日伊相互文化普及協会

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『温泉』【モンテカティーニ・テルメ】 モンテカティーニ 2006年6月29日(木)

2006-06-29 02:25:42 | Weblog
いよいよ今回の研修のメインのテルメです。
今まではお客様でいられて優しくされてきました。
多少の失敗をしても「いいのよ」「暑いでしょう?」「冷たい飲み物はいかが?」なんて言ってもらえました。

もうそんな日々は終わりです。
ぶっちょう面で迎えられ、「なにをやってんだ!」と怒られ、「夏は暑いもんだ」、「水だと? 勝手に飲め」といわれる、かもしれません。

質問をすれば「そんなこと来る前に彼らに教えなかったのか? それともここで覚えたことを忘れたのか、ばか者め」と冷やかな目を向けられるかもしれません。


モンテカティーニ・テルメは世界で最も古い湧水医学地で、世界一医学水準の高いテルメといわれています。水源はローマ時代以前に発見され2,000年以上の歴史があります。
フランスやドイツは古くても200年、古代ローマ人が整備した温泉を掘りなおしたものです。



ヨーロッパやアメリカのテルメはモンテカティーニ・テルメから学んでいます。
湧水医学の国際会議や湧水学者のオリンピックはこのモンテカティーニ・テルメで開かれています。

ここでは湧水医学療法を行っている国から来た人たちには、温泉プールやテラピー、トリートメントに保険が適用されていて、イタリア人には100%が適用されて無料です。
去年まではイタリア軍隊に兵役中の軍人はホテルまで無料でした。でも、兵役が義務ではなくなったので、今年からホテル代は頂くそうです。

モンテカティーニ・テルメはほかのテルメと違って、ひとつの施設の中に全てがあるわけではありません。
プールの施設、治療の施設、健康維持のトリートメントの施設、エステの施設、イタリア人だけの専用施設が広大な保養区の中に分かれていて、回るには徒歩か車を利用します。
湧水医20人が常駐し、療法士200人、技師80人がいます。

モンテカティーニ テルメ
http://www.termale.jp

Emi

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