
新ヤッターマンのおかげで、かなりボカンづいているので、調子に乗って、今の気持ちで選ぶボカンシリーズの名曲十選を紹介しよう。
つうかまあ、十曲も選ぶのかよ!という気持ちと、でも十曲だけ選ぶの難しいよ!という気持ちのせめぎあいがなかなか。
ニコニコやYOU TUBEに動画があるものは、タイトルからリンクしておきます。
未聴の方は是非一聴を。著作権的にはよくないんだろうけどね。
・ヤッターキングの歌(ヤッターマン)
やはり代表的ヒーローソングは外せない。
今話題になっているヤッターマンの歌より後期主題歌であるこちらの方がぼくは好き。
音楽的にも歌詞的にも前期のものをベースにしながら、よりいっそう格好良く勇ましくなっているのがポイント。前期では笑いのポイントであった「アチョー!」までもが格好良く響く、山本ヒーローソングの代表作にふさわしい一曲。
不覚をとり一度は大破したヤッターワン。生まれ変わりキングとなった姿は巨大で頼もしい。
♪行くぞ強いぞ負けないぞ ヤッターキング
(三番は ♪飛び乗るメカは不死身だぞ ヤッターキング)
と、その敗北に対し、二度と負けないところを強調しているのもいい。
♪ケンダマジック(ソレ!)シビレステッキ(ショー!)
という武器の紹介がされているのも忘れちゃいけない。
もちろんメカの名前がキングをはじめ、五体も入っているのもいいし、その際
♪ブル! ドジラ! パンダ! コパンダ!
とさりげなく真ん中に混じっているドジラの得体の知れなさ、これがたまらない。なにをモチーフにしたんだよこの怪メカは(笑)
映像もヤッターマンのマント姿が格好良く、意味も無くとんでるドロンジョ様の頭の悪さ、さらにすぽーんと脱げる冒頭からのサービスとつららに突き刺さるという笑い。OPから完璧な仕事をしているところも見逃せない。
いまからリメイク版での新ver(あるよね?たぶん)が気になる名曲だ。
・ムージョ様のために(ゼンダマン)
いきなりちょっとマイナーな挿入歌になってしまい申し訳ない。
シリーズ第三弾『ゼンダマン』の悪役、ムージョ様のテーマ曲である。
ムージョ様はドロンジョ系列の女ボスの中でも、格別に自分の美貌に対する自惚れが強いのだが、そんなムージョが
♪あの星は誰のために輝いているの?
♪太陽は誰のために燃えているの?
♪あの空は誰のために澄み切っているの?
などなど問い掛けるのへ、トボッケーとドンジューローがひたすらに「ムージョ様のために!」と答える、このくだらなさ。
その自惚れの真っ只中へ入るナレーターの富山さんの「解説しよう」から入る絶妙な突っ込み。
さらには「やるーやるーやるーーやられるぞきっと」「オーシイオーシイオーシイオーシイナーモーチョットー」などのお約束ギャグもかっちりメロディーははまっているのが素晴らしい。
さらに三番の解説で明かされるムージョの本心
「悪の塊ムージョも人の子、本当はゼンダマン達と仲良くしたいんだよ」「おだまり」
ツンデレである。
故・富山敬との絶妙な絡みが最も楽しめる素晴らしい曲。
・オタスケマンの歌(オタスケマン)
シリーズ第四弾となる『オタスケマン』の主題歌。
やはり山本正之先生自身もお気に入りの
♪キラキラキラキラスタースター キラキラキラキラスタースター
という出だしに尽きる。
♪ヒカルとナナと 七つのメカが歴史を守るため
キャラ名と設定、これらを韻を踏んで説明している点も小憎らしい。
山本節の中でも技巧の光る一曲だ。
ちなみにこの曲、一番・二番・三番の歌詞が非常にごっちゃになりやすい。
これをなにも見ないでフルで歌えるようになって、はじめてボカンマニアの入り口に立てるのだ。
いや、ほんと間違えやすいよ、これ。一番はまってた時期でもなかなか覚えられなかったし、油断すると間違えたもの。そして今ではすっかりごっちゃになっているもの。
・空からブタが降ってくる(ヤットデタマン)
圧巻である。
もう歌詞を見てもらうしかない。
歌詞
どうだろうか、このブタ尽くし。井頭五郎なら「ブタとブタがかぶりすぎた」と思ってしまうくらいにブタだらけだ。
思いつく限りのことわざや故事成語が強引に無理矢理にブタに置き換えられているこの豪快さ。
惚れ惚れとしてしまう。
小学生の頃、このバカらしさにすっかりとはまってしまったものだ。
♪勝って仔ブタの緒を締めよ
♪ブタは枯野をかけめぐる
この辺の強引さとシュールさは今でも真似できる気がしない。最高である。
ブタソングの決定版。これが歌えればクラスの人気者間違いなしだ!
