事務所にようやく新しい加湿器がやってきた。
なかなか堂々たる体格である。
なのに2,000円しないのだから、すごい。
これでやっと喉のイガイガも取れそうだ。
◎
昨日はイベントとコンサートをつないで歩いた。
昼過ぎに行ったのはYAMAHA池袋店。
ここでNARからCDをリリースしている川上昌裕さんのコーディネートによる
インストアイベントが開催された。
昨日のイベントはCDではなくカプースチンの連弾楽譜『シンフォニエッタ』の
発売記念として行われたもの。
川上さんは司会役で、演奏は松本あすかさんと西本夏生さんが行った。
会場は休日で天気も良かったこともあり、満員御礼の大盛況。
ちょっとビックリした。
NARのスタッフに話によると松本さんのファンが多いのでは、とのこと。
川上さんとはサイン会終了後に、少しだけ言葉を交わした。
お会いするのは4年ぶり、かな?
最初2枚のCDを担当して以降、ご無沙汰してしまった。
川上さんの活躍は、辻井伸行さんの先生として多くの方がご存じだと思うが、
カプースチンの日本への紹介者としての川上さんの仕事を忘れることはできない。
いずれにしても久しぶりに再会できて本当によかった。
◎
その足で地下鉄を乗り継いで
浜離宮ホールで開催された清水雅彦さんのテノールリサイタルへ。
こちらのテーマは「歌曲と合唱で愛される歌たち」。
今や合唱の世界は歌謡曲・ポップス界と緊密な関係にあることは、皆さんもご存じだと思う。
そのひとつの例としてNHKの学校音楽コンクール(『手紙』『YELL』『証』など)があり、
また、昨年震災関連で紹介され、紅白でも歌われた『あすという日が』などがある。
つまり、合唱曲としていくつかの声を絡ませで聞くあり方と、
一本のメロディを柱として、それを中心にサウンドを構築するあり方…といえるだろう。
昨日の清水さんのリサイタルでは「歌曲」と「合唱」との相関図ということになる。
もちろん全ての楽曲がこれに成功するわけではなく、
合唱⇒歌曲、歌曲⇒合唱に置き換えられる時にはそれぞれの創意工夫が必要となるはずだ。
昨日配布されたパンフレットの中で信長貴富さんは
「ソロを合唱に編曲することよりも、合唱をソロに編曲することの方が
数倍難しいと感じています」…と書いている。
なるほど。
リサイタルの中核には信長作品、千原英喜作品があり、
それぞれに新しい歌曲の方法を感じることができた。
その一方で、この数年、僕自身があまり接する時間が少なくなった
中田喜直作品、高田三郎作品にある意味で忘れかけた「エートス」を感じた。
ゆ~たん音楽堂
店主 敬白