今週はOP飛ばしてタイトルから。うーん、どっちでもいいけど、いいかげん、どこで歌入れるのか統一して欲しいかも。
さて、雨のそぼふる街。一軒の店の前に、女性達の行列の姿が。行列の中にタツノコキャラのテンプルちゃんが混ざっているのはお約束。
行列を眺めるガンちゃんとアイちゃんの姿。
「すっげー行列だな」
「そういえば、シャベルのエコスーツが今日発売だってニュースでいってたわ」
「シャベル?土でも掘るのか?」
「違うでコロン。シャベルといえば(中略)高級ブランドでコロン」
あいかわらず情報弱者のガンちゃんと、若くして女豹の片鱗をうかがへせるアイちゃん。そしてなぜか物知りなオモッチャマ。
今回の作画、ちとくせがある。アイちゃんに特に顕著だ。目が大きくてちと、顔の下半分が小さい。悪く言えば、ちと蟷螂を思わせるフォルムだ。それでいてちとタレ目だから不思議なかわいさをかもしだしている。
「エコスーツってなんだ?」と情報弱者。
言った先から、店内より三人の女性がエコスーツに身を包んであらわれる。
「説明しよう。エコスーツとはエコロジーとリサイクルをテーマにした、地球に優しい画期的なファッションなのである」
ナレーションはそう語るし、行列の女性たちも「素敵」と歓声をあげるが、その姿はガンちゃん曰く
「あんなのただのゴミ袋にしか見えないけどなあ」
まったくもって同感である。
「ガンちゃんってファッションセンス0パー」
アイちゃんはそう云うが、しかしおまえら揃いのツナギ着てるんだから、相手のファッションセンスのことは云えないだろ、JK。
店頭巨大モニターに、記者会見の様子がうつる。
そこでインタビューされている美しい女性こそ、シャベルの創立者であるココホーレ・シャベル女史その人であった。来月に控えたパリコレの新作に関するインタビューであり、新作のデザイン画すでに完成しており持ち歩いているカバンの中に入っているとのこと。
そのカバンを見せるとき、シャベル女史の指元になにやら光るものが……
「シャベルの新作かあ。どんなデザインなんだろ」
「アイちゃんも気になるでコロンか?」
「そりゃあちょっとはね……
「そのアイちゃんの女心を、ガンちゃんはちっとも気づいてないでコロン」
「べ、べつに気づかなくていいもん」
気づかなくていいなら、ガンちゃんの隣でそういう会話するなよ二人ともw
そして気づかなくていいと云いながら、横目でちらりとガンちゃんの様子をうかがうアイちゃん。女豹だ。女豹がいるぞ。
しかし、ガンちゃんはいつの間にか姿を消している。
「おーい、こっちにもなんか変な店があるぞー」
なにやらガンちゃんは変な店を発見して気になってしょうがない様子。
そこの店の看板は、云うまでもなくドクロマークであった。
「シャベルの軍手に、シャベルの絆創膏№5。世界中のセレブに愛されている逸品でございますのよ」
そこで売られているのはシャベルの耳掻き、軍手、トイレットペーパー、どんぶりなど、どう見てもいかがわしい代物であった。
「ここでしか手に入らない限定品が本日たったの一万円。早い者勝ちですからお早めにお買い求めくださーい」
と真っ赤なお鼻の店員さんが告げると、女性達はわれもわれもと買い求める(あれ?今回は値下げしないんだ)
その様子をのぞき見ているアイガンちゃん(覗き見のくせが完全についてるなあ)
「この店70パー怪しい雰囲気」
「ひょっとすると、ドロンボー一味かもしれねえな」
顔で気づけ、顔でw
だれもが一瞬で気づくとおり、モチロンこれはドロンボーのインチキ商売。店の地下ではトンズラーがハンカチにシャベルマークのハンコを押していた。
「ぴったんぴったんぴったんぴったん。マークさえついていればなんでも売れるんやからこーんな楽な商売ないでまんねん。シャベルの新作ハンカチ、あがったでー♪」
「やー、できたてほやほや……じゃなかった入荷したばかりの春夏コレクショーン♪」
早速売り始めようとするボヤッキー。しかし、そこに赤いペイントをかぶった女性が。
「ちょっとアンタ、シャベルの高級ビニール傘とかいってたけど、真っ赤な偽物じゃないのよ!」
高級ビニール傘って、それはアンタ、だまされる方が悪いw
客のクレームもこの三人にはまったく効き目がございません。
「あら~、真っ赤なのは貴方のお顔じゃないの?」
「本日はこれにて閉店、。アデュー」
といつも通りにシャッターガラガラー。
そういえば、前からインチキ商売のときに流れているこのBGM。アレンジが激しくてわかりづらいけど、やっぱり「天才ボヤッキーの歌」のアレンジなのかな?(演歌調のメロディーといいかげんな歌詞がくせになる名曲である)
そして地下で金勘定。やたらめったら札束あるが一個一万円でそんなに儲かったのか。 「百円均一の品物がスタンプ押しただけで1万円だものねー」
「簡単にだまされるほうが悪いんだよ」
ボヤッキーは自分の服にスタンプをペタリで「ぼくちゃんの服もシャベルの服」
トンズラーにいたっては尻にペタリで「わいのお尻もシャベルでまんねん」
むむ、まことごもっともなブランド批判。
「そしてこのヤカンもー」
と持ちあげると、ヤカンの中から煙がもわもわ。
煙はドクロマークとなりしゃべりだす。
「控えるだベー。我輩ry」