・シビビーン・ラプソディー()逆転イッパツマン)
大人になればなるほど染みる。
♪課長部長えらい 社長会長えらい えらきゃ黒でも白になる
サラリーマンの悲哀を歌いながら
♪シビビーンとシビビーンとやるしかない
とあっけらかんといってくれる、この軽さが救いとなる。
なにがあってもシビビーンとやるしかないんだよね、ホント。
辛いことがあった時、苦しいことがあった時、心の中でシビビーン、してますか?
・嗚呼!逆転王 (逆転イッパツマン)
逆転イッパツマンの巨大メカ、逆転王のテーマ曲。
いや、好きなんだよね、逆転王。
幼い頃、兄の買った逆転王の超合金が家にあってさ、よくそれで遊んでいたのよ。
見てよこのデザイン。金と赤を主にしたまさに正義の味方の色。それにこの分離式の頭部、弾丸ヘッド号。ぐりっと回るのがたまらないね。極めつけは胸部のダイヤモンド。強そうな雰囲気を醸し出すのはもちろん、野球用語のダイヤモンドとかかっているのも素晴らしい。
三冠王の方が無骨で強そうなんだけど、やっぱり僕は逆転王が一番さ!
そんな逆転王にふさわしい、最高に力強い一曲。やはり
♪誰が 誰が 分かろう!
ここからの熱い流れがたまらない。前奏と間奏も熱くて、山本正之の曲の中でも間違いなく最高峰の熱さ。その気になればここまで熱い人なのだ!
・絶唱カラオケマンの歌(タイムボカンカラオケ博覧会)
MADしかないので、これで失礼。映像はスルーするんだ。
これは92年に発売されたボカンシリーズのカラオケサントラに書き下ろされた新曲で、CDドラマ部分では山本正之演じるカラオケマンが、ドロンボーたちと死闘?を繰り広げている。
この前奏のカッコよさ!
それに続く
♪J・A・S・R・A・C ジャスラック!
この腰砕け感。
最高のくだらなさを最高に熱く届けてくれる。
が、よく聴くと歌詞がなかなかドキッとする
♪離さないマイクを 離さなきゃ話せない
なんてなかなか鋭いんだぜ。
が、やはりサビの部分、
♪チャンチャカランチャフバンバブンバクィクィ~ンストコントントン
ぜっしょ~~ カ~ラ~オ~ケマン~
ここの部分をカラオケで歌いきるとすっきりするんだな、実に。
一度はカラオケで歌っていただきたい。
悪役ドアが開く(OVA 王道復古)
93年に発売されたOVA『タイムボカン王道復古』の第一巻OP。
このOVAは短いながらも異常なほどの名作なので、ファンは必見。つうか見てるか。なにげにDVDでも出ています。
いや、ホント盛りだくさんで、笑い所しかないんですわ、このOVAは。
恐らくあかほりさとる脚本の最高傑作だね。
♪負けない くじけない 何度も蘇る
という、悪役の花道を歌った名曲。
♪(しっかりー)悪が遊べば(うっかりー)良い子が学ぶ
何故、子供たちに悪役が必要なのか? その答えも教えてくれる。
個人的には一番よりも二番の歌詞
♪ある時はミソニコミウドンの かまぼこのように
という、名古屋人にしかわからないめちゃくちゃな比喩が大好き。
・-さんあく18年-君を離さない チュッ☆ (OVA 王道復古)
そのOVAのEDテーマ。
この十選から敢えてベスト1を選べというなら、コレ。
『天才ドロンボー』と同じイントロからはいるのが一気に郷愁に誘ってくれるし、そこから哀愁漂う曲調にスムーズに変わっていく出だしがまず完璧。
歌詞に関しても、何ひとつ隙がない。ちっちゃなベイビーがおっきなボーイに変わっても、三人は何ひとつ変わっちゃいない。その素晴らしさと寂しさ。
「大人になれば隣にいない、そんな大人にならないで」という説教臭さを「キュッキュッ」と可愛らしい言葉で軽くする配慮。あくまで笑える曲なのだ。だからこそいい。
なにより三人が本当に楽しそうに歌っているのが。三番の途中に入るボヤッキーの「面白いなぁ」という台詞。これが本当にもう泣ける。苦節を越えてまたともにいられる、ともに歌えるという、八奈見氏の心からの台詞であり同時にボヤッキーの台詞でもある。
