旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

青い森鉄道全駅下車の旅14~野内駅・東青森駅

2016-10-12 05:25:49 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 八戸行に乗り、次の下車駅の野内駅に向かいます。


筒井   09:34着 09:34発   


東青森  09:36着 09:37発
 東青森駅の北側にはJR貨物の東青森駅があります。
 日本海縦貫線(青森から大阪までの日本海沿岸の路線の総称ですが、正式名称ではなくJR旅客会社では使用していませんが、JR貨物では案内名称として使用しています。)の吹田貨物ターミナル行です。


 EF510形515号機は、かつては「寝台特急北斗星」牽引機関車で、専用の塗装がされていました。


小柳   09:39着 09:39発
 今乗っている電車は、青い森鉄道703系といわれる、JR東日本のE721系ベースにして新造し、平成26年から営業運転しているものです。
 基本的な塗装は同じですが、703系だけはイメージキャラクターである「モーリー」が、1両に1ヶ所ピンク色のものが描かれています。


 それを目当てなのか、写真を撮っている人もいます。

   
矢田前  09:41着 09:42発   
 乗車時間10分。野内川を渡ると到着します。


野内   09:44着




 平成23年3月12日、旧野内駅から青森駅寄りに1.6kmの青森市営バス東部営業所付近へ移転した駅です。ただし、実際の営業は前日に発生した東日本大震災の影響で電車が止まっていたので、実際の営業は14日の運転再開の日です。
 相対式ホーム2面2線の無人駅です。
(浅虫温泉駅方面)


(矢田前駅方面)


 ホームが築堤上にあるため、階段の他にエレベーターもあります。




 下りホームの待合室内に自動券売機が設置されています。


 普通 青森行で東青森駅に向かいます。


野内   10:09着 10:09発   


矢田前  10:11着 10:12発   
小柳   10:14着 10:14発   
東青森  10:17着
 8分間の乗車で到着しました。
 車内が大変混んでいたので、全てのドアを開けて乗降させていました。






 島式ホーム1面2線の無人駅ですが、ホームのない線路も多く有ります。
(小柳駅方面)


(筒井駅方面)
 通過列車は、左端の本線を通ります。


 国鉄・JR時代からの駅舎は、JR貨物青森営業支店が入っています。


 当初は跨線橋がありましたが、南北自由通路「とおりゃんせ橋」が出来たことで現在は使われていません。




 旧跨線橋の一部にあった待合所は現在工事中でした。




 次の下車駅は、小柳駅です。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅13~矢田前駅・筒井駅

2016-10-09 13:11:19 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 青森行に乗って矢田前駅に向かいます。


小湊   08:37着 08:37発   
西平内  08:40着 08:41発   
 土屋トンネルを抜けると、浅虫水族館が見えます。




浅虫温泉 08:46着 08:47発
 浅虫温泉駅を出ると、浅虫トンネル、久栗坂トンネル、浦島トンネルと3つのトンネルを続けて通り抜けます。






 旧野内駅跡です。構造物は全て撤去されていますが、ホームの盛り土は残ったままになっています。


野内   08:52着 08:52発


 乗車時間17分で到着します。


矢田前  08:54着



  
 相対式ホーム2面2線の無人駅です。
(小柳駅方面)


(野内駅方面)


 駅舎は無く、各ホームに小さな待合室と下りホームに切符売り場があるだけです。




 目の前に県立青森東高等学校、徒歩20分ぐらいの所に県立青森商業高等学校があるため、無人駅でありながら通勤通学時間帯を中心に乗降客の多い駅です。


 普通 青森行に乗って次の下車駅、筒井駅に向かいます。  


矢田前  09:10着 09:11発   


小柳   09:13着 09:13発   
東青森  09:16着 09:17発   
乗車時間9分で到着します。


筒井   09:19着 




 筒井駅は、青い森鉄道としての初めての新駅で、相対式ホーム2面2線の無人駅です。
(青森駅方面)


(東青森駅方面)


