年末からの「自分を変えていこう」「自信を持てるようになりたい」という気持ちに沿って、まず手に取ったのはこの本。
自信を育てる心理学 「自己評価」入門
ナサ二エル・ブランデン著 手塚郁恵訳(春秋社)
いま、書店に置かれているのは新装版なのですが、なんだか読んだことあるぞ、と思い返してみたら、大学生の頃、一度手にしていました
米国の臨床心理学者ナサニエル・ブランデン氏が臨床の現場で検証を重ねてきた「自己評価(セルフ・エスティーム)」を育てるための理論とアイディアをまとめた本です。
「文章完成法」を中心とした28のエクササイズを通して、自分自身で自己評価を高めていくことができます。
つまり、実践することに価値のある本なのですが、学生時代には、この本のエクササイズをすべて終えることができませんでした。
本書のような心理学の本にせよ、ビジネス・自己啓発系の本にせよ、「自分を変える」本はあまたありますが、「ちゃんとカウンセリングを受けたほうがいいレベル」の当時の私には、難しかったんですね。
自分で自分をどうにかするには、一定の強さとポジティブさが必要なのではないかなと思います。
と、私の話はさておき。
自己評価(セルフ・エスティーム)とは何なのか。本書には以下ように書かれています。
自己評価には二つの要素があります。<自分が有能であるという実感>と<自分は価値があるという実感>です。いわば自信と自尊の総和です。それは、人生の難問に対処する自分の能力(問題を理解し、それを解決する能力)と、自分が幸せになる権利(自分の関心や欲求を大切にし、それを擁護する権利)について、その人が暗黙のうちにどう判断しているかを反映しています。
自己評価は、<人が自分のことをどう思い、どう感じるか>ではなく、<自分が自分自身をどう思い、どう感じるか>なのです。
自己評価を高めるためには、「意識的に生きる」ことが大切だといいます。
意識的に生きるとは、事実を尊重することです。外部的な事実ばかりでなく、内面的な事実も尊重するのです。「認めたくないものは見ようとしない」という態度とは正反対です。
これは好きであるから認めるとか、嫌いだから認めないということではありません。好きでも嫌いでも事実は認めるということです。いやだとか、そうであるはずがないとか思っても、事実は変わらないということを認めることです。
これは好きであるから認めるとか、嫌いだから認めないということではありません。好きでも嫌いでも事実は認めるということです。いやだとか、そうであるはずがないとか思っても、事実は変わらないということを認めることです。
変化していくための前提条件として、「自己受容」があります。
<受容する>ことは必ずしも<好きになる>ことではありません。<受容する>とは、変えたい・もっとよくしたいと思わないことではありません。否定したり避けたりしないで、事実は事実として受け止めるという意味なのです。
そうはいっても、ある出来事に対する否定的な感情など、どうしても受け容れることができなかったら。
そのような場合には、無理に受け容れようとしないことです。もしある感情や考えや記憶を受け容れることができないのなら<受け入れることができない>ということを受け容れるのです。そうすれば、結果的に受け容れることができるようになるのです。
<受け容れられない>ということを事実として受け容れることですね。
このような理論を、主に「文章完成法」という方法を用いて実践し、身につけていきます。
本書で最初に出てくる文章完成法を用いたエクササイズの冒頭に、こんな説明があります。
文章完成法は、自己の気づきや、自己受容や、人間的な成長を育てるのにとても役に立つ方法です。これをやってみましょう。ノートと筆記用具が必要です。
ノートの新しいページの一番上に、次の未完成文を一つ書いてください。あげてある順序通りにやってください。ページの一番上に一つの未完成文を書いたら、できるだけ速く6個から10個の答えを書いてください。字が間違っていないか、他の答えと矛盾していないかと心配しないでください。答えはどれも絶対的なものではありません。ただの実験に過ぎません。
ノートの新しいページの一番上に、次の未完成文を一つ書いてください。あげてある順序通りにやってください。ページの一番上に一つの未完成文を書いたら、できるだけ速く6個から10個の答えを書いてください。字が間違っていないか、他の答えと矛盾していないかと心配しないでください。答えはどれも絶対的なものではありません。ただの実験に過ぎません。
エクササイズでは、
・私はかつて……であったとはとても信じられません。
・……を認めるのは、私にとって容易ではありません。
・私が受け容れにくい感情は……です。
・私が受け容れにくい行動は……です。
など、17項目の未完成文が並びます。
このあとも、エクササイズ毎にテーマにあわせた未完成文が続きます。
大切なのは、回答を思い浮かべながら読み進めるのでなく、実際にノートに書くことです。
すぐに6~10個の答えを書ける項目は少なく、どうにかひねり出して数を並べるものもあります。
この「どうにかひねり出す」ことを通して、自分の考えや感情に気づくことが何度もありました。
自分の中で矛盾する考えもたくさん見つかりましたし、その矛盾している状態も受け容れられるようになり、白黒ハッキリ答えを出せるまでひとつのことに捉われてしまうことも少なくなったように思います。
とはいえ、まだ全てのエクササイズを終えていません。
本書自体はすでに3回ほど通して読んでいますので、今月中にエクササイズを終えて、2月を迎えようと思います。
本書を書店で買い求めた最初の動機は、仕事のことで悩む友人の話を聞いたからでした。
いじめもしくはパワハラが横行するような職場環境に耐えながら仕事をするうちに、彼女は自分自身にすっかり自信をなくしてしまいました。
第三者として話を聞けば、おかしいのは職場の方なのですが、彼女は「つらいのは自分が弱いせいだ」「今仕事を辞めたら『逃げだ』と言われた」と言い、自己の認識の仕方が歪んでしまっていると感じました。
「彼女が自分に自信を持って、幸せな人生を歩もうと思えるようになるにはどうしたらいいんだろう?」そう思いながら書店の本棚を歩いていたときにであったのが本書です。
私自身が本書を体験することで、いつか彼女の助けにもなれたらいいなと思っています。