うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

世界樹の迷宮III 星海の来訪者  80点

2011年06月07日 | ゲーム日記
世界樹の迷宮III 星海の来訪者(特典なし)
クリエーター情報なし
アトラス



DSのRPG。
DSの特性を生かし、時代を逆行したセルフマッピング機能を搭載してヒットした3DダンジョンRPGの第三弾。
ちょっとの油断が命取りとなり、レベルアップのたびのスキル育成に頭を悩ませるタイトなゲームバランスは一作目からそのままに、インターフェイス面やテンポの良さが着実にグレードアップ。二作目はやっていなかったんだが、一度今作をプレイすると一作目は不便でやっていられなくなるレベルで、ほんとう地味なんだけどこまごまと全体が便利になっている。

全職業・スキルが一新されているため、シリーズユーザーでもキャラメイクは頭を悩ませる新鮮さ。さらに中盤からサブ職業をつけて二職分の職業特性をあわせもてるため、プレイヤーごとにつけられるキャラクターの個性は大幅にアップ。一つの強力なスキルを生かそうと思うだけでも実に多彩な育成方があって、この幅広さをとりいれつつも1と同レベルのゲームバランスを実現しただけで驚異的な事実だと思う。

さらにダンジョン探索のほかに、パズル的な思考の求められる航海クエストの追加と、マルチエンディングと周回引継ぎの採用によって、もともと十分であったボリュームがさらに大幅アップ。
一作目で構築したシステムを、雰囲気とテーマを壊さないままに極限といっていい状態にまで進化させており、まれにみるほどに正統進化作品と云っていい。

ただ正直、今シリーズのスキル育成システムやセルフマッピングシステムは、よく出来ているというのはわかるのだが、単純にめんどうくさく爽快感に乏しいため趣味ではなく、ダンジョンRPGとしては至高の一本ではあるが、自分の好きな作品ではないな、という結論。
シリーズの結晶とはいえるし、近年でダンジョンRPGがやりたいならまずコレ、と云える名作であるのはまちがいないと思う。

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