というわけで今回の指令。
ドクロリングは花の都パリにあるらしい。
「パリ!?それならついでにエッフェル塔とルーブル美術館とベルサイユ宮殿にいきたいわーん」
頬を染めてパリな自分の妄想にふけるドロンコは今日も乙女である。つうか前回のチョコ作りといい、ベルサイユ好きだなあw
「ドロンジョ様、あたしたち観光に行くんじゃないですよ」
諫言するふりして、さりげなくボヤッキーがお胸をツンツンするが、ドロンコは妄想から戻ってこない。
と、ここで今週のドクちゃん豆知識
フランスには2006年度だけで7500万人も観光客が訪れた
「あれ?そんなこと関係ないベー!」
自分で云って自分でキレるドクロベー様。キレル七十代である。
ともあれ、パリに住むシャベルのデザイナー、ココホーレ・シャベルの指に光るリングこそ、ドクロリングであるらしい。
「失敗したらママより怖いお仕置きだべー」
といつも通りにしめ「ボンボヤージュ」とフランス風に去っていくドクロベー様。
そしてヤカンは沸騰し大爆発、三人ボロボロといういつもの流れを踏襲しつつ(うお、今回はやたらきわどい破け方だな)ドロンボー出発。
今回のメカは「フランスパンの固さとフランケンシュタインの怪力をあわせ持つフランスパンシュタインです」
なんという無理のある合体wでもなんかキモかわいくて新しい感じ。さすが大河原メカ。
「花の都パリに向けて、ボンジュール!」
「ウイウイサッサー」
今回は掛け声もフランスっぽく、しゅっぱーつ(ドロンジョ様、なんかボンジュールの使い方ちがうけど)
当然のごとくそれを覗き見していたピーピング中学生達も出動。
「アイちゃん、急ごう!」
なぜか今週のガンちゃんはやる気満々だ。
河をくだり、橋を下を抜け、流氷を横目にヤッターワンは今日も地球の果てのまでひとっとびである。
流氷はあれか?いま、北海道は流氷シーズンだからか? つうかどんなルートでパリに向かってるんだかまるでわからんよう。
ここでOP。出動のあとに入るのが多いなあ。
今週の提供ナレーションはオモッチャマ。
そしてcmへ。
「ここはパリの凱旋門。かの有名なナポレオンが作らせた門である。たいしたモンだなあ」
という解説(と駄洒落)が入りつつ、パリの街中を颯爽とかけるヤッターマン一行。
「素敵なところね。パリに来るとみんな自然とロマンチックな気分になるのかもね」
今日も乙女なアイちゃんと。
「パリジェンヌって……トリビアーン♪」
KYなうえに言葉を間違える馬鹿ガンちゃん。
早速シャベル本社におもむき「シャベルさんに会いたいんですけど」
「お名前は?」
「正義の味方ヤッ!ター!マン!ヤッターマンです!」
さまざまなアングルとキメポーズを駆使してやたらり気張って自己紹介するが、受付には華麗にスルーされるミスターKY。
「ムッシュヤッターにマドモアゼルヤッター。お約束は入っていないようですが?」
シャベル女史は忙しく秒刻みでスケジュールが決まっているためアポイントなしでは会えないらしい。云ってるそばからシャベル女史一行がエレベーターからあらわれ、その激務っぷりを披露する。なんと歩きながら仕事をこなしているのだ。
「蛇革とワニ革ですが、どちらに?」
「蛇」
「ヒールの高さは?」
「7.5センチ」
「三つボタンと四つボタンでは?」
「唐獅子牡丹」
どうでもいい駄洒落を交えて進むシャベル一行。
「スコップさん!」
「シャベルさんだってば」
ヤッターマン二人が呼び止めると、シャベルは足を止め
「トレビアン。その襟のライン、素敵ね」
どうでもいい返事をしてくれる。しかしリングが狙われていることを告げようとしても
「シャベル、七秒の遅れよ」
スタッフに急かされ、去ってしまう。
激烈なシャベルのスタッフ会議中、女史は「90秒だけ一人にさせて」と頼み込む。
しぶしぶ了承したマネージャーが90秒後に会議室をのぞくと、そこはもぬけの空。
シャベルは会議室を抜け出してタクシーを呼び止めると「どこでもいいから出して。シルブップレ」と逃げ出していた。
しかしそのタクシー、ナンバープレートが隠され、いかにも怪しい雰囲気が……
「ウイウイまんねん」
怪しいっつうかもろばれだー!
「ボンジュール、マダーム・シャベール」
「ドロンボータクシーにメルシーでマンネン」
怪しいフランス語を使いながらあらわれたのは、もちろんドロンボーたち。
シャベルの指輪と、ついでに新作のデザイン画も奪い取ると、シャベルを車から落として去っていってしまった(ついでに隠されていたナンバープレートは「DRON)
その場に行き会ったのは、パリ観光に繰り出していたヤッターマン一行(さすが強運の持ち主)
「シャベルさん、怪我はない?」
早速ドロンボーを追いかけようとする一号だったが、どうもシャベル女史の様子がおかしい。
「あのカバンの中を見られてしまったら、あたしはおしまいだわ……」
「見れば見るほど素敵なリングじゃないかい。これならドクロリングに間違いないよ」
ドロンジョ様はご満悦であった。リングが手に入った上に、シャベルの新作デザインまで手に入ったのだ。実に乙女である
「これさえあれば全女性の憧れのファッションを独り占めにできちゃうんだよ」
待てドロンコ。発表される前のブランド物を手に入れても、だれも憧れないぞ?
