夢うつつに、雨が窓にあたる音がする。外は雨なのだろうかと、気になるが、また寝てしまう。
また目が覚める。何時頃だろうと、時計を見る。3時か。まだ早いな、もう少し、布団の中でうとうとしていよう。少し時間がたったら、廊下を歩く人の足音が多くなった。おっ、3時半か、そろそろ起きようか。たっぷり9時間は寝た勘定になるので、寝覚めはよい。隣に寝ているよねやんも目が覚めたみたいだ。起きようか、と声をかける。
食事は4時半からということなので、まだ時間がある。すぐ出発できるように、ザックのパッキングをしておく。天気が気になるので、外に出てみる。ガスはかかっているが雨は降っていない。うん、よかった、これなら何とか槍まで行けるだろう。
4時半少し前に洗面所に行き、顔を洗う。これでしっかり目が覚めた。その足で、食堂へ。もう食事の配膳が済んで、お客さんが続々席についている。我々も席に着き、食事を始める。寝起きなので、食欲もわかないが、無理やりでも食べておかないと、今日の日程はこなせない。
食事を終えて食堂から外へ出ると、食堂に入りきれないで待っている人の長蛇の列。朝食は早いもの順。よかった、早く食べることができて、これなら予定より早く出発できそう。
なんだかんだで5時20分出発。最初から、樅沢岳の登り、起きたての体にはきつい、ゆっくり登る。頂上に、樅沢岳の標識が立っている。そこを過ぎたら、ハイマツの中の下り。
千丈沢乗越まであと3時間少しの行程、途中少しばかりのアップダウンを繰り返し、稜線の右斜面、左斜面を交互に歩く。右斜面の飛騨側からは風とともにガスが斜面を這い上がってくる。顔の右半分が直接ガスにかかり、眼鏡の右側のレンズだけ水滴に覆われる。左斜面の信州側に行くと、風はやみ、時折、ガスが晴れて下側の風景が広がる。ああ、ずっとこんな感じで晴れていてくれればいいのにと思う。
途中高山植物が咲いていて、目を楽しませてくれる。ほんとうに、このあたりは花がいっぱい咲いていて、こんな天気が悪くても、歩く楽しみを感じさせてくれる。
ナデシコ
ミネウスユキソウ(いわゆるエーデルワイスの仲間)
イブキジャコウソウ(葉っぱを触るとハーブの香りがぷーん)
イブキジャコウソウとチシマギキョウ
途中、またクロユリが咲いている。よねやんはクロユリを見ると、♪クロユリは恋の花~♪ なんて必ず口ずさむ。クロユリを見ると、頭の中のスイッチがオンになるらしい。よねやんは私より10歳年上、私はそんな歌、知らないなあ。
ほんと、よねやんと歩いていると、飽きない。どちらかというと、よねやんのほうから話しかけてくる。私も、ふだんは人に話題を振って、話を盛り上げていくほうだが、いかんせん、山に登っているときだと、あまり、話す余裕がない。よねやん、ごめん。
ときどき、ガスが晴れ、行く先々の景色を見せてくれる。
左側に硫黄岳の一部分が見える(ここが硫黄乗越か)
こんなところを、これから通過する。今回の稜線で最も鎌尾根らしいところ。どきどきする。鎖が山際の岩に渡してある。これなら安心。特に鎖にしがみつかなくても、登りなので心配ない。
ああ、やっとこの先が千丈沢乗越らしい。道標らしきものが見え、人がいっぱい休んでいる姿が見える。(青いザックカバーがよねやん)
予定より30分くらい早く到着。時間はまだ9時半だが、朝食が早かったので、そろそろお腹がすきだした。ここでお弁当を食べておかないと、いよいよここからの槍ヶ岳への登りが、途中でへばってしまうだろう。
ということで、風を避ける場所を見つけ、お弁当を食べる。お腹は減っているのだが、あまり食欲はない。軽い高山病なのだろうか。無理やり、全部食べる。というか、流し込んだといったほうが正確か。
さて、昼食も済み、いよいよ今回最大の難関、槍への急登が始まる。地図だとここから2時間。なぜか、風もこのときになって急に強まる。台風のような風だ。果たしてこの先、大丈夫なのだろうか。昨日、双六小屋の支配人さんに、今日の槍ヶ岳への道のことを聞いたときに、雨で濡れていても大丈夫だが、風が強いと、要注意と聞いたことが脳裏をよぎる。槍ヶ岳への登頂をあきらめ、ここから、飛騨沢へ下ろうか? 今なら、まだ間に合う。よねやんに、風が強くなったけど大丈夫かな、と尋ねたが、取り合ってくれない。よねやんは楽天家なのだ。聞いたほうがまちがい。
