さくらの大学ノート

さくらが日々想うことをつづります。
(旧だいがくしょくいんのたまご・ひよこ)

東京造形大学

2010年01月04日 | オープンキャンパス
東京造形大学

昨日、【学部学科コース等に「アニメ」「マンガ」を掲げている大学一覧】
をまとめていたときに、それぞれの大学のWEBサイトをちらっと見たのですが、その中で面白いなと思った大学のコンテンツをご紹介します。


その1.東京造形大学 ZOKEI FOCUS!

造形大生が造形大生にインタビューしてつなげていく対談形式のリレーインタビュー『こもこも』は、普通の大学案内やWEBサイトの学生インタビューではカットしてしまうような、「あー」「そうそう」といった相づちや、「もう疲れた」「じゃこの話やめよっか」といったゆるいコメントまで全部出していて、ありのままな感じが本当いいなぁと思うんです!

さらに、03辻田若菜さんの回は、オープンキャンパスの企画等をやっていたときの話が出てきます。
(リンクは話が出てくる2/4ページに飛びます。)

学生が主導になって企画を組む大学も多く見られるようになってきましたが、造形大学では学生がデザインユニットとして、広報から依頼を受けてお金をもらう仕事として請け負っているそうです。

それができる大学の広報もすごい!!うらやましい!!

それでこそ美(芸)大だな、とも思います。

広報として、私が一番クオリティの高さを求めてしまうのが、美大。
アートが、外側に向けて発信するものであり、受け取り手に何かを伝える手段であるとするならば、それを学問として、研究対象として、突き詰めている美大には、それを実践してほしいし、していなければ意味がないと思うからです。

オープンキャンパスもまた、そういう“場”であってほしいのです。

私は、オープンキャンパスの可能性を誰よりも信じていますが、それはオープンキャンパスが学生募集のためのただの“ツール”ではなく、関わるすべての人の学びと成長の“場”になりうるからです。

どんな学問を専攻している学生にとっても、自分の学びを発信し、受験生に伝えようとすること、その反応から自己を再認識することができるオープンキャンパスは、成長につながる場となります。
中でも、美術・芸術を専攻している学生たちには、そういう場として活用してほしいですし、大学の教職員には、その場を自覚的に作って(提供して)ほしいのです。

そういう想いから、造形大のオープンキャンパスを考えたとき、数年も前から私の理想を越える形で作り上げられていたことに驚きました。

オープンキャンパスマニアとか言っておきながら全然知らなくて、ものすごく勉強不足だったなということを痛感……。
きっと全国にはもっともっと素敵な場があるんですよね。でも、届かないのは、発掘して発信する人が外側にいないから。だったら私がそこをつないでいこうと思います。
今年はもっともっとオープンキャンパスに足を運びます!!
読んでくださった方も、いいところも最悪なところも合わせて、「ココ見て!」という大学があったら教えてくださいね!


東京造形大学 OPEN CAMPUS2009 特設サイト
遊べます。
オープンキャンパスのイベント自体は終わっていますが、その後も使える良いサイトです。本当によく作りこまれているので、ぜひ遊んでください!!


その2はまた後日……。

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人生に触れる

2010年01月04日 | 日々
レビューを書いた「17歳の選択」を読んでいて、思ったこと。

私は人の人生を、ストーリーとして聞いたり、読んだりすることがすごく好き。目の前の人がどういう人生を歩んできて、今、私の目の前にいるのかということにすごく関心があるみたい。そういう本も、よく買う。

成し遂げた「結果」ももちろん大切なのだけれど、その時何を考えていたのか、感じていたのか、成し遂げた後にどんなことがわかったのか、そういう「感情」に触れた時、心が反応する。

そういうストーリーに触れて、私がこれから作っていく人生の参考にしているのかもしれない。
だから、年上の人たちの話を聞くのは、得るものがあるだろうという前提で聞くし、実際、面白いなとも思う。
酔っぱらうと、同じことを何度も話す人とかもいるけど(笑)


レビューにはまとまらなくて、うまく書けなかったけれど、「17歳の選択」には、本当にいいなと思うメッセージがたくさんあって。

中でもアフタヌーン編集長の吉田昌平氏の言葉の遣い方がすごく好きだと思った。

(入社試験で学生の面接をする際に、どのあたりをポイントとして人を見るのか、という問いに対して)

 普通ですよ、普通。普通に、人が言っていることを聞くことができて、人がいることを認めて、それに対してきちんと自分を出せること。これができているかどうかだけです。
 そういう人は、いろいろな人と話ができると思うので、イザというときにうまく飛べると思うんですよ。
 人と会って話をしていくうちに、思うことや感じることってたくさんあるでしょう? 誰かのひと言で心がパッと明るくなったり、逆にどよーんとしたオリみたいなものがたまったり、いろいろな思いが内側にたまっていくものですよね。
 そういう、たまったものがある人のほうが馬力が出るっていうのか、ちゃんと飛べるっていうか。反対に一匹オオカミでやっている人は、すごく面白いし魅力的で破壊的なんだけど、ガス欠になったときに脆いんですよ。

