1999年4月14日(水)午前9時20分。愛車シビックで家を出た。1泊2日の草津温泉への出発だ。今回のドライブ旅行は我々夫婦の結婚25周年(銀婚式)の記念旅行である。
横浜の自宅を出て第三京浜の港北ICから環八へ入ろうかと思ったが、少し出遅れた感があるので東名高速の横浜青葉ICから東名・用賀経由で環八へ出た。平日の出勤時間帯を過ぎた東名はガラガラで、覆面に捕まった車を1台左に見て難なく用賀の料金所を通過。環八も踏み切り渋滞が解消されたお陰か割と流れは順調だ。
関越自動車道の練馬に入ったのが午前11時。そのまま流れに乗って高坂SAに11時20分に到着。トイレ休憩をしてワイフへハンドルを渡す。
高坂SAも道路状況そのままに空いている。やはりドライブ旅行は平日が良い。幸い今日は天候にも恵まれて、朝から春の陽光が柔らかく射している。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここからはワイフの運転で再び本線に戻り、渋川伊香保ICへと走り始めた。そしてカーステレオから流れる昔懐かしい「赤い鳥」と「カーペンターズ」の曲を聞きながら、こ一時間走って渋川伊香保ICを降りる。時計を見ると12時15分になっている。

「ここらでお昼にしようョ」
「そうネ、どっか無い?」
で、地図で探してみると近くにバーミヤンがある。
「バーミヤンとスカイラークがあるけど、どうする?」
「バーミヤン行ってみようか」
てなわけでバーミヤンに決まった。
渋川伊香保ICの料金所を出て左に国道17号を伊香保方面へ行き、ホンの少し走った最初の信号「中村」を左折。一般道をそのまま直進して石原交差点(T字路)を右折。500mほど先の「市役所入り口」信号の左側に目的のバーミヤンがある。
バーミヤンはスカイラーク系列の中華専門ファミレスで、全国展開しているようだが入るのは初めてだ。
ちょうど昼時だったが、店内はパラパラの入りで待たされることもなく席に着いた。渡されたメニューをざっと見る。メニューはファミレス特有の写真がデカデカと載っている奴だが、迷うほど品数は多くない。
「チャーハンとギョウザ」
「エビ・ホタテ・イカチリ」のランチセット
と、それぞれオーダーした。
■バーミヤン渋川店 Tel:0279-20-1091 渋川市石原110-1
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
昼食を済ませ、地図で目的地「草津」までのルートを再確認して、出発した。最近「カーナビ」などという地図情報検索システムを搭載している車が増えているようだが、個人的には「無用の長物」だと思っている。目的地付近の地図があれば、それで十分。方位は天体の位置でおおよその見当がつくし、市販の五万分の一くらいの地図で目標物もわかるし、距離もわかる。場合によっては渋滞の抜け道、迂回路まで調べられる。
まあ、そんなことはどうでも良い。
シビックはバーミヤンを出ると、バーミヤン前を走っている県道25号線を北上、国道17号に合流すると吾妻橋を渡って最初の信号「鯉沢」を左折。国道353号へ入った。
横浜を出てくるときは「うらうら」と晴れていた天候が、ここらあたりに来ると黒い雲が覆ってきて、時たまパラっとくる。気温もグッと下がってきている。山に向かっているせいかも知れない。このあたり、桜が満開だ。
しばらく国道353号を吾妻川沿いにうねうねと走って「中之条(なかのじょう)」という町に入った。町並みを少し走り、Y字交差点を左へ国道145号線へと入る。
シーズンオフの平日のせいなのか、貸切に近い国道145号をのんびりと走っていると左に広い駐車場のある「吾妻茶屋」(2015年現在:吾妻・健康農園)があった。