 ホームは高さ7mのところにあるため、階段のほかエレベーターも設置されています。




  1階には自動券売機を備えた待合室もあります。




 ホームが高いところにあるため、ホームの雪を処理する融雪設備もありました。




ホームからは、八甲田の山々が見えます。


 次は、野内駅で下車します。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅12~小湊駅

2016-10-08 14:43:31 | 青い森鉄道全駅下車の...
 普通 八戸行で小湊駅に向かいます。


浅虫温泉 08:15着 08:15発   
西平内  08:20着 08:21発   
 稲刈りも始まっています。


乗車時間9分です。
小湊   08:24着  




 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の有人駅です。
(西平内駅方面)


(清水川駅方面)


 小湊駅には、保線作業を請け負っているユニオン建設の作業車が留置されていました。
 長い方の作業車はマルチプルタイタンパー(略してマルタイ、MTTとも呼ばれます。)で、レールの左右、高低の歪みを矯正するため、バラスト(採石)を突き固めたりする作業を行います。
 短い方の作業車は、バラストレギュレーター(道床整理車とも呼ばれています。)で、
マルチプルタイタンパーとペアで作業する車両です。マルタイが突き固めたバラストを整えてさらに振動発生装置を使って道床を締固めて、仕上げにレール内外に残ったバラストなどをブラシできれいに掃き飛ばします。
 乗り心地が良く、安全な高速運転には欠くことのできない作業です。特に、長大貨物列車が多く通る青い森鉄道では、作業頻度も多くなります。


 跨線橋には、旧県立平内高等学校美術部が製作した壁画と、その壁画を現県立青森東高等学校平内校舎美術部が修復した壁画が飾られています。


 駅舎は、国鉄時代の建物がそのまま使われています。


 駅を出て、右側の坂道を登ったところに初代・高橋竹山の記念碑があります。


 高橋竹山はここ小湊の生まれで、3歳の時に麻疹をこじらせて半失明すし。その後近所のボサマ(盲目の門付芸人)であった戸田重次郎から三味線と唄を習い、17歳頃から東北北部・北海道を門付けしたという津軽三味線の名人で、一地方の芸であった津軽三味線を全国に広めた第一人者として知られています。
 「竹山」の芸名は、津軽民謡の神様とも呼ばれた成田雲竹の伴奏者として各地を興行した際に雲竹より受けた名前です。




 小湊駅は夏泊半島の付け根に位置し、最寄り駅でもありますが、交通アクセスは「平内町民バス」だけで、観光には適したダイヤにはなっていません。


 夏泊半島突端には椿山があり、その名のとおり大正11年に「ツバキ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されています。
 ここで謎です。同時に、夏泊半島から200kmも離れた秋田県男鹿半島の南にある能登山も「ツバキ自生北限地帯」として国の天然記念物に指定されたのです。
 緯度からみても夏泊半島が北にあることは明白ですが、なぜこのような指定になったのでしょうか。未だ謎のままです。


 次は、矢田前駅で下車します。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅10~千曳駅・西平内駅

2016-10-05 12:44:05 | 青い森鉄道全駅下車の...
 平成28年9月24日、青い森鉄道全駅下車の旅後編に出かけました。


 今日は17の駅で下車します。1回の乗車時間は前回より短い区間が多くなります。
 朝から天気に恵まれての出発です。


 今日最初の下車駅は隣の千曳駅です。
 快速 八戸行に乗ります。


野辺地  06:23着 06:23発
 青い森鉄道で一番長い大平トンネルを、最高速度時速110kmで1分30秒ほどで通り抜けると千曳駅に到着します。   






 乗車時間5分でした。
千曳   06:28着




 千曳駅は、相対式ホーム2面2線の無人駅です。
 歴史は古く明治43年の開業ですが、昭和43年の東北本線複線電化工事に伴い野辺地駅・千曳駅間がルート変更になったため旧駅から約2km離れた現在地に移転しています。
(乙供駅方面)


(野辺地駅方面、大平トンネルの入口が見えます。)


各ホームに待合室はあるものの、駅舎やトイレはありません。


 また、跨線橋も無く県道8号を通って反対側のホームに行きます。






 ご覧のとおり、ここは奥羽本線の津軽湯の沢駅、五能線の驫木駅と並んで青森県内の秘境駅の一つに数えられています。
 「秘境駅」の定義はありませんが、一般に「鉄道路線と集落までの間に距離がある」「登山などの目的の人が利用するのみ」「昔は集落があったが消滅した」「駅に一切車道が通じていない」などの条件によって、色々な方がランキングを発表しています。
 秘境駅と言われているからではないと思いますが、JRの表示のままの物が残っています。


