普段良く撮っている野鳥でも、例えば、『枯れた葦原をバックに、ホバリングするカワセミを撮ってほしい』 とか 『エナガが巣材を運ぶところを撮ってほしい』 などのテーマや条件を課せられると、一気に撮影の難易度が上がってしまう。
その撮影には、その野鳥の生態や行動の知識、棲家や環境の知識、そして観察力や日々の努力が必要だからである。 ましてや 『オオタカが〇〇するところを撮ってほしい』 などと言われたら、気が遠くなる。 だが撮れた時の感動は大きい。
自由気ままな趣味の写真は楽しい。 だが同じ写真でも、たまたま偶然撮れた写真と、観察を繰り返し、習性や行動の知識を積み上げた結果が生み出した、必然的な生態写真とは、語りかける内容が違うのではないかと思っている。
ある写真関係者に『野鳥撮影は超望遠レンズではなく短いレンズを使うべきだ』 と言われたことがある。 是非はともかく 『その鳥の習性・行動等の生態を熟知していれば、短いレンズの方が肉迫した迫力ある写真が撮れるはずだ』と言う事の様で、一里あると思った・・・・。
林にとまるオオタカ♀。
低空で向かってくる。
遥か遠く、仲良く飛行するペア。(ディスプレイフライト 上:♂、下:♀)
ハイタカもとまる。
頭上を飛んだ。
ツミも飛んだ。
枝で休むカワラヒワ。