星空☆Casting

釣れるものはみんな釣りたい。
夜の海で一人
ひたすら同じ事を繰り返す快感。
さあ、ご一緒に。

危険なテトラ

2009-01-20 04:30:58 | メバル
前回の続き。2009/1/8。同じ日。

23:00から某巨大防波堤の外テトラに入る。

ここは僕のホームグラウンドである。

2006~2007シーズンのここは凄かった。

2006/12後半に爆発しはじめ、連日のようにメバル50本の釣果を叩き出した。
2007/1/2には27cmupのみで40本という経験もした。


(2007/1/2 Keep24本…こんなにkeepする事はもうありません。ごめんなさい。若かったんですぅ。)

しかしその日その場で、幽霊に遭遇するという身の毛もよだつ体験もした。
ちなみに霊感はあまりないほうだと思う。

それまでは20cmが釣れれば大喜びしているアングラーだったのだが
この場所に出会い、そして同時期にGRF-TR83deepも手にし、僕はメバル師になったのだ。

釣りが上達したければ、釣れる時に釣れるだけ釣る事である。
ただ漫然とではなく
投げる場所、投げ方、リーリング、アクション、あわせ、いなし、取り込み、全てを意識的にする事だ。
所詮、釣れるのはある程度偶然ではあるのだが、その偶然の説明ができるぐらいまで。
恣意的に、しかし自然に、そんな釣りができるくらいにまで徹底的にやることだ。
それを思う存分にできたこの場所に出会えたのは幸運だった。

しかし2007~2008シーズンはうってかわって不調で28,29cm程度のサイズは出るが数が全く出ない。

「去年釣り過ぎたんかな?」

本気で反省していた。



前置きが長い?

???

ああ。

それがこのブログの特徴です。



さてこの日。

荒れる事の多かった今シーズン、凪ぎの条件でここに入るのは初めてだ。
この危険なテトラ帯で水面まで降りられる場所は3カ所ある。
その中央。とがった岩に隣接するポイントに入った。

「何を投げるかな…」

タックルBOXを眺める。やはりこれしかないであろう。

「多い日夜用slimグリーンメタリックレッドヘッド」

シーバスが釣れる可能性はほぼ無い。deepである。風はない。
よほどテトラをタイトに攻めない限りロストは無い。
大切なこのルアーも安心して使える。多い日でも安心(苦笑)

わくわくしながら岩周辺にキャストする。
リールを5回転ほど巻く。それで分かる。あああ。今日は爆発日ではないな。がっかり。

ここが爆発する日はリールを5回転も巻けないんである。
水よりも魚の方が多いんである。ほんとに。

しかしそのキャストのpicup寸前。

ゴゴゴゴ。

いきなりのHITでメバル26cm。
次のキャストでもまた足もとで25cm。
テトラにタイトに着いているのか。
テトラに沿って投げてみる。
23cm。連発である。

ううむ。
多い日夜用slimはやはり良く釣れる。
今日はおそらく渋いのであるが、何だかルアーの力で釣れている感触がある。
やる気満々の魚ではなく何やらよっこらせと無理矢理食ってきている感じなのだ。

なんか面白くない。

ジグヘッド1,6g+GULPベビーサーディンにチェンジする。
………。音沙汰無し。

MARS R32 2.2inc。
………。音沙汰無し。

ね。やはり渋いのである。

ルアーを元に戻すと。
数投でまた25cmが手の中にある。

恐るべし。このルアー。GULPより釣れる。

テトラ際ではサイズが出ない。何がなんでも28upが必要なんである。

沖に投げ、20カウント沈め。デッドスローで巻いてくる。

すると。

ヌー。

!!!。

これぞまさにグッサイズのあたり。逃がすかぁ!!とばしっと合わせる。

ズル。

抜けた。

力も抜けた。なんで抜けるの?普通掛かるでしょ。

また投げる。すると再び。

ヌー。
バシッ。
ズルッ。

なんでー!?訳が分からない。
フックを確認するがキンキンである。

混乱しながらまた投げる。するとみたび

ヌー。

おまえはヌーか!!

手が走りそうになるのを抑えてスゥィィープに合わせてみる。

ドンッ!!

おっしゃぁぁぁぁー!!乗ったー!!

…?。しかし様子が変である。重いのはものすごく重いがファイトしない。
巻いてくると時折「ヌー…ヌー…」 と引っ張る。やはりヌーか?でもヌーってなんだ?
しかし…これは…なんだか覚えのある感触。

???、!?、!、!!!!!。

これが何であるか分かったのとほぼ同時にやつは浮かび上がった。
その浮き方がこの魚属独特である。

ぴしゃーぴしゃー。

月に照らされ穏やかな海面に噴水が上がる。
噴水を上げる生き物はクジラかシャチかこいつだけである。もちろんクジラではない。シャチでもない。









ヤリイカかいっ。しかしかなりでかい。胴長35cm。

テトラの上に横たえてしばし笑った。

しかし。

イカまで釣れるか「多い日夜用」。

このルアーの作者バーブレス山田さんは
数年前メタルジグのキャスティングによるヤリイカ釣りを開発し、世間に広め
一時期周辺の釣具屋の片隅の、それまでは棚ざらしだったP-BOY12gを軒並み品切れにさせた伝説をもつ。

これはきっとその呪いだ。

釣られたヤリイカと、ロストされた大量のP-少年の…。

TACKLE DATA
ROD/Glamour Rock Fish TR83deep
REEL/EXIST2004
LINE/VARIVAS ライトゲーム メバル PE0,4+6lbフロロ

Moon DATA
コメント (8)
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