 普通 青森行に乗って次の下車駅西平内駅の向かいます。


千曳   06:48着 06:48発


野辺地  06:53着 06:54発
 野辺地駅を出ると、大湊線が右に別れていきます。


 しばらくすると陸奥湾が見えてきます。


狩場沢  06:58着 06:59発   
清水川  07:03着 07:03発   
小湊   07:08着 07:08発
 小湊駅から西平内駅まではほぼ直線。西平内駅の跨線橋が見えます。


 手前で少しカーブし、西平内駅に到着します。


 ここまで、23分の乗車時間でした。
西平内  07:11着



  
 相対式ホーム2面2線の無人駅です。
(浅虫温泉駅方面)


(小湊駅方面)


 駅舎は建て直されて、待合室だけのコンパクトな物です。






 次は、清水川駅に向かいます。

 つづく

青い森鉄道全駅下車の旅9~八戸駅・陸奥市川駅

2016-10-04 16:42:07 | 青い森鉄道全駅下車の...
 土砂降りの中、次の下車駅八戸駅へ、快速しもきた八戸行に乗って向かいます。


下田   15:42着 15:42発   


陸奥市川  レ
八戸   15:53着
 今日5回目の八戸駅ですが、初めて改札口を出て途中下車します。


 八戸駅は、青い森鉄道の他、JR東日本の東北新幹線と八戸線が乗り入れていて、新幹線の駅としては日本最東端の駅です。
 かつては五戸町にあった五戸駅に至る南部鉄道の起点でしたが、昭和43年の十勝沖地震の影響により、翌年に廃止されました。
 ホームは、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線で、1番線がJR八戸線、2番線がJR八戸線と青い森鉄道、3~5番線が青い森鉄道のホームになっています。
 このほかに、3番線と4番線の間にホームのない中本線と言われる線路が有り、主に貨物列車が通過する時に使われています。
(陸奥市川駅方面)


 駅舎は橋上駅になっていて、東口と西口が自由通路「うみねこロード」によって結ばれています。
(東口)


(西口)


(うみねこロード)


 今日最後の下車駅、陸奥市川駅へ普通 青森行に乗って向かいます。


八戸   16:31発
 JR貨物・青森県・八戸市などが出資する、八戸貨物駅・北沼駅間の貨物輸送を目的とした第三セクター八戸臨海鉄道の青い機関車が見えます



  
陸奥市川 16:37着


 単式ホーム2面2線の無人駅です。
 現在1番線としてる駅舎前のホームは、終戦後進駐軍輸送のために作られたもので、他の駅には見られない広さがあります。当時は現在線路が撤去されている2番線が上り、3番線が下りでした。
(八戸駅方面)


(下田駅方面)


 かつての駅舎の名残がホーム側の柱の一部に残されている以外は改築され、コンパクトな駅になっています。






 駅前には商店が1軒あるだけです。


 ここを通るたびに電車から見える八戸方面にある1軒の店、いつも見て気になっていたので行ってみました。
 午後1時から7時まで営業している「おやきしょっぷ」。


 おやきはなく「たい焼き」「パンダ焼き」「クリームコアラ」「チョココアラ」、そして「かき氷」がメニューでした。


 お店の向かいには、この地区にある桔梗野幼稚園と高館幼稚園を経営する、学校法人鳳明学園の「キッズファーム」がありました。


 駅に戻ると、かつてJR東日本の電気機関車として「寝台特急カシオペア」牽引用として専用塗装していたEF510形機関車510号機が単行で通過していきました。
 現在は、その役目を終え塗装が変更されJR貨物に売却されています。


(「カシオペア」牽引時代の510号機)


 その後、「快速 リゾートあすなろ八戸2号」が通過していきました。


 今回の青い森鉄道全駅下車の旅はここまで。普通 青森行に乗り帰ります。


陸奥市川 17:19着 17:20発   


下田   17:23着 17:24発   
向山   17:28着 17:28発   
三沢   17:32着 17:33発   
小川原  17:38着 17:38発   
上北町  17:41着 17:42発   
乙供   17:47着 17:47発   
千曳   17:52着 17:53発   
野辺地  17:59着 


 次回は、残り青森駅・三沢駅間の全駅で下車します。

 つづく