トイレ休憩のつもりで店内に入ってみたら、地の物なのか漬物や豆類、柑橘類、野菜類などが置いてある。大根の浅漬けが美味そうだったので、半身を買った。コンニャクイモも良さそうだったので味噌ダレと一緒に買った。家に帰ってから早速食してみたが、両方とも「ウン、いける」である。これはぜひともお薦めの一品だ。
30分ほど店内をぶらぶらして、午後2時15分、いよいよ草津へ。「吾妻茶屋」さんから運転を交代、再び私がハンドルを握る。
国道145号を草津に向けてのんびりと走る。ところどころで道路工事をしているのは冬の間に荒れた路面を直しているのだろうか。しばらく道なりに走ると「長野原草津駅」を過ぎた信号でほとんどの車が左折してしまった。我々はそのまま直進したが、地図を見ていたワイフが
「この点線の道路ができたんだァ」
と騒いでいる。
計画道路が点線で記入されていたのが開通していたようなのだ。
「でも大丈夫、このまま真っ直ぐ行って」
と隣でナビがしゃべるので、それに従う。
狭い道を少し行くと「大津交差点」。
「左から来ているのがさっきの計画道路の出口みたい」
隣のシートで人間ナビがしゃべる。
ここを右折して国道292号(草津道路)へ入る。ここから明らかな登りになった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
草津温泉郷へ入ってきたが相変わらず行き交う車は少ない。まだ3時前なので今日の宿泊地「草津ハイランドホテル」のチェックインには早い。で、明日の天気が不安なので今のうちに白根山の湯釜を見に行こう、ということになって、そのまま白根山へ向かった。
右に左にと細かくコーナーを登りながら、やがて白根山レストハウスへ到着。ここから先、志賀高原方面へは雪のためゲートが閉められていて通行止めとなっていた。車を降りると外は冬。スキーをやっている人が居る。耳が痛くなるほど風は冷たいし、粉雪まで舞っている。だいぶ地面がむき出しになっているが、それでもまだ雪がそこかしこ残っている。
ここから湯釜へ行くにはロープウェイで山上へ登ってそこから歩くことになるようなのだが、春の格好で来ているのでとにかく寒い。この寒さでは湯釜は次回に譲ったほうが賢明だ。

積もっている雪をザクザクと踏んで遊んだだけで早々に白根山を退散し、草津温泉のシンボル「湯畑」へ行くことにした。
途中、西の河原へ寄ろうとしたが最寄の駐車場がよく解らず、結局バスセンター前の町営駐車場に車を置いた。駐車場を出てすぐの光泉寺境内を通って湯畑を見下ろす階段を降りて「湯畑」へ。まだ3時半頃なのだが、空は完全に曇っていて風も冷たい。そんな中、湯畑からもうもうと立ち上る湯気の煙が暖かい。「湯畑」の周りを左にぐるりと廻る。後から後から湧いてくる熱い湯を見ていると大自然のすごさが伝わってくる。

しばらく「湯畑」を見学して駐車場に戻り、さっき行きそびれた「西の河原」へ向かった。道路標識には「湯畑」から歩いて15分とあったが、「西の河原」は今夜の宿の「草津ハイランドホテル」の直ぐそばということが解っていたので、車で移動することにした。
「草津ハイランドホテル」を右に見て通りすぎ、天狗山第三という無料の駐車場に車を置いて「西の河原」へと降りていった。「西の河原」はイメージしていたよりは狭くて谷あいに湧き出した温泉を利用して露天風呂ができていた。ただ狭いといっても露天風呂の総面積が500平方メートルあるとのことで、普通ではない。 そして午後4時45分、「草津ハイランドホテル」にチェックイン。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
翌朝、午前5時に目が覚めた。 昨夜は外湯廻りも面倒だったので、ホテルに併設されている「草津温泉館」で露天を含めた6つの風呂でミニ温泉三昧。そしてこの温泉館は朝6時から8時半まで宿泊客専用にオープンしているので時間を見計らって朝風呂を浴びに行ってきた。4月中旬の何も無いような平日で泊り客などないのでは、と思っていたが「何とかツアー御一行」の団体が入っていて風呂も朝食バイキングもそこそこ賑わっていた。
午前9時30分、ホテルをチェックアウト。
帰りは軽井沢経由にしようと、昨日登って来た草津道路を戻り大津交差点を右折、再び吾妻川沿いに国道144号を嬬恋方面へと向かう。道なりにしばらく走り、新三原大橋の信号を左へ、吾妻川を渡って万座鹿沢口駅前を通過。次の信号を左折して鬼押しハイウェイに入る。ハイウェイに入って割と近くに鎌原の「歴史民族資料館」の看板があった。我々は通過してしまったが、興味があれば止まってみるのも面白いかもしれない。
雪をいただいた浅間山を見ながらシーズンオフでガラ空きの鬼押しハイウェイを快調に走っていると正面に料金所が現れた。ここで通行料¥360を支払って、さらにシビックは「鬼押し出し」へと向かう。この料金所は手前を別荘地へ入ればパスできるらしいが、次に来るのは何年先になるか分からないので道探しはやめた。
10時20分、「鬼押し出し園」に到着。
どこへ止めようか迷ってしまうほどガランとした駐車場に車を止めると、入園料を支払って中へ入った。「鬼押し出し園」へは何年か前に軽井沢へ来たときにチャレンジしたことがあるが、大渋滞に巻き込まれてたどり着けなかった情けない記憶がある。
まず表参道から園内をブラブラと散策し始めた。園内は天明3年(1783年)の浅間山大噴火の溶岩で埋め尽くされている。当時の人々が「鬼が暴れて灼熱の岩を押し出した」と形容したのが納得だ。二百数十年を経て、そんな溶岩の間からは松や高山植物などがたくましく育っている。ここでも大自然の息吹を感じさせられる。
ブラブラ歩いて朱も鮮やかな観音堂までやってきた。ここから奥の院をグルリと回ると1200mもあるので疲れそうなのでやめにして、高山植物観察コース(700m)をゆるゆると歩いて見て回った。