しかし、カバンの中から出てたのは白紙の束であった。
「どーいうことなんだい?来月のパリコレにするはずのデザインが、どーしてどーして白紙なの?」
怒ってボヤッキーの首をしめるドロンジョと
「そんなことシャベルに聞いてよ……しゃべんねえだろうな」
なぜかしぶい声の駄洒落で返すボヤッキー。
そんな惨状に見向きもしないマイペースなトンズラー。
出番がないときのトンズラーはいつ見ても最高である。
ところで、今回のボヤッキー。とても声がよい。張りがあって、往年を思わせる。さすがベテラン、ついに勘を取り戻したようだ。
……と思っていたら、この渋い声がいけなかったのか、ここら辺から今度は声が若返りすぎるw うーん、難しいものだ。
さて、シャベル女史はヤッターマンに語る。
有名になればなるほど忙しくなって、ゆっくりデザインを考える時間がなく、気がつけばなにも思い浮かばなくなっていたらしい。
「でもね、優秀なスタッフがいるから、なんとかなっちゃうみたい」
例のエコスーツも、先日の会議の際、女史が発したなにげない一言
「そのゴミ袋、ちょっとクールよね」
の一言ですべて作られてしまったらしい。ゴミ袋にクールという感性……たいしたやつだ……
「ねえ教えて。カッコいいってなに? クールってなんなの?」
女史は自分の名前が一人歩きし、名前だけで素晴らしいと思われてしまう世評に振り回されていたのだ。
「そうだなあ、北極とかクールっぽいよね」
どんな状況でも一号のKYは止まらない。
しかし、なんか女に弱い(あたりが余計にヒモくさい)ガンちゃん。落ち込んでいる女史の姿にさすがになにかを感じ取る。
「よ、よくわからないけどさ、悩んだときは原点に帰れっていうじゃない?」
しかし女史はその言葉を聞くと女史は泣き出してしまった。
「ううん。盗まれた指輪はね、最初の服が売れた記念にアンティークショップで買った思い出の指輪なの」
その指輪をなくした自分には、服を作る資格がないってことなのかもしれない。それでシャベルは泣いていたのだ。
「そんなことないってば!」
「指輪はきっとあたしたちが取り返してみせるから元気を出して」
今回の二人はやたら正義の味方っぽいな(正義の味方です)
つうかこのシーンのアイちゃん、目がでかすぎ。キモカワイス。
早速ヤッターワンに乗って追跡開始。
「よーし、待ってろよドロンボー一味め!」
今回のガンちゃんは本当にやる気あるなあ。女がからんだ時だけやる気出すって、実にガンちゃんはあれだなあ。
と、ここでCM。
一方そのころドロンボーたちは渋滞にはまっていた。
「パリの交通渋滞は世界でも有名ですからねえ」
むしろドクちゃんよりもそれっぽい豆知識を云うボヤッキー。前回のナレーションといい、ドクちゃんの仕事は脅かされている。
「帰りまひょ、帰りまひょ。せやないとまたヤッターマンが来よるで」
さすがにパターンになれてきたドロンボー。さっさと帰ろうと車をその場に乗り捨て、メカで逃げようと飛び出した。
しかしそのとき、エッフェル塔の彼方から響く声が……!
「ちょっと待ったー!」
「逃げられると思ったら大間違いよ!」
「ヤッターマンがいる限り!」「この世に悪は栄えない!」
飛び出してた二人、今回は空中で回転アクションをきめつつキメ台詞!パースの効いたアクションが映える作画であった。
「お前達、やっておしまい!」
いつもの台詞ではじまる白兵戦。
「二号はーん、わいのファーストキッス受け取ってんかー」
衝撃の告白をしつつ二号に迫るトンズラー(30)に、アイちゃんも思わず
「キャー!気持ち悪い!」
そこに駆けよったのは、今回はやる気の一号。
「アイちゃん危ない!」
と身をていして二人の間に割り込み、トンズラーのファーストキッスを見事そのほほに受け止めアイちゃんを守ったのであった。うーむ、ぼーっと見てた三話からすごい進化だぜ。気まぐれだぜ、高田ガンって人はよ!
ちなみにトンズラーのファーストキッスを受けた感想は……?
「ひげが痛いよ……」
ごもっとも。そんなガンちゃんの姿にアイちゃんも「100パー感激!」
「おんどれ!キッスの恨みは恐ろしいでまんねん!」
オンドレといえば、かの『きらめきマン』に出てきたトンズラー顔の男がオンドレという名前だったなあ。閑話休題。
怒りくるって一号を追い掛け回すトンズラー。やたらとたくましい背筋から、どれだけ怒っているのかがわかろうというもの。
二号の前には代わりにボヤッキーがぴょーんと飛び出てくる。
「今日こそはもうツンツンしてあげます」
どう見ても淫行中年です。本当にありがとうございます。
アイちゃんのシビレステッキを華麗にかわし「今度はこっちらがツンツンしちゃおうかしら、ツン」とうでを伸ばそうとするボヤッキー。
しかしケンダマジックがそのうでに絡みつく。
「アイちゃん、ここは俺に任せてアイちゃんは指輪を頼む」
「わかったわ」
「二人まとめて相手にしてやるぜえ」
不適に笑うガンちゃん。実に今回はやる気満々だ。
「生意気でまんねん」「後悔させてやるわよー」
ボヤトンは大人気なくいつもの銃器を取り出して一斉掃射。それを華麗にかわす一号。
銃撃を受けた木がへし折れ、それが見事にボヤトンの頭に直撃。見事な自爆であった。
一方リングをもったドロンジョは……
「たわったわったわったわっ」
わざとらしい掛け声をかけながら、ものすごい勢いでエッフェル塔をよじのぼっていた。なんだこの生命力。つうかあからさまにやばい場所に逃げるドロンジョ様に萌え。
「その指輪はシャベルさんの大切な思い出の指輪なのよ!」
「ヤッターマンだかヤラレチャッタマンだかしらないけどさ、悔しかったらここまでおいでーだ!」
懐かしい台詞で煽るドロンジョ様。しかしそれはどう見ても死亡フラグだ。
「シビレステッキ」
無情にもアイちゃんのシビレステッキがエッフェル塔をちょん。金属をかけめぐった電流はドロンジョに届き「しびびーん!」というこれまた懐かしい叫び声をあげてドロンジョは落下するのであった。
「ごうなったら、メカで勝負だよー!」
どこからともなく飛んでくるフランスパンシュタイン。
つうかドロンボーのメカ、自動で動くんなら乗る必要ないのでは……乗らなければ爆発に巻き込まれないし……なんて野暮は云わないお約束。
早速乗り込んだ三人とヤッターワンの戦闘開始。
「いくわよー、小麦粉ミサイル!」
いま話題の値上がりをつづける小麦粉攻撃がヤッターワンに炸裂。ワンもたまらずくしゃみ連発(そのたびに鐘が鳴るのがちょっと芸細)
そのすきを逃さず近寄ると、怪力を誇るうででつかみ、くるくるくるとヤッターワンを回して放り投げる。激しい衝撃にヤッターワンのボディは着地と同時に地面にはまりこんでしまった。
「すっぽりはまったー」
ピンチなのに余裕だな、この負け犬は。またなにもできずにメカの素か……と、思いきや。
「チンジャラ砲、発射!」
なんとヤッターワンの鼻から鼻くそ……じゃなくてパチンコ玉が発射される。これこそ旧作から引き続くヤッターワン唯一の(そしてあまの役に立たない)武装、チンジャラ砲であるのだ。ヤッターマン×トウシバの第一話に引きつづき、本編でもついに登場!