聴けば聴くほど可笑しく切なくなる名曲。
おバカなお利口さんでいたくなること請け合い。
ここからさらに十五年、ついに復活したのが今回のリメイクヤッターマンなのである。
ファンとしても感無量だが、関係者の思いはいかばかりのものか。
小原・八奈見・たてかべの三氏は大変だろうが、身体を壊さないようにして欲しい。
・平成タイムボカンの歌(ラジオドラマ『平成タイムボカン』)
これは96~97年にやっていたラジオドラマ『平成タイムボカン』の主題歌。
OVAの二曲に対し、ヒーロー側で郷愁を誘う曲だ。
♪満員電車にもまれても コロッケランチを頼んでも
怒っても 泣いてても 心に燃えていた
ここの部分にこの曲のすべてが集約されているだろう。
この平成タイムボカンではRCTB(リバイバル・キャンペーン・オブ・タイムボカン)というのをやっていた。それは一応、2000年のきらめきマンで結実することにはなるのだが……
RCTBから十年余。まさかまたテレビで、しかもゴールデンタイムにタイムボカンが見れるとは。
OVAもラジオドラマも、個人的には楽しくても。やはりお子様の目に入らなくて寂しいものだった。
是非、みなさんのお子様にヤッターマンを見せていただきたい。そうして子供たちの秘密の箱に宝物をつめてあげて欲しい。大人になってから開ける日のために。
今回は十曲だけ選んでみたが、もちろん他も名曲ぞろいだ。
このリメイクの機会に、是非ともCDを買って聴いてみてもらいたい。
今回も、こういう名曲たちが生まれて欲しいなあ。
web拍手を送る
つうかまあ、十曲も選ぶのかよ!という気持ちと、でも十曲だけ選ぶの難しいよ!という気持ちのせめぎあいがなかなか。
ニコニコやYOU TUBEに動画があるものは、タイトルからリンクしておきます。
未聴の方は是非一聴を。著作権的にはよくないんだろうけどね。
・ヤッターキングの歌(ヤッターマン)
やはり代表的ヒーローソングは外せない。
今話題になっているヤッターマンの歌より後期主題歌であるこちらの方がぼくは好き。
音楽的にも歌詞的にも前期のものをベースにしながら、よりいっそう格好良く勇ましくなっているのがポイント。前期では笑いのポイントであった「アチョー!」までもが格好良く響く、山本ヒーローソングの代表作にふさわしい一曲。
不覚をとり一度は大破したヤッターワン。生まれ変わりキングとなった姿は巨大で頼もしい。
♪行くぞ強いぞ負けないぞ ヤッターキング
(三番は ♪飛び乗るメカは不死身だぞ ヤッターキング)
と、その敗北に対し、二度と負けないところを強調しているのもいい。
♪ケンダマジック(ソレ!)シビレステッキ(ショー!)
という武器の紹介がされているのも忘れちゃいけない。
もちろんメカの名前がキングをはじめ、五体も入っているのもいいし、その際
♪ブル! ドジラ! パンダ! コパンダ!
とさりげなく真ん中に混じっているドジラの得体の知れなさ、これがたまらない。なにをモチーフにしたんだよこの怪メカは(笑)
映像もヤッターマンのマント姿が格好良く、意味も無くとんでるドロンジョ様の頭の悪さ、さらにすぽーんと脱げる冒頭からのサービスとつららに突き刺さるという笑い。OPから完璧な仕事をしているところも見逃せない。
いまからリメイク版での新ver(あるよね?たぶん)が気になる名曲だ。
・ムージョ様のために(ゼンダマン)
いきなりちょっとマイナーな挿入歌になってしまい申し訳ない。
シリーズ第三弾『ゼンダマン』の悪役、ムージョ様のテーマ曲である。
ムージョ様はドロンジョ系列の女ボスの中でも、格別に自分の美貌に対する自惚れが強いのだが、そんなムージョが
♪あの星は誰のために輝いているの?