ええっい、どうにかなるだろう、仕方なく、どきどきしながら、歩き出す。だいたい、道がどのような状態なのか、見当もつかない。ざらざらしているのだろうか、痩せ尾根を登るのだろうかなどと、悪いほう悪いほうに思ってしまう。
初めは直線的な道をひたすら登る。えっ、雨がポツポツ降ってきた。なんて間が悪いのだろう。これからというときに。しょうがない、雨具を上下着る。また、ひたすら登り。でも、5分くらいで、雨がやんだ。あっ、助かった。昨日は雨具を着たら、暑くてしょうがなかったが、今日は強い風のおかげで暑くはない。むしろ、風よけで都合がよいくらいだ。でも、邪魔なので脱ぐ。雨はやんだが、相変わらず風は強い。そして、寒い。ストックを持つ手はかじかみ、鼻水もたらたら。よねやんは夏用の手袋をつけている。用意がいい。今度、買おう。
まだまだ、ひたすら登り。でも、足場はよい。これならぜんぜん安心だ。痩せ尾根もない。このままこんな感じで、頂上まで続いて欲しい。
今まで直線的だった道が、今度はつづら折に、ジグザグになってきた。ガイドブックには、ジグザグになってきたら頂上は近いと書いてあった。しめしめ、頂上はもうすぐかな。なにせ、ガスがかかっているので、先の景色がぜんぜん見えない。晴れていれば、槍の穂先がどんどん近づいてくるのがわかるのだろうが。
しばらく歩くと道がやや平坦になった。そして、ガソリンの匂いがしてきた。おっ、山小屋の発電機が近い証拠だ。と思ったらすぐに、槍ヶ岳の肩にある、槍ヶ岳山荘が見えてきた。やったあ、登りきった。なんだ、千丈沢乗越から、まだ1時間しかたっていないではないか。地図だと2時間、その半分の時間で登ることができた。これも、ガスがかかって、寒いくらいだったおかげだ。
この登った場所は、晴れていれば照り返しがきついところで、体力を消耗する一番の難所だったのだ。来る前に、私の知り合いの経験者の話、二人が二人とも、晴れているときのこの場所の難儀さを強調していたのを思い出した。
槍ヶ岳の肩に11時に到着。双六小屋から休憩を入れて5時間40分で来られたことになる。予想では7時間を予定していたのだが、これなら満足のいく時間だ。
さっそく、槍ヶ岳山荘の前で一休み。ここの山小屋には診療所がある。慈恵医大の先生が常駐している。人間ドッグでお世話になっているS先生が、ときどき登っているという話を聞いているので、診療所に会いに行くが、あいにく不在。来週、登ってくるという。1週間違いで残念。来年の人間ドッグのとき、挨拶してこよう。とりあえず、私の名刺の裏に手紙を書いて置いてきた。
なんだかんだで、11時45分。まだガスは晴れない。無常にも大槍(槍の穂先)はガスの中。こんな状況なので、穂先に登る人は少ないみたいだ。今が登るにはチャンスか。よし、登ろう。
サブザックにカメラと水をつめて、背中に背負う。いざ、出発。いよいよ、穂先の岩に三点支持で張り付く。大まかに、登りと下りのルートは別れているが、一部分共通の場所があり、そこが渋滞するようだ。登りは3箇所のはしごの他は、自力で岩肌を登っていく。ちょうど、あちこちに窪みやら出っ張りがあり、手や足を置くのに都合がよい。そして何より、岩がしっかりしていて、何の不安もない。思っていたより簡単だった。案ずるより生むが易しとはこのこと。
いよいよ最後の2つのはしごに取り付く。ほぼ直角だ。
はしごを上りきり、頂上へ。一抱えもあるような岩がごろごろしている。広さは8畳くらいと聞いていたが、それよりは広そうだ。相変わらず周りの景色は見えない。残念。
祠の前でよねやんに写真を撮ってもらう。
頂上の三角点、標高3180メートル。日本で5番目に高い。
北鎌尾根の終着点、ここからひょっこり、クライマーが顔を出すこともある。