しかしこの役に立たないチンジャラ砲、やっぱり役に立たないのであった。日がたって固くなったフランスパンでつくられた超合金の装甲を持つフランスパンシュタインにはまるで通じないのであった。まったく期待を裏切らないぜチンジャラ砲は。
「やるじゃないかボヤッキー。小洒落てるね、ノーベルドクロ賞だよぉ」
「いやあ、それほどでも……あるかな」
「ブタもおだてりゃ木に登る~」
いつもは出発前の流れがここで登場。個人的には出発前が基本になってたから、そこで統一してくれてた方が嬉しいかも。
動けないヤッターワンに迫るフランスパンシュタイン。
怪力の両腕をふりあげ、連続でヤッターワンに叩きつける。地味ながらも強力な攻撃だ。
「このまま土の中に埋めてやりましょ♪」
ボヤッキーの台詞にパカッとふたが開いてコックピットメカ登場。
「どーじょ」
オタスケマンから登場のドジョウメカだ。
あと、なにげにコックピットメカ登場のときBGMが中断されるようになっているなあ。
でも、それで場の空気が止まる効果をあげるには、ちと効果音が弱い。ドージョの言い方もおふざけが足りないかなあ。全体的に、新作のコックピットメカには三悪をおちょくるような余裕が足りない感がある。台詞がリズムに乗れてないからかな?
「ヤッターワン、メカの素よー!」
ドージョのせいでずっこける三人のすきをついて、メカの素が投入される。
今回は久々にCGによるゾロメカ製作過程つきだ。
元気になったヤッターワン、穴から飛び出し、勢いで相手にしりもちをつかせる。
そしてその隙をついて「ビックリドッキリメカ、発進」
今週のビックリドッキリメカは……
「ねずみ、ねずみ、ねずみ、ねずみ」
ネズミメカである。
フランスでネズミ、そして頭にはコック帽……とくれば、これは映画『レミーのおいしいレストラン』ネタかな? さりげない小ネタには好感。
「あー!あたしネズミ嫌いなの、やだ、こっち来ちゃヤ!」
前回にひき続き、激しくゾロメカにおびえるドロンジョさま。
固く閉じた目をふと開けると、ボヤッキーのネズミーマウス顔が(これいいのか?w レミーがディズニー映画だからか)
「こんなとこにも変なネズミかいるよー!やだー!」
張り倒されるボヤッキー。そりすきにフランスパンシュタインにとりついたネズミメカ。強靭な歯でぼりぼりとフランスパンシュタインを食べ始めてしまったではないか。つうか本当にフランスパンでできてるのかコレw
「あ、やだ、いやん」
ネズミはドロンジョ様の衣服もかじってぼろぼろに。ネズミの集団におそわれるドロンジョ様がすごく……エロスです…
「ボヤッキー、トンズラー、早くなんとかして、やだやだやだってばー」
悲鳴をあげるドロンジョ様にかけられるりりしいボヤッキーの声
「ドロンジョ様、早くお乗りください!」
そこには颯爽と三人乗り自転車にまたがるボヤトンの姿がw
「お前達……負けを認めるってのかい?」
「こうなってはもうどうしようもありませんでしょ?」
「早いとこ逃げまひょ」
ついに負け癖がついたw 三悪はここからが面白いんだよな。
「あーん、悔しい、だったらせめてドクロリングだけでも!」
と、自転車でリングの鑑定をするが
ブッブー
「おろか……ブ」
というわけで、今回もド派手に大爆発。
爆発の中から飛んでくるリングを一号が見事にキャッチして、勝利のポーズ。今回も無事解決したのであった。
リングを取り戻してくれた二人に抱きつくシャベル女史。戦う二人の姿にやる気を取り戻した女史は、パリコレの新作をてがけるために帰っていったのであった。うーん、ちゃんと正義の味方だなあ
「シャベルさん……いい香りだったなあ」
そうでもないか。
一方ドロンボーたちは向日葵畑のひろがる道を自転車で駆けていた。
「また失敗かこのアカポンタン」
ドクロベエ様のいつもの叱責。しかしドロンジョとボヤッキーは不満でひそひそ。
「でもぉ、もとを正せばドクロベエ様の情報が間違っていたんじゃありませんか?」
「ほんとほんと、自分の失敗を棚に上げちゃって」
しかしここでトンズラーのKYが発動。
「せやせやもっといったれや。ドクロベエが悪いんやで!」
あわてて止める二人だが、もはや手遅れ。
怒りのドクちゃんのお仕置きだべー。
「ドクロベエのおしおきクッキングの時間だべ」
うお、新趣向。
パンの材料と一緒に叩かれ、こねられ、オーブンで三十分こんがり焼き上げられる三人であった。合掌。
で、ナレーションとともに、夕日のシャンゼリゼ通りを駆けるヤッターマン一行で今回はおしまい。
うーん、今回は、ちとちぐはぐだったかな。
旧来の普通の人助け話と、新作の小ネタつめこみ馴れ合い型のシナリオ、どちらをやりたいのかよくわからなかった。そろそろ批判や応援を参考に製作する頃だから、ちと迷いが出たのかな?
