旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

青い森鉄道全駅下車の旅17~乙供駅・野辺地駅

2016-10-17 04:59:09 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 八戸行で乙供駅に向かいます。


狩場沢  14:07着 14:07発   


野辺地  14:12着 14:13発   
千曳   14:17着 14:18発   
 16分間の乗車で到着します。
乙供   14:23着


 北海道の駅名はアイヌ語の地名に由来するところが多くありますが、この青い森鉄道にもアイヌ語の地名に由来する駅があります。
乙供駅もその一つ。「オタ(砂地)トモ(はずれ)」地名が由来と言われています。




 単式ホーム2面2線の有人駅です。
 ここもかつての2番線は架線が撤去され、保線車両の待機線となっています。
(上北町駅方面)


(千曳駅方面)


 駅舎は国鉄時代からのものです。




 改札口には、「乙供駅」の看板と駅名票の2つが有り、外の表示は何となくJR東日本のコーポレーションカラーに見えます。




 普通 青森行に乗り野辺地駅に向かいます。

  
乙供   14:30着 14:31発   
千曳   14:36着 14:36発
 10分間の乗車です。   
野辺地  14:41着


 野辺地の地名由来も、ヌップぺツ(ヌップ-野をながれる川、ペツ-大きい川)というアイヌ語説と海岸に沿って延びた広い原野を意味する延地(のべち)からきているという説があります。


 単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線の有人駅です。
 出札窓口の他に、「青い森 たびショップのへじ」と自動券売機があります。


 営業時間が7時から17時までと短くなったものの、青い森鉄道内で少なくなった「KIOSK」が毎日営業しています。


 「伯養軒」から「こけし亭」へと長年営業していた立ち食いそば店が、平成26年3月閉店しましたが、駅前の焼き鳥屋さん「パクパク」が引き継いで「駅そば パクパク」として営業しています。


 おすすめは「北前駅そば」です。
 是非一度、野辺地駅で下車してほしいものです。


 江戸時代から明治半ばの鉄道開通まで、野辺地の湊は海運で栄えました。特に北前船の寄港や南部領尾去沢(秋田県鹿角市)から産出された銅を野辺地湊から大坂まで運ぶことになり、野辺地には多くの商人が移り住むようになり、やがて自ら船をもち廻船を営む商人も現れました。
 1827年、賑わった野辺地湊へ夜間入港する船への目印として、建てられたのが今の灯台にあたる常夜灯です。名の通り、旧暦3月10日から10月10日までの間、毎晩火が灯されたと言われています。
 この常夜燈を建てた施主は、野辺地の廻船問屋野村治三郎、運送にあたった世話人は関西の船主橘屋吉五郎です。
 野辺地湊跡に現存していて、野辺地駅の大湊線改札跡にはそのレプリカがあります。


 次は、三沢駅で下車します。

 つづく

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