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星空☆Casting

釣れるものはみんな釣りたい。
夜の海で一人
ひたすら同じ事を繰り返す快感。
さあ、ご一緒に。

BREADEN TIMES archives vol.1

2014-12-22 23:00:45 | メバル

このブログでも何度かご案内していますが、BREADENでは毎月13日にBREADEN TIMESというメールマガジンを発行しています。

Field staffが持ち回りで激コアなコラムを執筆。なんと言うか「小ネタを深めた」とでも言いますか。

一般紙などの公式な場ではやや書きにくい個人的な領域に踏み込んだ内容がちらほら見えたりして毎号楽しみにしています。

 

僕も何度か書かせて頂きました。

このブログではどちらかと言えば俯瞰的で雰囲気的な事を書くようにしていますが、

BREADEN TIMESにはテクニックやリグ、タックルなどknow how的な事を意識して書こうと思っています。

僕にもそういうのあるんだよとw 考えてるんだよとw

 

で、転載もokとの事でぼちぼちこちらにも載せて行こうかと思っています。

こんなに荒れる日が続くと釣りに行けませんから日記も書けません。そんな時に。

 

今回は雰囲気的な話に見えるかもしれませんが、メバル釣りにとって最も大切で「具体的」な話だと思っている事。

BREADEN TIMES vol.29 2014/3/13日号からの転載です。今に合わない時候のあいさつもそのまま載せますね。

少々訂正加筆し、写真も差し替えさせて頂きます。

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「時合い?地合い?」

BREDEN TIMESをご覧の皆様。こんにちわ。BREADEN FIELD STAFFのTsuuです。

まず最初にお礼から。

2月のフィッシングショーOSAKA2014、そしてつい先日のTHE KEEP CAST NAGOYAにお越し頂いた皆様。

本当にありがとうございました。たくさんの方々とお話しさせて頂いて、なにか僕の方が教えて頂く事が多かったですね。

どちらかというと自分一人の狭い世界で釣りをしてきましたから、なるほどそういう考え方もあるのかと、とても勉強させて頂きました。

深くお礼を申し上げます。


さて。

この冬の越前海岸。積雪は記録的に少なかったのですがお天気は悪く気温は低く、海も荒れる事が多かったですね。

アフタースポーンのメバルの難しさと相まってなかなか厳しい日々でありました。

しかしそろそろ3月中旬。アフターからの回復期に入ってきたようで。先日、一瞬の凪を捉えて入った越前海岸某ポイントにて良い釣りができました。

 

そこは沖磯を繋いで作られた防波堤の先端なのですが、水深があり潮流もあり、岩礁帯と砂地が混在しているポイント。

そして何よりその場所をアフター回復期のポイントにしている要因は強力な灯りがある事。

サーチライトのような広がりの少ない灯りがその防波堤先端を照らしその沖まで光の道が延びているんです。

この時期のベイトはアミやシラスや虫系の名前も良く分からないものなど小さな浮遊系のベイトなんですがそれらはとても光を好むんですよね。

その周囲には明るい場所はほとんどなくてその場所にそういったベイトが集まってくるんです。

回復期のメバルはまだ体力がありませんから簡単に食べられる浮遊系のベイトを主食にします。で、メバルも集まってくると言う事。

ただそうは言ってもその日。最初はとても渋かったんです。強い北風が吹き続け、打ちたい方向は完全な横風。

時間を掛けてdeepを探ってぽつぽつ拾っていくような釣りがしばらく続いたのですが、吹き続けた北風がぴたりと止まったタイミングでうわぁーっとメバルが浮き上がってきました。

水深10mの2mレンジ。小さなものを食べているのであたりは極微。

あたりが小さいのは活性がないからではなくてただそういうものを食べているから。「高活性の小さなあたり」でした。

BREADEN protowormのテールだけをくわえるあたりを我慢して、そのままリトリーブを続けくわえ直してくれるのを待ちます。

GRF-TE68usemouthの繊細なティップがその作業をオートマティックにやってのけて怒濤の40連発でした。

連発を続けるコツはバラさない事。いっぴき一匹に集中して大切に釣っていく事だと思います。

このロッドはメバルの挙動や考えている事がそのまま伝わってくるような感度を持っています。それが集中力を繋いでくれました。


で。「じあい」のお話。

この日のように釣れないタイミングからいきなりあたりだす事を「じあいが来た」って言いますよね。

この「じあい」と言う言葉。

釣りに関する媒体を見ていると「時合い」と「地合い」のふたつの表記があります。一体どっちが正しいと思いますか?

「時合い」という言葉は本来日本語には存在しないのですが釣り用語としては存在する事になっています。よく釣れる時間帯の事。

ならこっちが正しいんだろうという意見もあるかと思うのですが、もう一方の「地合い」の意味を考えるとそうも言えないなと思うんです。

「地合い」は古来からある正しい日本語。色んな意味があるんですが現在最も良く使われるのは証券業界。つまり株取引。

例えばアメリカの景気動向の数字が予想よりも良かったとか、円安が進んだとか、石油の値段が下がったとか、株価が上がる好材料が揃って市場が活況を呈する事を「地合いが来

た」「今が地合い」とか言うんです。株価が上がるための「場の条件」が揃う事をそう言うんですね。

これって釣りにもそのまま当てはまらないでしょうか?メバルというお魚とずっとお付き合いして来て、経験を積んでくるとこちらの方が雰囲気にぴたりと合うんです。

メバルが急に釣れ始めた理由を「時間来たから」「よく釣れる時間帯だから」と考えてしまうとそこから先に進めないと思うんですよね。

例えば今日21:00に釣れたからって明日も同じ時間に釣れたりしないじゃないですか。釣れない理由が分からなくなるんです。

釣れたのは時間ではなくて、あくまでも「魚が求めているものとその場の条件が合ったから」なんです。

 