1時間ほど園内を見て回り、11時少し過ぎに帰路につく。
「鬼押し出し園」を出て鬼押しハイウェイを「峰の茶屋」まで走り、国道146号へ。中軽井沢交差点を国道18号線へ右折、「中部小入口」交差点を左折して「鳥井南」を左折で軽井沢バイパス(18号線)へ。途中の蕎麦屋「いち松」さんで昼食を摂ると、碓氷軽井沢ICから上信越自動車道へ入り、藤岡JCTから関越自動車道へと乗り入れた。
帰りの関越道も順調に流れに乗って、軽井沢から三芳SAまで1時間半ほどで帰ってこれた。そして環八を少しトロトロして、午後2時30分、用賀から東名に乗り、草津へ向かうときの逆ルートで自宅へと戻ってきた。
横浜の自宅を出て第三京浜の港北ICから環八へ入ろうかと思ったが、少し出遅れた感があるので東名高速の横浜青葉ICから東名・用賀経由で環八へ出た。平日の出勤時間帯を過ぎた東名はガラガラで、覆面に捕まった車を1台左に見て難なく用賀の料金所を通過。環八も踏み切り渋滞が解消されたお陰か割と流れは順調だ。
関越自動車道の練馬に入ったのが午前11時。そのまま流れに乗って高坂SAに11時20分に到着。トイレ休憩をしてワイフへハンドルを渡す。
高坂SAも道路状況そのままに空いている。やはりドライブ旅行は平日が良い。幸い今日は天候にも恵まれて、朝から春の陽光が柔らかく射している。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここからはワイフの運転で再び本線に戻り、渋川伊香保ICへと走り始めた。そしてカーステレオから流れる昔懐かしい「赤い鳥」と「カーペンターズ」の曲を聞きながら、こ一時間走って渋川伊香保ICを降りる。時計を見ると12時15分になっている。