♪太陽は誰のために燃えているの?
♪あの空は誰のために澄み切っているの?
などなど問い掛けるのへ、トボッケーとドンジューローがひたすらに「ムージョ様のために!」と答える、このくだらなさ。
その自惚れの真っ只中へ入るナレーターの富山さんの「解説しよう」から入る絶妙な突っ込み。
さらには「やるーやるーやるーーやられるぞきっと」「オーシイオーシイオーシイオーシイナーモーチョットー」などのお約束ギャグもかっちりメロディーははまっているのが素晴らしい。
さらに三番の解説で明かされるムージョの本心
「悪の塊ムージョも人の子、本当はゼンダマン達と仲良くしたいんだよ」「おだまり」
ツンデレである。
故・富山敬との絶妙な絡みが最も楽しめる素晴らしい曲。
・オタスケマンの歌(オタスケマン)
シリーズ第四弾となる『オタスケマン』の主題歌。
やはり山本正之先生自身もお気に入りの
♪キラキラキラキラスタースター キラキラキラキラスタースター
という出だしに尽きる。
♪ヒカルとナナと 七つのメカが歴史を守るため
キャラ名と設定、これらを韻を踏んで説明している点も小憎らしい。
山本節の中でも技巧の光る一曲だ。
ちなみにこの曲、一番・二番・三番の歌詞が非常にごっちゃになりやすい。
これをなにも見ないでフルで歌えるようになって、はじめてボカンマニアの入り口に立てるのだ。
いや、ほんと間違えやすいよ、これ。一番はまってた時期でもなかなか覚えられなかったし、油断すると間違えたもの。そして今ではすっかりごっちゃになっているもの。
・空からブタが降ってくる(ヤットデタマン)
圧巻である。
もう歌詞を見てもらうしかない。
歌詞
どうだろうか、このブタ尽くし。井頭五郎なら「ブタとブタがかぶりすぎた」と思ってしまうくらいにブタだらけだ。
思いつく限りのことわざや故事成語が強引に無理矢理にブタに置き換えられているこの豪快さ。
惚れ惚れとしてしまう。
小学生の頃、このバカらしさにすっかりとはまってしまったものだ。
♪勝って仔ブタの緒を締めよ
♪ブタは枯野をかけめぐる
この辺の強引さとシュールさは今でも真似できる気がしない。最高である。
ブタソングの決定版。これが歌えればクラスの人気者間違いなしだ!
・シビビーン・ラプソディー()逆転イッパツマン)
大人になればなるほど染みる。
♪課長部長えらい 社長会長えらい えらきゃ黒でも白になる
サラリーマンの悲哀を歌いながら
♪シビビーンとシビビーンとやるしかない
とあっけらかんといってくれる、この軽さが救いとなる。
なにがあってもシビビーンとやるしかないんだよね、ホント。
辛いことがあった時、苦しいことがあった時、心の中でシビビーン、してますか?
・嗚呼!逆転王 (逆転イッパツマン)
逆転イッパツマンの巨大メカ、逆転王のテーマ曲。
いや、好きなんだよね、逆転王。
幼い頃、兄の買った逆転王の超合金が家にあってさ、よくそれで遊んでいたのよ。
見てよこのデザイン。金と赤を主にしたまさに正義の味方の色。それにこの分離式の頭部、弾丸ヘッド号。ぐりっと回るのがたまらないね。極めつけは胸部のダイヤモンド。強そうな雰囲気を醸し出すのはもちろん、野球用語のダイヤモンドとかかっているのも素晴らしい。
三冠王の方が無骨で強そうなんだけど、やっぱり僕は逆転王が一番さ!
そんな逆転王にふさわしい、最高に力強い一曲。やはり
♪誰が 誰が 分かろう!
ここからの熱い流れがたまらない。前奏と間奏も熱くて、山本正之の曲の中でも間違いなく最高峰の熱さ。その気になればここまで熱い人なのだ!
