うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

にっき

2012年08月26日 | 日記系
普通に昨日のにっきを書き忘れる。
が、特になにもない一日だったので問題でも問題ない。

なんとなく眼鏡を新調したくなったので買いに行く。
いつもの激安店にいったがいいものがなにかったので諦める。
が、向かいの店にいってみたら値段的にもレンズ的にもデザイン的にもいいものが揃っていたので、そこで買う。
接客のレベルも高く、いままでの店より丁寧にいろいろ説明され、「こういう時とかこういう時とかこういう時も無料で直しますから、気軽にお持ちください」と云われる。
そして最後に「ただですね、当店、あと一週間で閉店いたします(苦笑)」と云われる。オチまでつけてくれるとはいい店だ。

眼鏡の仕上がりを待つ間、ゲーム屋をうろついてたらなんとなく『龍が如く4』をプレイしたくなって買う。
帰ってからちょっとやってみたが、1と見参しかやっていなかったので、システムとグラフィックが進化していて驚く。
でもゲーム的にいまやりたいタイプのゲームではなかった。作業ゲーがやりたい気分だったので、『アーシャのアトリエ』買えばよかった。

『もののけ島のナキ』、および原作の『ないた赤鬼』についてちょっと考える。
原作のいただけないところは、青鬼が赤鬼にちゃんと説明してしまっているため、青鬼が人間に嫌われるのに作戦に乗ってしまう赤鬼がちょっとバカか友情に欠けるやつに見えるきらいがあったが、もののけ島はその辺はうまくカバーしていた。が、そしたらそしたでアドリブ芝居にしては無理がある本気すぎる行動だな、という欠点もできてしまっていた。
自分がこの筋で書くとしたら、青鬼が勝手に作戦を考えて、最後まで赤鬼は作戦の内容を知らないで、青鬼が心変わりしてしまった、という風に書くかな。でもそれだと後味わるいか。
ということを考えていたら、これと同じような筋は前から考えていたことに気がついた。

幼いころにタイトルだけ見て内容を知らないままに育った小説とか映画とかを、後年に勝手に内容を想像したりすることはよくあると思うのだが、自分の場合、その代表的なものが国語の教科書のうしろにタイトルだけのっていた『あの頃にはフリードリヒがいた』で、内用はホモ小説だと決めつけている。
そのきめつけた概要というのが以下。

ナチ政権下のドイツ。ミハイルとフリードリヒは孤児院で育った親友であり、ともにヒットラー・ユーゲントにおいて貢献して出世することによって、孤児院を助けようと誓っていた。
だがフリードリヒの裏切りにより、ミハイルはスパイの容疑をかけられ孤児院の仲間ごと国外追放されてしまう。
その功績をもとに、さまざまな謀略や美貌と肉体を使った篭絡によってSSとなり軍部でのしあがっていくフリードリヒ。
ミハイルはフリードリヒを許せずに、匿名の資金援助を背景に、なにかを企むフリードリヒを独力で追うが、真相が明らかになる前にドイツは敗北、終戦となり、ナチスの崩壊とともにフリードリヒも死亡。すべては闇の中へ葬り去られる。
しかしその真実とはフリードリヒはドイツの敗北を予感し、汚名をかぶせることによってミハイルと家族たちを国外へと逃がすことであった。ナチスの狗と呼ばれたフリードリヒの行動はすべてSSを内部から崩壊させるアメリカの謀略であり、その報酬として得た莫大な資金を匿名でミハイルたちに与えていたのだった。だがアメリカがそのうす汚れた真実を公表することはなく、フリードリヒの真意はだれにも知られることはない。しかしそれでもフリードリヒは満足だった。愛する親友が平穏な人生を送れるのなら、それで十分だったのだ。
数年後、戦死者たちを弔う墓にミハイルの姿があった。
人々は云う。「あれは不幸な時代だった」「戦争が終わってよかった」「あの頃のことは忘れよう」
だがミハイルは首をふる。
「あの時代に戻りたいとでもいうのか。人々の苦しみに満ちたあの時代に」
「それでも」
ミハイルは云う。
「あの頃にはフリードリヒがいた」


最近、まじめにこの筋を思い返して「あれ、いやこれ案外普通に長編小説になるんじゃないか?」と思ったが、よく考えたらまっドイツのことをしらず、戦時下のことなど手塚治虫の『アドルフに告ぐ』と皆川博子の『死の泉』でしか知らないので、書きようがないと気づいた。
なのでいまはこれをベースに適当なSFかファンタジーが書けないだろうかと思案していたが、この大筋って要するに「ないた赤鬼」だなって気づいたのが昨日だったよ、という話。

今日中に返却の『ドラゴン・タトゥーの女』を観なくてはならない。めんどい。でも面白そうではある。
なんかあんまり食べていないのに胃酸がですぎているのか、胃が痛い。謎の痛み。死にたい。歌を枕に死にたい。



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3 コメント

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山田風太郎 (竜扉)
2012-09-19 22:12:22
はじめまして
山田風太郎を検索してこのページに辿り着きました。
山田風太郎の感想を楽しく拝見させて頂きましたが、殆どが忍法帖関連のものでしたので、それ以外の感想が読みたいです。

既にお読みになっているかもしれませんが以下作品のうなぎさんの感想が読みたいです。

妖異金瓶梅
幻燈辻馬車
明治断頭台
だれにでもできる殺人
戦中派不戦日記

突然のコメント失礼しました。
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Unknown (うるっときました。)
2012-09-20 15:44:40
「あの頃はフリードリヒがいた」国語で習いましたが、うなぎさんのお話、かっこいいし最後うるっときてしまいました。
長編になったら読みたいですよ!
返信する
Unknown (うなぎ)
2012-10-01 23:38:42
>竜扉さん
どうも~。
山田風太郎は忍法帳以外あんまり見つからないんですよね。あと毎回面白いけど一冊読むと疲れるから最近よんでなかったなあ。
いちおう、推理小説系のもいくつか買って積んであるので、読んだら感想あげます。
見事にあげられている作品は持っていない気がするけど……

>>うるっときましたさん
ありがとうございます。
でもうなぎにドイツの知識はないから……
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