「ここらでお昼にしようョ」
「そうネ、どっか無い?」
で、地図で探してみると近くにバーミヤンがある。
「バーミヤンとスカイラークがあるけど、どうする?」
「バーミヤン行ってみようか」
てなわけでバーミヤンに決まった。
渋川伊香保ICの料金所を出て左に国道17号を伊香保方面へ行き、ホンの少し走った最初の信号「中村」を左折。一般道をそのまま直進して石原交差点(T字路)を右折。500mほど先の「市役所入り口」信号の左側に目的のバーミヤンがある。
バーミヤンはスカイラーク系列の中華専門ファミレスで、全国展開しているようだが入るのは初めてだ。
ちょうど昼時だったが、店内はパラパラの入りで待たされることもなく席に着いた。渡されたメニューをざっと見る。メニューはファミレス特有の写真がデカデカと載っている奴だが、迷うほど品数は多くない。
「チャーハンとギョウザ」
「エビ・ホタテ・イカチリ」のランチセット
と、それぞれオーダーした。
■バーミヤン渋川店 Tel:0279-20-1091 渋川市石原110-1
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
昼食を済ませ、地図で目的地「草津」までのルートを再確認して、出発した。最近「カーナビ」などという地図情報検索システムを搭載している車が増えているようだが、個人的には「無用の長物」だと思っている。目的地付近の地図があれば、それで十分。方位は天体の位置でおおよその見当がつくし、市販の五万分の一くらいの地図で目標物もわかるし、距離もわかる。場合によっては渋滞の抜け道、迂回路まで調べられる。
まあ、そんなことはどうでも良い。
シビックはバーミヤンを出ると、バーミヤン前を走っている県道25号線を北上、国道17号に合流すると吾妻橋を渡って最初の信号「鯉沢」を左折。国道353号へ入った。
横浜を出てくるときは「うらうら」と晴れていた天候が、ここらあたりに来ると黒い雲が覆ってきて、時たまパラっとくる。気温もグッと下がってきている。山に向かっているせいかも知れない。このあたり、桜が満開だ。
しばらく国道353号を吾妻川沿いにうねうねと走って「中之条(なかのじょう)」という町に入った。町並みを少し走り、Y字交差点を左へ国道145号線へと入る。
シーズンオフの平日のせいなのか、貸切に近い国道145号をのんびりと走っていると左に広い駐車場のある「吾妻茶屋」(2015年現在:吾妻・健康農園)があった。

トイレ休憩のつもりで店内に入ってみたら、地の物なのか漬物や豆類、柑橘類、野菜類などが置いてある。大根の浅漬けが美味そうだったので、半身を買った。コンニャクイモも良さそうだったので味噌ダレと一緒に買った。家に帰ってから早速食してみたが、両方とも「ウン、いける」である。これはぜひともお薦めの一品だ。
30分ほど店内をぶらぶらして、午後2時15分、いよいよ草津へ。「吾妻茶屋」さんから運転を交代、再び私がハンドルを握る。
国道145号を草津に向けてのんびりと走る。ところどころで道路工事をしているのは冬の間に荒れた路面を直しているのだろうか。しばらく道なりに走ると「長野原草津駅」を過ぎた信号でほとんどの車が左折してしまった。我々はそのまま直進したが、地図を見ていたワイフが
「この点線の道路ができたんだァ」
と騒いでいる。
計画道路が点線で記入されていたのが開通していたようなのだ。
「でも大丈夫、このまま真っ直ぐ行って」
と隣でナビがしゃべるので、それに従う。
狭い道を少し行くと「大津交差点」。
「左から来ているのがさっきの計画道路の出口みたい」
隣のシートで人間ナビがしゃべる。
ここを右折して国道292号(草津道路)へ入る。ここから明らかな登りになった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
草津温泉郷へ入ってきたが相変わらず行き交う車は少ない。まだ3時前なので今日の宿泊地「草津ハイランドホテル」のチェックインには早い。で、明日の天気が不安なので今のうちに白根山の湯釜を見に行こう、ということになって、そのまま白根山へ向かった。
右に左にと細かくコーナーを登りながら、やがて白根山レストハウスへ到着。ここから先、志賀高原方面へは雪のためゲートが閉められていて通行止めとなっていた。車を降りると外は冬。スキーをやっている人が居る。耳が痛くなるほど風は冷たいし、粉雪まで舞っている。だいぶ地面がむき出しになっているが、それでもまだ雪がそこかしこ残っている。
ここから湯釜へ行くにはロープウェイで山上へ登ってそこから歩くことになるようなのだが、春の格好で来ているのでとにかく寒い。この寒さでは湯釜は次回に譲ったほうが賢明だ。

積もっている雪をザクザクと踏んで遊んだだけで早々に白根山を退散し、草津温泉のシンボル「湯畑」へ行くことにした。
途中、西の河原へ寄ろうとしたが最寄の駐車場がよく解らず、結局バスセンター前の町営駐車場に車を置いた。駐車場を出てすぐの光泉寺境内を通って湯畑を見下ろす階段を降りて「湯畑」へ。まだ3時半頃なのだが、空は完全に曇っていて風も冷たい。そんな中、湯畑からもうもうと立ち上る湯気の煙が暖かい。「湯畑」の周りを左にぐるりと廻る。後から後から湧いてくる熱い湯を見ていると大自然のすごさが伝わってくる。

