4ストローク船外機の整備を行いました。
チルトアップダウンの操作が全くできなくなっていましたが
今回の原因は、チルトポンプからのオイル漏れです。
はずしたチルトポンプASSY。 塗装がはげてしまっている
海面に近い部分を中心として、
チルトポンプに電蝕による穴があいてしまっていました。
*写真の白い部分は、電蝕がおこっているところです。
今回のケースは係留保管艇です。
陸上保管艇と違って、係留艇はいつも海面に浮かんでいます
ので電蝕などには特に注意が必要です。この電蝕の程度や
年式からみても、アノードの交換を定期的に行っておられな
かったのではないか、と考えられます。
新しい持主様に変更になり、最近アノードを交換された
とのお話でしたが、その以前にすでに電蝕がひどくなって
いたのだと思われます。
新しいチルトポンプASSYに交換後、アノードへアースも
とりました。(これで新しいパーツへの電蝕も改善されます。)
係留保管の船外機の皆様、整備やメンテナンスは最低
年1回は必ず行ってあげてください。
亜鉛、オイル、インペラなど消耗品の交換や
定期的な機械のチェックは、トラブル回避の秘訣です