弁護士法人かごしま 上山法律事務所 TOPICS

業務の中から・・報道を見て・・話題を取り上げます。

法務大臣が「司法の場で無罪証明すべき」と言ってはいけないと思う

2020-01-09 | 刑事
会見全体を見ていないので、どういう文脈かは分かりませんが

法務省 検察の運用する刑事訴訟法は

私たちが学んだ刑事訴訟法とは違うものと言わざるを得ません

個別事件へのコメントは確かに珍しいことですが

被告人は法廷で堂々と無罪を証明すべき義務なんか負っていません。

検察は被告人が堂々と戦うために不可欠な証拠開示なんか絶対にしないじゃないですか。

こういう報道を見ると、一般の人は

「そうだ、そうだ」と思うかもしれませんが、法の建前からすれば

間違った発言ですから、よくよく考えていただきたいです。

FNN PRIME からの引用です
※引用

「司法の場で無罪証明すべき」 森法相が臨時会見
(FNN PRIME)
カルロス・ゴーン被告の会見を受けて、森雅子法相が深夜に異例の臨時会見を行い、「潔白と言うのなら、司法の場で正々堂々、無罪を証明すべき」と批判した。
森雅子法相「ゴーン被告人に嫌疑がかかっている、これらの経済犯罪について、潔白だと言うのなら、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべきである。わが国の刑事司法制度において、正々堂々と公正な裁判所の判断を仰ぐことを強く望む」
さらに、森法相は、不法な出国について「どの国の制度の下であっても許されない」としたうえで、「逃亡を正当化するために、わが国の法制度や運用について誤った事実を殊更に喧伝(けんでん)し、到底看過できない」と強く非難した。
また、東京地検も「被告人ゴーンは、わが国の法を無視し、処罰を受けることを嫌い国外逃亡したものであり、わが国で裁判を受けさせるべく、関係機関と連携し、できる限りの手段を講じる」とのコメントを発表した。
法相や検察が、個別事件について見解を発表するのは異例。






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