株価で全面高ってありますよね。少々業績の悪い会社だとしても良い地合いに乗れば株価が上がるんです。

これを釣りに例えてみると、活性の高い状態であれば何のリグであれがんがん食って来たりしますよね。さっきまではあんなにセレクティブだったのに。うそみたいに。

そんな地合いを生み出すものには様々なものがあります。

この日のように吹き続けた風が急に止んだ。あるいは急に吹きはじめた。

止まっていた潮が流れ出した。流れていた潮が止まった、方向が変わった。

雨が急に降りはじめた。降り止んだ。

出ていた月が雲に隠れた。

凪の海に思い出したような波が数波押し寄せた。

それら全てが魚の活性を変化させる条件になります。時間によって左右されたりしない地球の営みです。メバルは実に正直にそれらの変化に反応します。

 

時間だと思ってしまったら漠然と時間を待つ釣りになってしまいます。それ以上深めようがないんです。

しかしこれら自然条件が地合いを生むのだと言う認識を持てば、それを探していく釣りができるようになるんですよね。自然に。

そしてお魚が釣れた理由が分かるようになるんです。自分の釣りを深めていけると言う事。

「釣れた」から「釣った」に進化する事ができるようになります。釣りの面白さは紛れもなくそこにあるんですよね。

 

自然の中の生き物を相手にするわけですから、僕たちアングラーも自然の条件を感じてシンクロさせていかなくてはいけない。

であれば「時合い」ではなくて「地合い」だと思うんです。

僕は「地合い」と表記します。

2013/12 寄せる波と潮流と風が三つ巴でぶつかってできた一瞬の潮目を撃って。

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Unknown (おやじん)
2014-12-23 10:50:49
時合いは良く感じる表現だと思います。
潮が走る場所では走る瞬間に
流れがない場所は風が吹いた瞬間にとか。

先日もホームのメインステージにて食わない時間が過ぎていたんですが(この時点では魚居ないと思っていた)
お隣のエビ餌には食うんですよこれが。

知り合いはエサは強いというのですが僕はそうは思っていません。 食うまではエサもワームも関係ないですよね。

で・・・じっくり観察。

その方の足元から潮が沖に向かって流れ
風が東から吹いておりました。
もしや・・・と思いジグヘッド単体から玉リグへ。

スローシンキングを用いて流してみるとドンピシャ。

ベイトがたまっている場所にたまたまメバルが集結していただけでした。 見えない流れや要素があったわけです。

小さいですが15cm満たない個体が多い場所ですが
20cm近いのを連発しました。
時合いは短く風向きが変わると沈黙。

年々タイトな場所をきちんと打てないと釣れなくなるのは残念ですがこれも面白さでしょうね。
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Unknown (ゆうた)
2015-02-02 00:01:10
1年前にフィッシングショー大阪でつーさんのトークショーを見て、お話もさせてもらいすごく感動しました。今年はブリーデン自体が参加しないということを聞いたので少し残念です。また近畿圏内でやることがあれば教えてくださいね!
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→おやじんさん (つー)
2015-03-08 17:12:07
長らく放置してしまい申し訳ありませんでしたm__m
えーとおやじんさんは時合い派でしょうか。
そうか。「瞬間」と考えると時合いと言っても間違いではないかもしれませんね。なるほど。
僕もタイミングとか言ってますもんね。そういう意味で使われる事もあるのかもしれません。
メバルの視点に立った場合、メバルもその「瞬間」を待っている訳です。ただその待つ場所ですね。
そこで待っていた意味があると思うんです。
なにかの自然現象が起きたとして、それってかなり広い範囲に渡って同時に発生します。しかしメバルの居る範囲は狭い。
その現象が意味のあるものになる「場所」というのはあるんだろうと思います。
その場所にあった現象。あるいはその現象が起きる事は魚は知っていて、それに合う場所。
場所は任意ですね。選べます。現象は強制です。選べません。
であればメバルにとってより重要なのは場所なのだと思います。
そういう意味で地合いと言う表現の方が僕にはしっくり来る感じですね。
細かい話ですがw
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→ゆうたさん (つー)
2015-03-08 17:18:07
お久しぶりです。覚えております。こちらこそお声かけ頂き感動させて頂きました。ありがとうございます。
そうですね。今年はBREADENのFS関連の出展はありません。北陸も出さないようです。
皆様にお会いできず僕も残念ですし、トークショーネタなんかも密かに仕込んでましたので、その行き先がありませんw
またこちらに書かせて頂きますね。
でもそのかわり、今期BREADENは怒濤の新製品ラッシュとなりますので乞うご期待です!
またよろしく願いいたします。
返信する
Unknown (kana)
2019-12-01 16:01:02
こんにちは
初めてコメントします。
地合いと時合いの違いを調べてて、拝読させて頂き、めちゃくちゃ納得出来て参考になったので、、自分のブログ(アメブロ)に勝手ながらリプログさせて頂きました。

https://ameblo.jp/kana33888/entry-12551216408.html

株トレードメインのブログですが、時々、アジングの釣行記も書いてます。

宜しくお願い致します。
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