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長期をイタリアで過ごして、3月中期に戻った娘には、すっかり散歩の習慣がついていました。
しきりに私を散歩に誘うのです。
「ちっ、よけいな事をおぼえてきたなあ・・」と私は眉をひそめました。
「明日ね、明日」と言っているうち、とうとう、明日の散歩を約束させられました。
その朝、モンテカティーニに行くという人からの突然の頼みごとが入りました。急いで何枚かの書類を作ってその人にファクスで送らなければならなくなりました。
「ちょっと待っててね」と私は言い、娘は辛抱強く待ちました。
やがて12時を回ったとき、「もういいっ!!!」と娘が切れました。
慌てて、「さあ、行こう」と言ったのですが、「12時過ぎてて、何が朝の散歩なのさっ!」と眼に涙を浮かべて私の前から去りました。
先週の土曜日の朝、晴天で、娘は大学がありません。私は娘を散歩に誘いました。
ホントは行きたい訳ではありません。休みを返上してでも、やりたいことがあるのですから。
たんに娘の傷ついた心をもとに戻さねば、という気持ちからでした。
でも娘と道端やよその家の庭の花々を見ながら歩くうち、なんだか私は目覚めた気持ちになりました。
どんなにやることがあっても、そのときにしか楽しめないことはその時に楽しみ、天気や自然を感じて心の休息を大事にする、イタリアの友人たちを思い出しました。
そしてストレスフリーの時間がとても大切なことも思い出しました。
この辺は近郊住宅地で畑が少なくなりましたが、まだあります。
庭ではお父さんたちが花木の世話をしています。
「お母さん、これは何の木?」と訊かれ「はて、ちょっと・・・」
「それは花みずきですよ」とその家のおじさん。
散歩もいいもんだなあ、なかなか天国ではないの。
「お母さん、お昼なにする?」「そうねえ、キノコのスパゲッティでも・・・、あなた作んなさいよ」とスーパーへ。
その時地獄がスタートしました。
入り口の段差で思いっきり転んだんです。
お医者さんに行ったら骨は大丈夫。
でも「今からもっと腫れますよ」。
お医者さんの予想はすばらしいですね、的中です。
その夜と次の日は激痛が身体中を突き抜けて、脂汗を流してました。
でも、地獄の中でも一縷の光を求めて、ワインと日本酒を飲みました。
痛みがまぎれるので冗談も出ます。
その後は少し楽になりました。
お昼ごはんは娘か息子の作るものを食べて、食後酒にイタリアから持ち帰ったアグリトゥリズモ自家製のリモンチェッロや、北海道の友人の作った山桃酒を飲んで、「ああ、天国だ~」とたっぷり昼寝をしました。
こうしているうち、ずるくなりました。
洗って片付けなければと思っていた洗濯物をやらせたり、誰が拭くことになるんだろうとため息をついていた窓ガラスを「汚いから、寝て外を見てると疲れんのよね」と拭かせたり。
夫も息子も娘も思うがままにあやつれる。
今のうちに彼等にやらせること、他に何かなかったかなあ、などと考えてしまいます。
今はヨタヨタですが、布団から出て歩いてます。
うちは家事は持ちまわり分担。もうじき、私も家事に参加しなきゃならなくなります。ああ。
日伊相互文化普及協会 Emi
長期をイタリアで過ごして、3月中期に戻った娘には、すっかり散歩の習慣がついていました。
しきりに私を散歩に誘うのです。
「ちっ、よけいな事をおぼえてきたなあ・・」と私は眉をひそめました。
「明日ね、明日」と言っているうち、とうとう、明日の散歩を約束させられました。
その朝、モンテカティーニに行くという人からの突然の頼みごとが入りました。急いで何枚かの書類を作ってその人にファクスで送らなければならなくなりました。
「ちょっと待っててね」と私は言い、娘は辛抱強く待ちました。
やがて12時を回ったとき、「もういいっ!!!」と娘が切れました。
慌てて、「さあ、行こう」と言ったのですが、「12時過ぎてて、何が朝の散歩なのさっ!」と眼に涙を浮かべて私の前から去りました。
先週の土曜日の朝、晴天で、娘は大学がありません。私は娘を散歩に誘いました。
ホントは行きたい訳ではありません。休みを返上してでも、やりたいことがあるのですから。
たんに娘の傷ついた心をもとに戻さねば、という気持ちからでした。
でも娘と道端やよその家の庭の花々を見ながら歩くうち、なんだか私は目覚めた気持ちになりました。
どんなにやることがあっても、そのときにしか楽しめないことはその時に楽しみ、天気や自然を感じて心の休息を大事にする、イタリアの友人たちを思い出しました。
そしてストレスフリーの時間がとても大切なことも思い出しました。
この辺は近郊住宅地で畑が少なくなりましたが、まだあります。
庭ではお父さんたちが花木の世話をしています。
「お母さん、これは何の木?」と訊かれ「はて、ちょっと・・・」
「それは花みずきですよ」とその家のおじさん。
散歩もいいもんだなあ、なかなか天国ではないの。
「お母さん、お昼なにする?」「そうねえ、キノコのスパゲッティでも・・・、あなた作んなさいよ」とスーパーへ。
その時地獄がスタートしました。
入り口の段差で思いっきり転んだんです。
お医者さんに行ったら骨は大丈夫。
でも「今からもっと腫れますよ」。
お医者さんの予想はすばらしいですね、的中です。
その夜と次の日は激痛が身体中を突き抜けて、脂汗を流してました。
でも、地獄の中でも一縷の光を求めて、ワインと日本酒を飲みました。
痛みがまぎれるので冗談も出ます。
その後は少し楽になりました。
お昼ごはんは娘か息子の作るものを食べて、食後酒にイタリアから持ち帰ったアグリトゥリズモ自家製のリモンチェッロや、北海道の友人の作った山桃酒を飲んで、「ああ、天国だ~」とたっぷり昼寝をしました。
こうしているうち、ずるくなりました。
洗って片付けなければと思っていた洗濯物をやらせたり、誰が拭くことになるんだろうとため息をついていた窓ガラスを「汚いから、寝て外を見てると疲れんのよね」と拭かせたり。
夫も息子も娘も思うがままにあやつれる。
今のうちに彼等にやらせること、他に何かなかったかなあ、などと考えてしまいます。
今はヨタヨタですが、布団から出て歩いてます。
うちは家事は持ちまわり分担。もうじき、私も家事に参加しなきゃならなくなります。ああ。
日伊相互文化普及協会 Emi
激痛で、辛い日々でしたね!
お仕事と家庭の両立で、しかも、皆様を引率して海外に出られたりと、とても大切なお体。大事になさってくださいね。
でも、骨を折らなくてほんと良かったです!
これを機に、家事も家族分担制、続くといいですね。
たまにはユックリ休んで下さいというサインかも、、、
12日は大丈夫なのでしょうか!?
もう、大丈夫。
fumiさんも料理かとして大切な立場。
ずっとハツラツfumi先生でいてね。
また、fumiさんの料理食べたいな。
ゆかりんさん
天国と地獄はきっと仲良しなんですね。
もう、懲りたので、現世で満足しようかと。
怪我をした人の痛みが心底分かりましたよ。
これから、もっと優しくなれるかな。
viviさん
もう、結構普通に歩いてますよ。
「喉もとすぎれば・・・」なんて事は無いように気をつけようと。
私はオッチョコチョイなうえにボーッとしてるんです。
怪我は無駄ではなかったようで、いろんな事に気がつきましたよ。