正直、新ガンちゃんをへたれキャラとして愛しているので、やる気満々のガンちゃんには違和感。パリコレの時期にあわせたファッションネタも、子供用アニメとの食い合わせは悪かったかも。いまいちピンとこなかった。
反面、引いた画面でスラップスティック的な動きは出せていたから、そこは良かったかな。でも、その分冗長さも感じた。
この先、これをベースにどこまで延ばせるかが課題って感じかな。
さて、雨のそぼふる街。一軒の店の前に、女性達の行列の姿が。行列の中にタツノコキャラのテンプルちゃんが混ざっているのはお約束。
行列を眺めるガンちゃんとアイちゃんの姿。
「すっげー行列だな」
「そういえば、シャベルのエコスーツが今日発売だってニュースでいってたわ」
「シャベル?土でも掘るのか?」
「違うでコロン。シャベルといえば(中略)高級ブランドでコロン」
あいかわらず情報弱者のガンちゃんと、若くして女豹の片鱗をうかがへせるアイちゃん。そしてなぜか物知りなオモッチャマ。
今回の作画、ちとくせがある。アイちゃんに特に顕著だ。目が大きくてちと、顔の下半分が小さい。悪く言えば、ちと蟷螂を思わせるフォルムだ。それでいてちとタレ目だから不思議なかわいさをかもしだしている。
「エコスーツってなんだ?」と情報弱者。
言った先から、店内より三人の女性がエコスーツに身を包んであらわれる。
「説明しよう。エコスーツとはエコロジーとリサイクルをテーマにした、地球に優しい画期的なファッションなのである」
ナレーションはそう語るし、行列の女性たちも「素敵」と歓声をあげるが、その姿はガンちゃん曰く
「あんなのただのゴミ袋にしか見えないけどなあ」
まったくもって同感である。
「ガンちゃんってファッションセンス0パー」
アイちゃんはそう云うが、しかしおまえら揃いのツナギ着てるんだから、相手のファッションセンスのことは云えないだろ、JK。
店頭巨大モニターに、記者会見の様子がうつる。
そこでインタビューされている美しい女性こそ、シャベルの創立者であるココホーレ・シャベル女史その人であった。来月に控えたパリコレの新作に関するインタビューであり、新作のデザイン画すでに完成しており持ち歩いているカバンの中に入っているとのこと。
そのカバンを見せるとき、シャベル女史の指元になにやら光るものが……
「シャベルの新作かあ。どんなデザインなんだろ」
「アイちゃんも気になるでコロンか?」
「そりゃあちょっとはね……
「そのアイちゃんの女心を、ガンちゃんはちっとも気づいてないでコロン」
「べ、べつに気づかなくていいもん」
気づかなくていいなら、ガンちゃんの隣でそういう会話するなよ二人ともw
そして気づかなくていいと云いながら、横目でちらりとガンちゃんの様子をうかがうアイちゃん。女豹だ。女豹がいるぞ。
しかし、ガンちゃんはいつの間にか姿を消している。
「おーい、こっちにもなんか変な店があるぞー」
なにやらガンちゃんは変な店を発見して気になってしょうがない様子。
そこの店の看板は、云うまでもなくドクロマークであった。
「シャベルの軍手に、シャベルの絆創膏№5。世界中のセレブに愛されている逸品でございますのよ」
そこで売られているのはシャベルの耳掻き、軍手、トイレットペーパー、どんぶりなど、どう見てもいかがわしい代物であった。
「ここでしか手に入らない限定品が本日たったの一万円。早い者勝ちですからお早めにお買い求めくださーい」
と真っ赤なお鼻の店員さんが告げると、女性達はわれもわれもと買い求める(あれ?今回は値下げしないんだ)
その様子をのぞき見ているアイガンちゃん(覗き見のくせが完全についてるなあ)
「この店70パー怪しい雰囲気」
「ひょっとすると、ドロンボー一味かもしれねえな」
顔で気づけ、顔でw
だれもが一瞬で気づくとおり、モチロンこれはドロンボーのインチキ商売。店の地下ではトンズラーがハンカチにシャベルマークのハンコを押していた。
「ぴったんぴったんぴったんぴったん。マークさえついていればなんでも売れるんやからこーんな楽な商売ないでまんねん。シャベルの新作ハンカチ、あがったでー♪」
「やー、できたてほやほや……じゃなかった入荷したばかりの春夏コレクショーン♪」
早速売り始めようとするボヤッキー。しかし、そこに赤いペイントをかぶった女性が。
「ちょっとアンタ、シャベルの高級ビニール傘とかいってたけど、真っ赤な偽物じゃないのよ!」
高級ビニール傘って、それはアンタ、だまされる方が悪いw
客のクレームもこの三人にはまったく効き目がございません。
「あら~、真っ赤なのは貴方のお顔じゃないの?」
「本日はこれにて閉店、。アデュー」
といつも通りにシャッターガラガラー。
そういえば、前からインチキ商売のときに流れているこのBGM。アレンジが激しくてわかりづらいけど、やっぱり「天才ボヤッキーの歌」のアレンジなのかな?(演歌調のメロディーといいかげんな歌詞がくせになる名曲である)
そして地下で金勘定。やたらめったら札束あるが一個一万円でそんなに儲かったのか。 「百円均一の品物がスタンプ押しただけで1万円だものねー」
「簡単にだまされるほうが悪いんだよ」
ボヤッキーは自分の服にスタンプをペタリで「ぼくちゃんの服もシャベルの服」
トンズラーにいたっては尻にペタリで「わいのお尻もシャベルでまんねん」
むむ、まことごもっともなブランド批判。
「そしてこのヤカンもー」