また、二人の姿を頼んで撮ってもらう。10分くらいで、下り開始。下るほうが緊張する。はしごも下り専用があり、スムースに下りられる。下りのルートは鎖が3、4箇所あるが、足場はしっかりしているので何とか下りられた。よねやんが先に下りきって、こちらにカメラを向けている。思わずVサイン。あとで聞くと、私を撮るためにカメラを向けたのではないとのこと。なんだ、でもラッキー。いい記念写真になりました。よねやん悔しがる。自分も撮ってもらいたかったと。でも、あとの祭り。
以上、槍の穂先の上り下り、これも予定どおり1時間。空いていてよかった。
荷物を整え、槍ヶ岳山荘をあとにする。今晩の宿泊先のヒュッテ大槍へ向かって、下りていく。山荘からほんの少し下ったところで、ガスが切れ、大槍(槍の穂先)が顔をだす。山荘の周りにいた人たちから、大きな歓声が上がる。写真を撮ろうと、ザックからカメラを取り出そうとしていたら、また、ガスがかかる。しばらく待っていると、再びガスが晴れる。ぱちり。岩にへばりついている人の姿が確認できる。はしごも見える。こんな感じで、槍の穂先に登ったり降りたりしているのです。
文字は1万字以内という警告が出てきたので、続きはその2へ。
また目が覚める。何時頃だろうと、時計を見る。3時か。まだ早いな、もう少し、布団の中でうとうとしていよう。少し時間がたったら、廊下を歩く人の足音が多くなった。おっ、3時半か、そろそろ起きようか。たっぷり9時間は寝た勘定になるので、寝覚めはよい。隣に寝ているよねやんも目が覚めたみたいだ。起きようか、と声をかける。
食事は4時半からということなので、まだ時間がある。すぐ出発できるように、ザックのパッキングをしておく。天気が気になるので、外に出てみる。ガスはかかっているが雨は降っていない。うん、よかった、これなら何とか槍まで行けるだろう。
4時半少し前に洗面所に行き、顔を洗う。これでしっかり目が覚めた。その足で、食堂へ。もう食事の配膳が済んで、お客さんが続々席についている。我々も席に着き、食事を始める。寝起きなので、食欲もわかないが、無理やりでも食べておかないと、今日の日程はこなせない。
食事を終えて食堂から外へ出ると、食堂に入りきれないで待っている人の長蛇の列。朝食は早いもの順。よかった、早く食べることができて、これなら予定より早く出発できそう。
なんだかんだで5時20分出発。最初から、樅沢岳の登り、起きたての体にはきつい、ゆっくり登る。頂上に、樅沢岳の標識が立っている。そこを過ぎたら、ハイマツの中の下り。
千丈沢乗越まであと3時間少しの行程、途中少しばかりのアップダウンを繰り返し、稜線の右斜面、左斜面を交互に歩く。右斜面の飛騨側からは風とともにガスが斜面を這い上がってくる。顔の右半分が直接ガスにかかり、眼鏡の右側のレンズだけ水滴に覆われる。左斜面の信州側に行くと、風はやみ、時折、ガスが晴れて下側の風景が広がる。ああ、ずっとこんな感じで晴れていてくれればいいのにと思う。
途中高山植物が咲いていて、目を楽しませてくれる。ほんとうに、このあたりは花がいっぱい咲いていて、こんな天気が悪くても、歩く楽しみを感じさせてくれる。
ナデシコ
ミネウスユキソウ(いわゆるエーデルワイスの仲間)
イブキジャコウソウ(葉っぱを触るとハーブの香りがぷーん)
イブキジャコウソウとチシマギキョウ
途中、またクロユリが咲いている。よねやんはクロユリを見ると、♪クロユリは恋の花~♪ なんて必ず口ずさむ。クロユリを見ると、頭の中のスイッチがオンになるらしい。よねやんは私より10歳年上、私はそんな歌、知らないなあ。
ほんと、よねやんと歩いていると、飽きない。どちらかというと、よねやんのほうから話しかけてくる。私も、ふだんは人に話題を振って、話を盛り上げていくほうだが、いかんせん、山に登っているときだと、あまり、話す余裕がない。よねやん、ごめん。
ときどき、ガスが晴れ、行く先々の景色を見せてくれる。
左側に硫黄岳の一部分が見える(ここが硫黄乗越か)
こんなところを、これから通過する。今回の稜線で最も鎌尾根らしいところ。どきどきする。鎖が山際の岩に渡してある。これなら安心。特に鎖にしがみつかなくても、登りなので心配ない。
