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浜渦副知事の豪腕に理解示す田中知事の盟友・後藤都議

2005年06月05日 | 長  野  県  政
石原慎太郎東京都知事の腹心、浜渦武生副知事がとうとう辞めることになった。
石原都知事は3日の定例記者会見で
「余人をもって代えがたい人材。泣いて馬謖(ばしょく)をきる以上の気持ち。深夜、2人で涙を流して話した」と目を潤ませながら話した。

浜渦副知事はこれまでに暴力事件を起こしたり、何かと問題の多い人物だった。
気に食わない都庁職員には「お手紙」と称する反省文を書かせたりしていたという。強面で都庁の役人をコントロールしようとしていた。
週に2~3日しか登庁しない石原都知事に代わって実質的な都知事の役割を担っていた。側近政治の悪い見本みたいなものでもある。その評判は最悪で、都庁官僚だけでなく都議会自民党まで敵に回していた。それが辞職の遠因でもあるようだ。
これまでにも何度も”危機”はあったがそのたびに石原都知事が身を挺して庇ってきたがとうとう庇い切れなくなったということか。

このニュースを報じるテレビを見ていたら、田中知事の盟友らしい?後藤雄一都議が出てきて感想を述べていた。田中知事は後藤都議の選挙応援に行っている。
「役人相手には、あれぐらいやらなければダメですよ」
と、けして強面ではない後藤都議が漂々とそう答えていたのを見て、意外に思った。都政のガンのような人物を、都政を批判する後藤都議が褒めて?いるのだ。

役人の強情さには手を焼く。5/26号で書いたように
「ガラス張り知事室を頑として見せない広報課長」
役人がいったんこうと決めたらひっくり返すのはほぼ不可能だ。そこには論理も何もない。ないからこそ変わらないのだがー。
あるのは自分たちの都合のみだ。それに適当な理由をくっつける。整合性も説得力も関係ない。理屈はなんでもいいのだ。それで気に入らなければ”相手が悪い”というのが彼らの論理といえば論理だ。役所相手に多少なりとも揉め事を経験したことがある人ならよく分かると思う。田中知事を支持した人の中にはこういう思いから支持した人が結構いるのではないか。

後藤都議もそういう経験が豊富だから浜渦副知事に理解を示すようなことを言ったのではないか。

役人の論理はまず、”面倒は嫌い”ということだろう。次が”保身”か。
これを突き破るのは容易ではない。行政事務一般は彼らの胸先三寸で右にも左にも大きく変わる。法や規則はあっても無きが如しだ。気に入らなければ裁判でも何でもやってくださいーということだろうが、いちいち裁判までやってられない。こっちは涙を呑むしかない。

庶民の役所に対する不満の凝縮が”田中知事”という怪物ではないかと思う。
いま長野県庁の職員は田中知事に切りきり舞いさせられているが、こういう怪物を生み出したのは、結局県庁役人ではないのか。県庁職員の内にある邪悪なるものの化身が田中知事かも知れない。

最近知ったのだが、
長野県に二十年来クレームをつけ続けていた人がいる。数年前には思い余って職員に手を出して警察沙汰にまでなっている。どっちが悪いかよく分からないが、こうまでさせるお役所というのは怖いところでもある。


私は地方公務員の小倅でもある。だから役人気質や役所のオキテみたいなものは肌で知っている。ひとり一人の公務員は一般に常識があり、温厚で信頼できる。だが、組織の一員となると違った面が顔を出す。

二十年来クレームをつけていた人は田中知事に直訴に行き、田中知事は真摯に対応し、その人の怒りは多少おさまったらしい。
この件は、これからさらに調べ、近々メルマガで報告する予定だ。
それから、いまの長野県庁はストックホルム症候群みたいなところもある。これだけではよく分からないだろうが、書き出すと長くなるので、これについても近々メルマガで報告する。