と持ちあげると、ヤカンの中から煙がもわもわ。
煙はドクロマークとなりしゃべりだす。
「控えるだベー。我輩ry」
というわけで今回の指令。
ドクロリングは花の都パリにあるらしい。
「パリ!?それならついでにエッフェル塔とルーブル美術館とベルサイユ宮殿にいきたいわーん」
頬を染めてパリな自分の妄想にふけるドロンコは今日も乙女である。つうか前回のチョコ作りといい、ベルサイユ好きだなあw
「ドロンジョ様、あたしたち観光に行くんじゃないですよ」
諫言するふりして、さりげなくボヤッキーがお胸をツンツンするが、ドロンコは妄想から戻ってこない。
と、ここで今週のドクちゃん豆知識
フランスには2006年度だけで7500万人も観光客が訪れた
「あれ?そんなこと関係ないベー!」
自分で云って自分でキレるドクロベー様。キレル七十代である。
ともあれ、パリに住むシャベルのデザイナー、ココホーレ・シャベルの指に光るリングこそ、ドクロリングであるらしい。
「失敗したらママより怖いお仕置きだべー」
といつも通りにしめ「ボンボヤージュ」とフランス風に去っていくドクロベー様。
そしてヤカンは沸騰し大爆発、三人ボロボロといういつもの流れを踏襲しつつ(うお、今回はやたらきわどい破け方だな)ドロンボー出発。
今回のメカは「フランスパンの固さとフランケンシュタインの怪力をあわせ持つフランスパンシュタインです」
なんという無理のある合体wでもなんかキモかわいくて新しい感じ。さすが大河原メカ。
「花の都パリに向けて、ボンジュール!」
「ウイウイサッサー」
今回は掛け声もフランスっぽく、しゅっぱーつ(ドロンジョ様、なんかボンジュールの使い方ちがうけど)
当然のごとくそれを覗き見していたピーピング中学生達も出動。
「アイちゃん、急ごう!」
なぜか今週のガンちゃんはやる気満々だ。
河をくだり、橋を下を抜け、流氷を横目にヤッターワンは今日も地球の果てのまでひとっとびである。
流氷はあれか?いま、北海道は流氷シーズンだからか? つうかどんなルートでパリに向かってるんだかまるでわからんよう。
ここでOP。出動のあとに入るのが多いなあ。
今週の提供ナレーションはオモッチャマ。
そしてcmへ。
「ここはパリの凱旋門。かの有名なナポレオンが作らせた門である。たいしたモンだなあ」
という解説(と駄洒落)が入りつつ、パリの街中を颯爽とかけるヤッターマン一行。
「素敵なところね。パリに来るとみんな自然とロマンチックな気分になるのかもね」
今日も乙女なアイちゃんと。
「パリジェンヌって……トリビアーン♪」
KYなうえに言葉を間違える馬鹿ガンちゃん。
早速シャベル本社におもむき「シャベルさんに会いたいんですけど」
「お名前は?」
「正義の味方ヤッ!ター!マン!ヤッターマンです!」
さまざまなアングルとキメポーズを駆使してやたらり気張って自己紹介するが、受付には華麗にスルーされるミスターKY。
「ムッシュヤッターにマドモアゼルヤッター。お約束は入っていないようですが?」
シャベル女史は忙しく秒刻みでスケジュールが決まっているためアポイントなしでは会えないらしい。云ってるそばからシャベル女史一行がエレベーターからあらわれ、その激務っぷりを披露する。なんと歩きながら仕事をこなしているのだ。
「蛇革とワニ革ですが、どちらに?」
「蛇」
「ヒールの高さは?」
「7.5センチ」
「三つボタンと四つボタンでは?」
「唐獅子牡丹」
どうでもいい駄洒落を交えて進むシャベル一行。
「スコップさん!」
「シャベルさんだってば」
ヤッターマン二人が呼び止めると、シャベルは足を止め
「トレビアン。その襟のライン、素敵ね」
どうでもいい返事をしてくれる。しかしリングが狙われていることを告げようとしても
「シャベル、七秒の遅れよ」
スタッフに急かされ、去ってしまう。
激烈なシャベルのスタッフ会議中、女史は「90秒だけ一人にさせて」と頼み込む。
しぶしぶ了承したマネージャーが90秒後に会議室をのぞくと、そこはもぬけの空。
シャベルは会議室を抜け出してタクシーを呼び止めると「どこでもいいから出して。シルブップレ」と逃げ出していた。
しかしそのタクシー、ナンバープレートが隠され、いかにも怪しい雰囲気が……
「ウイウイまんねん」
怪しいっつうかもろばれだー!
「ボンジュール、マダーム・シャベール」
「ドロンボータクシーにメルシーでマンネン」
怪しいフランス語を使いながらあらわれたのは、もちろんドロンボーたち。
シャベルの指輪と、ついでに新作のデザイン画も奪い取ると、シャベルを車から落として去っていってしまった(ついでに隠されていたナンバープレートは「DRON)
その場に行き会ったのは、パリ観光に繰り出していたヤッターマン一行(さすが強運の持ち主)
「シャベルさん、怪我はない?」
早速ドロンボーを追いかけようとする一号だったが、どうもシャベル女史の様子がおかしい。
「あのカバンの中を見られてしまったら、あたしはおしまいだわ……」
「見れば見るほど素敵なリングじゃないかい。これならドクロリングに間違いないよ」
ドロンジョ様はご満悦であった。リングが手に入った上に、シャベルの新作デザインまで手に入ったのだ。実に乙女である
「これさえあれば全女性の憧れのファッションを独り占めにできちゃうんだよ」
待てドロンコ。発表される前のブランド物を手に入れても、だれも憧れないぞ?