・絶唱カラオケマンの歌(タイムボカンカラオケ博覧会)
MADしかないので、これで失礼。映像はスルーするんだ。
これは92年に発売されたボカンシリーズのカラオケサントラに書き下ろされた新曲で、CDドラマ部分では山本正之演じるカラオケマンが、ドロンボーたちと死闘?を繰り広げている。
この前奏のカッコよさ!
それに続く
♪J・A・S・R・A・C ジャスラック!
この腰砕け感。
最高のくだらなさを最高に熱く届けてくれる。
が、よく聴くと歌詞がなかなかドキッとする
♪離さないマイクを 離さなきゃ話せない
なんてなかなか鋭いんだぜ。
が、やはりサビの部分、
♪チャンチャカランチャフバンバブンバクィクィ~ンストコントントン
ぜっしょ~~ カ~ラ~オ~ケマン~
ここの部分をカラオケで歌いきるとすっきりするんだな、実に。
一度はカラオケで歌っていただきたい。
悪役ドアが開く(OVA 王道復古)
93年に発売されたOVA『タイムボカン王道復古』の第一巻OP。
このOVAは短いながらも異常なほどの名作なので、ファンは必見。つうか見てるか。なにげにDVDでも出ています。
いや、ホント盛りだくさんで、笑い所しかないんですわ、このOVAは。
恐らくあかほりさとる脚本の最高傑作だね。
♪負けない くじけない 何度も蘇る
という、悪役の花道を歌った名曲。
♪(しっかりー)悪が遊べば(うっかりー)良い子が学ぶ
何故、子供たちに悪役が必要なのか? その答えも教えてくれる。
個人的には一番よりも二番の歌詞
♪ある時はミソニコミウドンの かまぼこのように
という、名古屋人にしかわからないめちゃくちゃな比喩が大好き。
・-さんあく18年-君を離さない チュッ☆ (OVA 王道復古)
そのOVAのEDテーマ。
この十選から敢えてベスト1を選べというなら、コレ。
『天才ドロンボー』と同じイントロからはいるのが一気に郷愁に誘ってくれるし、そこから哀愁漂う曲調にスムーズに変わっていく出だしがまず完璧。
歌詞に関しても、何ひとつ隙がない。ちっちゃなベイビーがおっきなボーイに変わっても、三人は何ひとつ変わっちゃいない。その素晴らしさと寂しさ。
「大人になれば隣にいない、そんな大人にならないで」という説教臭さを「キュッキュッ」と可愛らしい言葉で軽くする配慮。あくまで笑える曲なのだ。だからこそいい。
なにより三人が本当に楽しそうに歌っているのが。三番の途中に入るボヤッキーの「面白いなぁ」という台詞。これが本当にもう泣ける。苦節を越えてまたともにいられる、ともに歌えるという、八奈見氏の心からの台詞であり同時にボヤッキーの台詞でもある。
聴けば聴くほど可笑しく切なくなる名曲。
おバカなお利口さんでいたくなること請け合い。
ここからさらに十五年、ついに復活したのが今回のリメイクヤッターマンなのである。
ファンとしても感無量だが、関係者の思いはいかばかりのものか。
小原・八奈見・たてかべの三氏は大変だろうが、身体を壊さないようにして欲しい。
・平成タイムボカンの歌(ラジオドラマ『平成タイムボカン』)
これは96~97年にやっていたラジオドラマ『平成タイムボカン』の主題歌。
OVAの二曲に対し、ヒーロー側で郷愁を誘う曲だ。
♪満員電車にもまれても コロッケランチを頼んでも
怒っても 泣いてても 心に燃えていた
ここの部分にこの曲のすべてが集約されているだろう。
この平成タイムボカンではRCTB(リバイバル・キャンペーン・オブ・タイムボカン)というのをやっていた。それは一応、2000年のきらめきマンで結実することにはなるのだが……
RCTBから十年余。まさかまたテレビで、しかもゴールデンタイムにタイムボカンが見れるとは。
OVAもラジオドラマも、個人的には楽しくても。やはりお子様の目に入らなくて寂しいものだった。
是非、みなさんのお子様にヤッターマンを見せていただきたい。そうして子供たちの秘密の箱に宝物をつめてあげて欲しい。大人になってから開ける日のために。
今回は十曲だけ選んでみたが、もちろん他も名曲ぞろいだ。
このリメイクの機会に、是非ともCDを買って聴いてみてもらいたい。
今回も、こういう名曲たちが生まれて欲しいなあ。
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