うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

ニワトリはいつもハダシ  火浦功  うな

2007年12月30日 | 読書感想
長編コメディだかハードボイルドだか。

〆切りを破ってばかりのでたらめ三流SF作家壬生マコトは、その日もドラクエ2のやり過ぎで〆切りを破っていた。業を煮やした編集者はマコトをホテルに缶詰にする。そんなマコトの部屋へ窓から入ってきたのは、肩にニワトリを乗せた殺し屋だった……

どんなものでも突き詰めれば道になるというが、小説の世界においてここまで首尾一貫していいかげんな作品がかつてあっただろうか?
タイトルも設定もキャラクターも展開もいい加減で、オチもいい加減で、とにかくいきあたりばったりを極めたような展開を、気合の抜けた文体と腰砕けなギャグが補強する。まさにキング・オブ・ザ・イイカゲン。
ここまでやってしまうと認めざるを得ない。火浦功の一本筋の通ったやる気のなさをだ。


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