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ディープインパクトの菊花賞 「単勝100円元返し」を考える。

2005-10-30 21:31:00 | 競馬予想・競馬雑談
先週、京都競馬場では菊花賞がおこなわれ、見事ディープインパクトが無敗で3冠を成し遂げた。入場人員は過去最高で売上額も昨年より大幅アップと大いに盛り上がったようだ。圧倒的な支持を集めたディープインパクトの単勝馬券は100円元返し(倍率1.0倍=100円馬券を買って100円戻ってくる)となった。

複勝なら「100円元返し」は時々あるが、単勝ではめずらしい。「ディープの3冠記念に」、「応援馬券として」、との想いで買った人も多かっただろう。しかし金額的に大部分を占めたのは、 「たとえ1.1倍でも1.2倍でもいい。絶対勝つと思うから単勝で勝負!」という人たちではなかろうか?この人たちはおそらく数万円、数十万円、あるいはもっと買っている人達もたくさんいる。そして彼らは買った時から元返しと分かっていた訳ではない。確か1.1倍から1.0倍に変わったのはレース直前ではなかっただろうか。買う前から1.0倍と分かっていれば、大きく勝負することも無かったはずだ。

ディープの単勝を買った人は、それが100円でも、1万円でも、100万円でも儲けはゼロ。ディープ以外の単勝を買った人は全員外れ。これじゃ、どう買っても勝てない。配当の計算上あり得ることだが、これでファンは納得出来るだろうか?結局儲かるのはJRAだけと、わかりやすく示してしまっている。せっかく当たったのに儲からないとわかったファンはどう感じるだろう。儲からないシステムを実感し、馬鹿らしくて馬券を買ってられない、と思うファンもいるだろう。結果、ファンの競馬離れ が進むことも考えられる。

思うのだが、配当金が110円以下の場合、1円の位で配当金を出してはどうだろうか。つまり、例えば、 「単勝107円」というように。払い戻し機や両替などの手間等考えると「10円未満切捨て」が妥当かもしれない。1.07倍の場合、100円は100円、200円は210円、10,000円は10,700円、300,000円は321,000円といった具合だ。これなら1~2割あった配当金が、レース直前にゼロになることもないし、せっかく当てたのに、賭けた金が増えない、ということも無い。単勝で儲かった人がこの世に存在しない、ということも無い。法律と払戻し機のシステムをちょっと変えるだけで済む話だ(どれほど大変なのかは知らないが・・)。また、当然馬券を買った時点で控除分は取られているのだから、JRAが損をするということも、もちろん無い。

わずかでも「馬券で儲かった」と感じることで、ファンの気持ちは熱くなる。歴史に残るスターホースが実在する競馬界。数量限定の「ディープインパクト弁当」もいいが、もっと単純に、この馬の馬券を買って盛り上がる事の出来る馬券システムをJRAには考えてもらいたい。