しかし、カバンの中から出てたのは白紙の束であった。
「どーいうことなんだい?来月のパリコレにするはずのデザインが、どーしてどーして白紙なの?」
怒ってボヤッキーの首をしめるドロンジョと
「そんなことシャベルに聞いてよ……しゃべんねえだろうな」
なぜかしぶい声の駄洒落で返すボヤッキー。
そんな惨状に見向きもしないマイペースなトンズラー。
出番がないときのトンズラーはいつ見ても最高である。
ところで、今回のボヤッキー。とても声がよい。張りがあって、往年を思わせる。さすがベテラン、ついに勘を取り戻したようだ。
……と思っていたら、この渋い声がいけなかったのか、ここら辺から今度は声が若返りすぎるw うーん、難しいものだ。
さて、シャベル女史はヤッターマンに語る。
有名になればなるほど忙しくなって、ゆっくりデザインを考える時間がなく、気がつけばなにも思い浮かばなくなっていたらしい。
「でもね、優秀なスタッフがいるから、なんとかなっちゃうみたい」
例のエコスーツも、先日の会議の際、女史が発したなにげない一言
「そのゴミ袋、ちょっとクールよね」
の一言ですべて作られてしまったらしい。ゴミ袋にクールという感性……たいしたやつだ……
「ねえ教えて。カッコいいってなに? クールってなんなの?」
女史は自分の名前が一人歩きし、名前だけで素晴らしいと思われてしまう世評に振り回されていたのだ。
「そうだなあ、北極とかクールっぽいよね」
どんな状況でも一号のKYは止まらない。
しかし、なんか女に弱い(あたりが余計にヒモくさい)ガンちゃん。落ち込んでいる女史の姿にさすがになにかを感じ取る。
「よ、よくわからないけどさ、悩んだときは原点に帰れっていうじゃない?」
しかし女史はその言葉を聞くと女史は泣き出してしまった。
「ううん。盗まれた指輪はね、最初の服が売れた記念にアンティークショップで買った思い出の指輪なの」
その指輪をなくした自分には、服を作る資格がないってことなのかもしれない。それでシャベルは泣いていたのだ。
「そんなことないってば!」
「指輪はきっとあたしたちが取り返してみせるから元気を出して」
今回の二人はやたら正義の味方っぽいな(正義の味方です)
つうかこのシーンのアイちゃん、目がでかすぎ。キモカワイス。
早速ヤッターワンに乗って追跡開始。
「よーし、待ってろよドロンボー一味め!」
今回のガンちゃんは本当にやる気あるなあ。女がからんだ時だけやる気出すって、実にガンちゃんはあれだなあ。
と、ここでCM。
一方そのころドロンボーたちは渋滞にはまっていた。
「パリの交通渋滞は世界でも有名ですからねえ」
むしろドクちゃんよりもそれっぽい豆知識を云うボヤッキー。前回のナレーションといい、ドクちゃんの仕事は脅かされている。
「帰りまひょ、帰りまひょ。せやないとまたヤッターマンが来よるで」
さすがにパターンになれてきたドロンボー。さっさと帰ろうと車をその場に乗り捨て、メカで逃げようと飛び出した。
しかしそのとき、エッフェル塔の彼方から響く声が……!
「ちょっと待ったー!」
「逃げられると思ったら大間違いよ!」
「ヤッターマンがいる限り!」「この世に悪は栄えない!」
飛び出してた二人、今回は空中で回転アクションをきめつつキメ台詞!パースの効いたアクションが映える作画であった。
「お前達、やっておしまい!」
いつもの台詞ではじまる白兵戦。
「二号はーん、わいのファーストキッス受け取ってんかー」
衝撃の告白をしつつ二号に迫るトンズラー(30)に、アイちゃんも思わず
「キャー!気持ち悪い!」
そこに駆けよったのは、今回はやる気の一号。
「アイちゃん危ない!」
と身をていして二人の間に割り込み、トンズラーのファーストキッスを見事そのほほに受け止めアイちゃんを守ったのであった。うーむ、ぼーっと見てた三話からすごい進化だぜ。気まぐれだぜ、高田ガンって人はよ!
ちなみにトンズラーのファーストキッスを受けた感想は……?
「ひげが痛いよ……」
ごもっとも。そんなガンちゃんの姿にアイちゃんも「100パー感激!」
「おんどれ!キッスの恨みは恐ろしいでまんねん!」
オンドレといえば、かの『きらめきマン』に出てきたトンズラー顔の男がオンドレという名前だったなあ。閑話休題。
怒りくるって一号を追い掛け回すトンズラー。やたらとたくましい背筋から、どれだけ怒っているのかがわかろうというもの。
二号の前には代わりにボヤッキーがぴょーんと飛び出てくる。
「今日こそはもうツンツンしてあげます」
どう見ても淫行中年です。本当にありがとうございます。
アイちゃんのシビレステッキを華麗にかわし「今度はこっちらがツンツンしちゃおうかしら、ツン」とうでを伸ばそうとするボヤッキー。
しかしケンダマジックがそのうでに絡みつく。
「アイちゃん、ここは俺に任せてアイちゃんは指輪を頼む」
「わかったわ」
「二人まとめて相手にしてやるぜえ」
不適に笑うガンちゃん。実に今回はやる気満々だ。
「生意気でまんねん」「後悔させてやるわよー」
ボヤトンは大人気なくいつもの銃器を取り出して一斉掃射。それを華麗にかわす一号。
銃撃を受けた木がへし折れ、それが見事にボヤトンの頭に直撃。見事な自爆であった。
一方リングをもったドロンジョは……
「たわったわったわったわっ」
わざとらしい掛け声をかけながら、ものすごい勢いでエッフェル塔をよじのぼっていた。なんだこの生命力。つうかあからさまにやばい場所に逃げるドロンジョ様に萌え。
「その指輪はシャベルさんの大切な思い出の指輪なのよ!」
「ヤッターマンだかヤラレチャッタマンだかしらないけどさ、悔しかったらここまでおいでーだ!」
懐かしい台詞で煽るドロンジョ様。しかしそれはどう見ても死亡フラグだ。
「シビレステッキ」
無情にもアイちゃんのシビレステッキがエッフェル塔をちょん。金属をかけめぐった電流はドロンジョに届き「しびびーん!」というこれまた懐かしい叫び声をあげてドロンジョは落下するのであった。
「ごうなったら、メカで勝負だよー!」
どこからともなく飛んでくるフランスパンシュタイン。
つうかドロンボーのメカ、自動で動くんなら乗る必要ないのでは……乗らなければ爆発に巻き込まれないし……なんて野暮は云わないお約束。
早速乗り込んだ三人とヤッターワンの戦闘開始。
「いくわよー、小麦粉ミサイル!」
いま話題の値上がりをつづける小麦粉攻撃がヤッターワンに炸裂。ワンもたまらずくしゃみ連発(そのたびに鐘が鳴るのがちょっと芸細)
そのすきを逃さず近寄ると、怪力を誇るうででつかみ、くるくるくるとヤッターワンを回して放り投げる。激しい衝撃にヤッターワンのボディは着地と同時に地面にはまりこんでしまった。
「すっぽりはまったー」
ピンチなのに余裕だな、この負け犬は。またなにもできずにメカの素か……と、思いきや。
「チンジャラ砲、発射!」
なんとヤッターワンの鼻から鼻くそ……じゃなくてパチンコ玉が発射される。これこそ旧作から引き続くヤッターワン唯一の(そしてあまの役に立たない)武装、チンジャラ砲であるのだ。ヤッターマン×トウシバの第一話に引きつづき、本編でもついに登場!
