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うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇  80点

2010年03月04日 | 映画感想
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 【通常版】 [DVD]

アニプレックス

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死闘の末、螺旋王ロージェノムを倒して地上を解放したシモンたち大グレン団。
それから七年、瞬くまに発展を遂げた人類は、宇宙進出にまで乗り出そうとする。
しかしそこに、ロージェノムの恐れた真の敵、アンチスパイラルの軍団が現れる。ロージェノムは人類の進化がアンチスパイラルを呼び込むことになることを知り、進化をとどめるために人類を地下に押し込めていたのだ。
真実を知った人々は、ロージェノムを倒したシモンを大罪人として死刑を宣告。一方、地上にはアンチスパイラルによって月が落とされようとしていた……


前篇である紅蓮篇で四天王まとめて倒しちゃって、これラスボスだけであとどうすんだろうと思ったら、ラスボスだと思ってた螺旋王ロージェノムが開幕死という超スピード展開。
あっという間に七年経つわ七年で人類進歩しすぎだわ主人公イケメンになりすぎだわであっけにとられているうちに鬱展開の連続。そして鬱展開散々した後はずっと唐突なピンチとそれ以上に唐突なパワーアップの連続で加速度的に物語のスケールも機体もインフレしていくという怒涛の展開。まさにいろんな意味で突破しちゃってるハイテンションロボットアニメ。

おそらくテレビシリーズでもこの展開ならそうとう無理につめこんでいたであろうものをさらに二時間映画二本に圧縮しているからほんとにテンポのよさがたまらん。感覚的には常に大ピンチか必殺技を出しているという状態。しかも毎回新技。
機体のパワーアップも「おいおい、この一作でゲッターロボに並ぶ気か?」というインフレぶりがたまらん。物理的にパワーアップしすぎ。そして大ピンチの切り抜けかたが全部「テンションあがってきた」というだけでほとんど理由がないのも素晴らしい。「俺たちをだれだと思っている!」だけですべてを突破していくこのテンションはなんなんだろう。RPGや少年漫画のパワーアップイベントが好きな人間にはたまらない展開の連続。
冷静に見ればストーリーのほとんどの要素にはオリジナリティがなく、展開には無理がありすぎ説得力のかけらもないんだが、過剰な演出と異常なテンポ、そしてそれ以上の熱さにわかっていてもついついうっかり騙されて熱くなってしまう。そもそも「ドリルは漢の浪漫」というロボットアニメのお約束だけでここまで突っ走れるのは頭がおかしいとしかいいようがない。いい意味で。

まさしくドリルのように、わかっていても心の防御を貫いてくる強引なアニメだった。やっぱテンポとテンションって大事なんだなあ。それだけで最後までひきつけられちゃうもの。

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