オオタカ営巣地⑥、大都市の北東部にこの地はあった。 この地は、最近2年ぐらい前から観察している場所だった。 高台に畑が広がり、その畑の片隅に営巣林があった。
空が見渡せ観察に適していたが、畑方向からの出入りはあまりなかった。 裏側からの出入りが多いようだった。 巣立った幼鳥も畑側からの出入りはなかった。
この地ではカメラマンには会ったことがないが、観察している人はいるようだった。 営巣地に入ると、営巣場所を荒らされるのではないかと、カメラマンはその場を守る人や、関心を持つ人たちから警戒される。 私もカメラマンなので警戒される。
そのような時は、その地の人たちと積極的にコミュニケーションをとるようにしている。 その地の人達に何をしているのかを話し、注意をよく聞き、出来るだけ従うようにしていた。
調査した営巣情報を毎年しかるべき機関に報告し、保護に役立てている。 以前オオタカは稀少種に指定されており、オオタカのみではなく、その営巣地を含めた周辺の環境も保護されていたが、最近稀少種指定が外され、営巣地が開発されてしまうことが危惧されているのである。
オオタカは絶滅危惧種のランクも落とされ、現在厳しい状況に置かれている。 なので営巣地情報は今も守秘義務があり、私の調査場所も、信頼できる調査員や仲間しか知らない。
オオタカがこれからも本来の姿で残っていけるかは、野鳥を見守る多くの人達にかかっていると言えるのである・・・・。
営巣地⑥にて撮影したオオタカ。