しかしこの役に立たないチンジャラ砲、やっぱり役に立たないのであった。日がたって固くなったフランスパンでつくられた超合金の装甲を持つフランスパンシュタインにはまるで通じないのであった。まったく期待を裏切らないぜチンジャラ砲は。
「やるじゃないかボヤッキー。小洒落てるね、ノーベルドクロ賞だよぉ」
「いやあ、それほどでも……あるかな」
「ブタもおだてりゃ木に登る~」
いつもは出発前の流れがここで登場。個人的には出発前が基本になってたから、そこで統一してくれてた方が嬉しいかも。
動けないヤッターワンに迫るフランスパンシュタイン。
怪力の両腕をふりあげ、連続でヤッターワンに叩きつける。地味ながらも強力な攻撃だ。
「このまま土の中に埋めてやりましょ♪」
ボヤッキーの台詞にパカッとふたが開いてコックピットメカ登場。
「どーじょ」
オタスケマンから登場のドジョウメカだ。
あと、なにげにコックピットメカ登場のときBGMが中断されるようになっているなあ。
でも、それで場の空気が止まる効果をあげるには、ちと効果音が弱い。ドージョの言い方もおふざけが足りないかなあ。全体的に、新作のコックピットメカには三悪をおちょくるような余裕が足りない感がある。台詞がリズムに乗れてないからかな?
「ヤッターワン、メカの素よー!」
ドージョのせいでずっこける三人のすきをついて、メカの素が投入される。
今回は久々にCGによるゾロメカ製作過程つきだ。
元気になったヤッターワン、穴から飛び出し、勢いで相手にしりもちをつかせる。
そしてその隙をついて「ビックリドッキリメカ、発進」
今週のビックリドッキリメカは……
「ねずみ、ねずみ、ねずみ、ねずみ」
ネズミメカである。
フランスでネズミ、そして頭にはコック帽……とくれば、これは映画『レミーのおいしいレストラン』ネタかな? さりげない小ネタには好感。
「あー!あたしネズミ嫌いなの、やだ、こっち来ちゃヤ!」
前回にひき続き、激しくゾロメカにおびえるドロンジョさま。
固く閉じた目をふと開けると、ボヤッキーのネズミーマウス顔が(これいいのか?w レミーがディズニー映画だからか)
「こんなとこにも変なネズミかいるよー!やだー!」
張り倒されるボヤッキー。そりすきにフランスパンシュタインにとりついたネズミメカ。強靭な歯でぼりぼりとフランスパンシュタインを食べ始めてしまったではないか。つうか本当にフランスパンでできてるのかコレw
「あ、やだ、いやん」
ネズミはドロンジョ様の衣服もかじってぼろぼろに。ネズミの集団におそわれるドロンジョ様がすごく……エロスです…
「ボヤッキー、トンズラー、早くなんとかして、やだやだやだってばー」
悲鳴をあげるドロンジョ様にかけられるりりしいボヤッキーの声
「ドロンジョ様、早くお乗りください!」
そこには颯爽と三人乗り自転車にまたがるボヤトンの姿がw
「お前達……負けを認めるってのかい?」
「こうなってはもうどうしようもありませんでしょ?」
「早いとこ逃げまひょ」
ついに負け癖がついたw 三悪はここからが面白いんだよな。
「あーん、悔しい、だったらせめてドクロリングだけでも!」
と、自転車でリングの鑑定をするが
ブッブー
「おろか……ブ」
というわけで、今回もド派手に大爆発。
爆発の中から飛んでくるリングを一号が見事にキャッチして、勝利のポーズ。今回も無事解決したのであった。
リングを取り戻してくれた二人に抱きつくシャベル女史。戦う二人の姿にやる気を取り戻した女史は、パリコレの新作をてがけるために帰っていったのであった。うーん、ちゃんと正義の味方だなあ
「シャベルさん……いい香りだったなあ」
そうでもないか。
一方ドロンボーたちは向日葵畑のひろがる道を自転車で駆けていた。
「また失敗かこのアカポンタン」
ドクロベエ様のいつもの叱責。しかしドロンジョとボヤッキーは不満でひそひそ。
「でもぉ、もとを正せばドクロベエ様の情報が間違っていたんじゃありませんか?」
「ほんとほんと、自分の失敗を棚に上げちゃって」
しかしここでトンズラーのKYが発動。
「せやせやもっといったれや。ドクロベエが悪いんやで!」
あわてて止める二人だが、もはや手遅れ。
怒りのドクちゃんのお仕置きだべー。
「ドクロベエのおしおきクッキングの時間だべ」
うお、新趣向。
パンの材料と一緒に叩かれ、こねられ、オーブンで三十分こんがり焼き上げられる三人であった。合掌。
で、ナレーションとともに、夕日のシャンゼリゼ通りを駆けるヤッターマン一行で今回はおしまい。
うーん、今回は、ちとちぐはぐだったかな。
旧来の普通の人助け話と、新作の小ネタつめこみ馴れ合い型のシナリオ、どちらをやりたいのかよくわからなかった。そろそろ批判や応援を参考に製作する頃だから、ちと迷いが出たのかな?
正直、新ガンちゃんをへたれキャラとして愛しているので、やる気満々のガンちゃんには違和感。パリコレの時期にあわせたファッションネタも、子供用アニメとの食い合わせは悪かったかも。いまいちピンとこなかった。
反面、引いた画面でスラップスティック的な動きは出せていたから、そこは良かったかな。でも、その分冗長さも感じた。
この先、これをベースにどこまで延ばせるかが課題って感じかな。
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