ああ、やっとこの先が千丈沢乗越らしい。道標らしきものが見え、人がいっぱい休んでいる姿が見える。(青いザックカバーがよねやん)
予定より30分くらい早く到着。時間はまだ9時半だが、朝食が早かったので、そろそろお腹がすきだした。ここでお弁当を食べておかないと、いよいよここからの槍ヶ岳への登りが、途中でへばってしまうだろう。
ということで、風を避ける場所を見つけ、お弁当を食べる。お腹は減っているのだが、あまり食欲はない。軽い高山病なのだろうか。無理やり、全部食べる。というか、流し込んだといったほうが正確か。
さて、昼食も済み、いよいよ今回最大の難関、槍への急登が始まる。地図だとここから2時間。なぜか、風もこのときになって急に強まる。台風のような風だ。果たしてこの先、大丈夫なのだろうか。昨日、双六小屋の支配人さんに、今日の槍ヶ岳への道のことを聞いたときに、雨で濡れていても大丈夫だが、風が強いと、要注意と聞いたことが脳裏をよぎる。槍ヶ岳への登頂をあきらめ、ここから、飛騨沢へ下ろうか? 今なら、まだ間に合う。よねやんに、風が強くなったけど大丈夫かな、と尋ねたが、取り合ってくれない。よねやんは楽天家なのだ。聞いたほうがまちがい。
ええっい、どうにかなるだろう、仕方なく、どきどきしながら、歩き出す。だいたい、道がどのような状態なのか、見当もつかない。ざらざらしているのだろうか、痩せ尾根を登るのだろうかなどと、悪いほう悪いほうに思ってしまう。
初めは直線的な道をひたすら登る。えっ、雨がポツポツ降ってきた。なんて間が悪いのだろう。これからというときに。しょうがない、雨具を上下着る。また、ひたすら登り。でも、5分くらいで、雨がやんだ。あっ、助かった。昨日は雨具を着たら、暑くてしょうがなかったが、今日は強い風のおかげで暑くはない。むしろ、風よけで都合がよいくらいだ。でも、邪魔なので脱ぐ。雨はやんだが、相変わらず風は強い。そして、寒い。ストックを持つ手はかじかみ、鼻水もたらたら。よねやんは夏用の手袋をつけている。用意がいい。今度、買おう。
まだまだ、ひたすら登り。でも、足場はよい。これならぜんぜん安心だ。痩せ尾根もない。このままこんな感じで、頂上まで続いて欲しい。
今まで直線的だった道が、今度はつづら折に、ジグザグになってきた。ガイドブックには、ジグザグになってきたら頂上は近いと書いてあった。しめしめ、頂上はもうすぐかな。なにせ、ガスがかかっているので、先の景色がぜんぜん見えない。晴れていれば、槍の穂先がどんどん近づいてくるのがわかるのだろうが。
しばらく歩くと道がやや平坦になった。そして、ガソリンの匂いがしてきた。おっ、山小屋の発電機が近い証拠だ。と思ったらすぐに、槍ヶ岳の肩にある、槍ヶ岳山荘が見えてきた。やったあ、登りきった。なんだ、千丈沢乗越から、まだ1時間しかたっていないではないか。地図だと2時間、その半分の時間で登ることができた。これも、ガスがかかって、寒いくらいだったおかげだ。
この登った場所は、晴れていれば照り返しがきついところで、体力を消耗する一番の難所だったのだ。来る前に、私の知り合いの経験者の話、二人が二人とも、晴れているときのこの場所の難儀さを強調していたのを思い出した。
槍ヶ岳の肩に11時に到着。双六小屋から休憩を入れて5時間40分で来られたことになる。予想では7時間を予定していたのだが、これなら満足のいく時間だ。
さっそく、槍ヶ岳山荘の前で一休み。ここの山小屋には診療所がある。慈恵医大の先生が常駐している。人間ドッグでお世話になっているS先生が、ときどき登っているという話を聞いているので、診療所に会いに行くが、あいにく不在。来週、登ってくるという。1週間違いで残念。来年の人間ドッグのとき、挨拶してこよう。とりあえず、私の名刺の裏に手紙を書いて置いてきた。
なんだかんだで、11時45分。まだガスは晴れない。無常にも大槍(槍の穂先)はガスの中。こんな状況なので、穂先に登る人は少ないみたいだ。今が登るにはチャンスか。よし、登ろう。