しばらく「湯畑」を見学して駐車場に戻り、さっき行きそびれた「西の河原」へ向かった。道路標識には「湯畑」から歩いて15分とあったが、「西の河原」は今夜の宿の「草津ハイランドホテル」の直ぐそばということが解っていたので、車で移動することにした。
「草津ハイランドホテル」を右に見て通りすぎ、天狗山第三という無料の駐車場に車を置いて「西の河原」へと降りていった。「西の河原」はイメージしていたよりは狭くて谷あいに湧き出した温泉を利用して露天風呂ができていた。ただ狭いといっても露天風呂の総面積が500平方メートルあるとのことで、普通ではない。 そして午後4時45分、「草津ハイランドホテル」にチェックイン。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
翌朝、午前5時に目が覚めた。 昨夜は外湯廻りも面倒だったので、ホテルに併設されている「草津温泉館」で露天を含めた6つの風呂でミニ温泉三昧。そしてこの温泉館は朝6時から8時半まで宿泊客専用にオープンしているので時間を見計らって朝風呂を浴びに行ってきた。4月中旬の何も無いような平日で泊り客などないのでは、と思っていたが「何とかツアー御一行」の団体が入っていて風呂も朝食バイキングもそこそこ賑わっていた。
午前9時30分、ホテルをチェックアウト。
帰りは軽井沢経由にしようと、昨日登って来た草津道路を戻り大津交差点を右折、再び吾妻川沿いに国道144号を嬬恋方面へと向かう。道なりにしばらく走り、新三原大橋の信号を左へ、吾妻川を渡って万座鹿沢口駅前を通過。次の信号を左折して鬼押しハイウェイに入る。ハイウェイに入って割と近くに鎌原の「歴史民族資料館」の看板があった。我々は通過してしまったが、興味があれば止まってみるのも面白いかもしれない。
雪をいただいた浅間山を見ながらシーズンオフでガラ空きの鬼押しハイウェイを快調に走っていると正面に料金所が現れた。ここで通行料¥360を支払って、さらにシビックは「鬼押し出し」へと向かう。この料金所は手前を別荘地へ入ればパスできるらしいが、次に来るのは何年先になるか分からないので道探しはやめた。
10時20分、「鬼押し出し園」に到着。
どこへ止めようか迷ってしまうほどガランとした駐車場に車を止めると、入園料を支払って中へ入った。「鬼押し出し園」へは何年か前に軽井沢へ来たときにチャレンジしたことがあるが、大渋滞に巻き込まれてたどり着けなかった情けない記憶がある。
まず表参道から園内をブラブラと散策し始めた。園内は天明3年(1783年)の浅間山大噴火の溶岩で埋め尽くされている。当時の人々が「鬼が暴れて灼熱の岩を押し出した」と形容したのが納得だ。二百数十年を経て、そんな溶岩の間からは松や高山植物などがたくましく育っている。ここでも大自然の息吹を感じさせられる。
ブラブラ歩いて朱も鮮やかな観音堂までやってきた。ここから奥の院をグルリと回ると1200mもあるので疲れそうなのでやめにして、高山植物観察コース(700m)をゆるゆると歩いて見て回った。

1時間ほど園内を見て回り、11時少し過ぎに帰路につく。
「鬼押し出し園」を出て鬼押しハイウェイを「峰の茶屋」まで走り、国道146号へ。中軽井沢交差点を国道18号線へ右折、「中部小入口」交差点を左折して「鳥井南」を左折で軽井沢バイパス(18号線)へ。途中の蕎麦屋「いち松」さんで昼食を摂ると、碓氷軽井沢ICから上信越自動車道へ入り、藤岡JCTから関越自動車道へと乗り入れた。
帰りの関越道も順調に流れに乗って、軽井沢から三芳SAまで1時間半ほどで帰ってこれた。そして環八を少しトロトロして、午後2時30分、用賀から東名に乗り、草津へ向かうときの逆ルートで自宅へと戻ってきた。