 僕は、いろいろな思いをひっくるめて「世の中ってそういうものなんだね」と思える人が、強い人であり一緒に働いていけそうだな、と思っています。


全部わかるわけではなくて、でも届きそうで、何とかして噛み砕きたいと思うメッセージ。

ただ、「一匹オオカミの人の“魅力”と“脆さ”」は、現時点でもすごく共感する。
私は一匹オオカミの人の魅力に簡単にはまってしまう。すごく好きだと想う。
自分を信じる強さが尋常じゃないからなんだろう。うらやましい。憧れる。
私はそうはなれないから、その人が脆くなっても壊れないように支えたい。
周りの人と“脆い人”の間を埋めたい。
一匹オオカミの人もたくさんいていい。そういう世の中でいいよね。
うまく飛べる人の要素を身に付けられたら、もっとうまく、好きな人たちを支えられるかな。




「17歳の選択」

2010年01月04日 | レビュー
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この本に登場するのは、「サクラ大戦」の広井王子氏、「東京ラブストーリー」の柴門ふみ氏、「新世紀エヴァンゲリオン」の大月俊倫氏、「マジンガーZ」の永井豪氏、「あしたのジョー」のちばてつや氏、そしてアフタヌーン編集長の吉田昌平氏の6人。

もともとは、「アニメ・マンガ学科」への進学を考えている人向けに出版する予定で取材を進めていたそうですが、20代・社会人の私が読んでも、心にグッとくるメッセージがたくさん詰まっている本でした。

登場する方たちに共通しているのは、たくさんの読書をすること。映画を観ること。
「ストーリーを通して、人生をシミュレーションすることができる。その想像力はスムーズな人間関係を築いていく上で欠かせないもの」(永井豪)
「(男ゴコロがわかるようになるためには)主人公の気持ちの流れに違和感を持たずに読める『いいフィクション』に触れること。感情移入できる作品に触れることで、自然と次の行動が読めたり、心理がわかるようになってくる」(柴門ふみ)

多くのストーリーに触れることが、他者とコミュニケーションをとる力になっていくのですね。

最近、「アニメ・マンガ学科(コース)」を設置する大学が増えていますが、大学において「アニメ・マンガ学」をやることは、専門=プロフェッショナルアーツのように見えて、教養=リベラルアーツなのか、と、大学関係者として見方が変わった一冊でした。

おまけ
【学部学科コース等に「アニメ」「マンガ」を掲げている大学一覧】

文星芸術大学(栃木)
美術学部 美術学科 マンガ専攻/アニメーション専攻

創造学園大学(群馬)
創造芸術学部 芸術学科 漫画・アニメ・声優コース

東京造形大学(東京)
造形学部 デザイン学科 アニメーション専攻領域

東京工芸大学(東京・神奈川)
芸術学部 アニメーション学科/マンガ学科

長岡造形大学(新潟)
造形学部 視覚デザイン学科 マンガコース

名古屋造形大学(愛知)
造形学部 造形学科 映像・アニメーションコース/マンガコース

成安造形大学(滋賀)
芸術学部 芸術学科 メディアデザイン領域アニメーション・CGコース

京都嵯峨芸術大学(京都)
芸術学部 メディアデザイン学科 映像・アニメーションコース

京都精華大学(京都)
マンガ学部 マンガ学科/アニメーション学科/マンガプロデュース学科

京都造形芸術大学(京都)
芸術学部 キャラクターデザイン学科 アニメディレクションコース

大阪芸術大学(大阪)
芸術学部 キャラクター造形学科 漫画コース/アニメーションコース

大阪電気通信大学(大阪)
総合情報学部 デジタルアート・アニメーション学科

大手前大学(兵庫)
メディア・芸術学部 メディア・芸術学科 マンガ・アニメーション系

宝塚大学(兵庫・東京)
造形芸術学部 メディア・デザイン学科 マンガコース/アニメーションコース
東京メディア・コンテンツ学部 メディア・コンテンツ学科 マンガコース/アニメーションコース

神戸芸術工科大学(兵庫)
先端芸術学部 まんが表現学科/映像表現学科 アニメコース

倉敷芸術科学大学(岡山)
芸術学部 メディア映像学科 マンガ・アニメーションコース

東亜大学(山口)
デザイン学部 デザイン学科 アニメーション・映像コース

※学部学科コース等は、平成22年4月からの名称(予定)です。

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