サブザックにカメラと水をつめて、背中に背負う。いざ、出発。いよいよ、穂先の岩に三点支持で張り付く。大まかに、登りと下りのルートは別れているが、一部分共通の場所があり、そこが渋滞するようだ。登りは3箇所のはしごの他は、自力で岩肌を登っていく。ちょうど、あちこちに窪みやら出っ張りがあり、手や足を置くのに都合がよい。そして何より、岩がしっかりしていて、何の不安もない。思っていたより簡単だった。案ずるより生むが易しとはこのこと。
いよいよ最後の2つのはしごに取り付く。ほぼ直角だ。
はしごを上りきり、頂上へ。一抱えもあるような岩がごろごろしている。広さは8畳くらいと聞いていたが、それよりは広そうだ。相変わらず周りの景色は見えない。残念。
祠の前でよねやんに写真を撮ってもらう。
頂上の三角点、標高3180メートル。日本で5番目に高い。
北鎌尾根の終着点、ここからひょっこり、クライマーが顔を出すこともある。
また、二人の姿を頼んで撮ってもらう。10分くらいで、下り開始。下るほうが緊張する。はしごも下り専用があり、スムースに下りられる。下りのルートは鎖が3、4箇所あるが、足場はしっかりしているので何とか下りられた。よねやんが先に下りきって、こちらにカメラを向けている。思わずVサイン。あとで聞くと、私を撮るためにカメラを向けたのではないとのこと。なんだ、でもラッキー。いい記念写真になりました。よねやん悔しがる。自分も撮ってもらいたかったと。でも、あとの祭り。
以上、槍の穂先の上り下り、これも予定どおり1時間。空いていてよかった。
荷物を整え、槍ヶ岳山荘をあとにする。今晩の宿泊先のヒュッテ大槍へ向かって、下りていく。山荘からほんの少し下ったところで、ガスが切れ、大槍(槍の穂先)が顔をだす。山荘の周りにいた人たちから、大きな歓声が上がる。写真を撮ろうと、ザックからカメラを取り出そうとしていたら、また、ガスがかかる。しばらく待っていると、再びガスが晴れる。ぱちり。岩にへばりついている人の姿が確認できる。はしごも見える。こんな感じで、槍の穂先に登ったり降りたりしているのです。
文字は1万字以内という警告が出てきたので、続きはその2へ。
槍の登り下りが。
そして、クロユリが見られて良かったですね。
なかなか゜見られず・・・・・
昨日、鶴見緑地にある植物園「咲くやこの花館」で見て納得していたのですが、パン・ド・カンパーニュに見せてもらって感激です。
続きを楽しみにしています。
クロユリを、今年はいっぱい見ました。双六周辺には、自生地がいっぱいあるようです。弓折岳~双六小屋の稜線には、クロユリベンチという場所にベンチがあり、回りにはクロユリ、目の前には穂高~槍の絶景が楽しめる場所があります。
機会がありましたら、ぜひ、とお勧めします。
私はブログまわりなどしていたかも。
なんて不健康な(ーー;)
クロユリの歌は私も知りませんが、
大人の雰囲気というんでしょうか、きれいです。
それにしてもすごい岩場ですね~。
見ているだけで、怖くなります。
でも不思議と、気がついたら登れていたりするんですよね。
「あんなところまでとても無理!」って思うのに、
一歩一歩踏みしめていけば、何時の間にか。。。
いつも思うんですが、人生と同じだな~って。
ずっと先の高いところにいる人を見て、
わ~すごいな~って驚くのに、
自分も、何時の間にかその人と同じ場所に立っている。
あせることはないんだなって思います。
それにしても、素敵な山のお友達がおられていいですね。
長時間を供にするから、気が合わないと楽しくないですもんね。
いろんな感性や、感覚が、よねやんさんとぴったし合われるんでしょうね。
(つづく(^^ゞ)
怖そうに思うところでも、前だけ見ていれば自然と登れてしまうものなんですね。
そう、人生も、先ばっかりを気にせず、目の前のことをきちんとやっていけば、自ずと先にすんなり進めるのでしょう。
さすが、まめしばさん、いいこと言いますねー。
よねやんね、まったく迷コンビですよ。ありがたいですね。いっしょにいてもぜんぜん気にならないんです。空気みたい。でも、いっしょにいると飽きないんですね。おもしろいものです。
(つづく)