5/24
それにしても良い天気だ。
まさにナマズ日和w
いつもの川の増水具合も良い感じ。
こことか
この辺りなんかも
う~ん。
たまらんっ!w
今日はこいつを連れてきた。なんとかこれで出したい。
JUCK-NICK RURES The Kaeru
かつて。かの柏木氏を絶句させ、世のルアービルダー達の嫉妬を一身に集めた名品。その進化形。
作者のB.Y氏は
「あの馬鹿ガエルで釣ったら天才やわ」
などと言うのであるのが多分謙遜であろう。
何度か投げてみた感触では釣れない理由がないと感じる。
なかなかおいしそうな水よれと共にローリングしながらの180°テーブルターンをこなす。
ってよりも。
水面でなんかばしゃばしゃやってたら食いついてくるだろう、ナマズなんてw
ダウンストリームにキャスト。流れに乗せ、リトリーブせずに1箇所で首振りさせる。
おや?出んな…。
ここは必ず潜んでいる、がちポイントにピッチングで送り込む。
まさにピンのピンに入り、そこで1発。渾身のテーブルターンをお見舞いする。ひひひ。出るぞ。
…んん?あれ?出んな。おかしい。
あらゆる場所に投げまくる。いないのか?
出てくれ出てくれと小一時間投げ倒す。
しかし出ない…。
悲哀が漂い出す。なんとなく山瀬まみがカッパになって川を流れるCMを思い出す。
だめだ。出ない。いないんだな、これは。
そこに犬の散歩のおじさんが通り掛かる。
「なに釣っとるんや?」
爽かに答える。
「ナマズです!」
「あ~ナマズか。こないだ中国人が川ん中入ってタモ網でよ~けすくっとったわ」
「!!えぇ~?なんですと~!」
中国の人が…。そんな事を…。
って事はやっぱ居ないのか?
すまぬ。いつかきっとおまえで釣ってやるからなとカエルをBOXに戻す。
そしてBOXからひとつのルアーを取り出した。僕の持っているノイジー系はこれだけだ。初めて使うが。
ジタバタ アライくんw
あまりのファンシーさに写真に少し紗を掛けてみたw
その頃を知らない方には想像がつかないだろうが
およそ15年前、大の大人がこのルアーに群がり、カラーによっては万単位の価格を付けた。
その頃売る側にいた僕はその狂騒を目の当たりにする。
抱き合わせやプレミア価格売りをしなかったそのショップでは入荷、即、店頭に出すのが方針だった。
段ボールにごっそり入れて何気なく適当な棚に置くとめざとく見つけた店内の客の活性が一気に上がる。
売り場にいては危険と店員は全員レジカウンターの中に避難したものだ。
殺気走る店内。人気カラーはまさに奪い合いで喧嘩に近い状況となる。
お一人様一ヶ限りの縛りに、変装して再び現れる客まで発生した。
そんな時代もあったのだ。
これは98年モデル。ようやくその狂騒が収まり出した頃のもの。
ダウンストリームにキャストする。
瀬の入り口の流れに乗せジタバタさせる。どれほど暴れても決してバランスを崩さずジタバタし続ける。
なるほど。成りはふざけているがしっかりと作り込まれたルアーなのだな、と分かる。
突然。
ドバシャッ!!
巨大な渦がアライくんのまわりに起こる。
ドフッ
ロッドに重さが乗った。
えぇ~1発!?
居るんかい!?
なかなかでかい。重い水流に乗り寄せることが出来ない。こちらから寄って行き腰を落として抜き上げる。
62cmのMama。
なあ。ナマズよ。なんだと思ってそれを食うのだ?
なぜカエルを食わずアライグマを食うのだw
その後も何発か出たが乗せられず。そのうちスレたのか反応がなくなる。
今日は懐かしのルアーシリーズで行こう。
ゲーリーバズ。
シャラシャラ音をキュラキュラ音にしたくて車のアンテナに取り付けて走り回りペラを摩耗させたものだ。
懐かしいなぁ。
こいつにも1発出た。だがバスでも乗りにくいこのルアーにナマズを乗せるのはきつい。
得意のPARAMAX4”のTEXASリグに替えピンスポットを打って行くが全く反応しない。
やっぱり薄いんだな。
今日はB.Y氏のブログを見て用意してきたルアーがある。
TDバイブレーション107SP
SPである。シャローで根掛かるものが多いこのポイントではSは使えないと判断した。
なんとなく、それまで使っていたロッドをやめデスのF6-69XにPE1.5号直結タックルに持ち替える。
B.Y氏のブログには沈黙している川がバイブレーションにより爆発した様子が記されていた。
ここでもそんな事が起こるのだろうか?
できる限り上流に立ち下流めがけてロングキャストした。
リトリーブを開始した直後。早瀬の中。
ゴン!
強い当たりを感じ手が走った。しかし乗らない。
そのリトリーブ中盤。またしても
ゴン!
今度はあわせを遅らせてみたがやはり乗らない。弾いてしまう。
やはりバイブレーションなのか。魚は居るんだな。
その後もあたりは頻発するがことごとく乗せられない。高弾性ロッドとPEは強いあたりを弾きまくる。
業を煮やしタックルをもとに戻す。
Cheiron PS-66+16LBナイロン。
ケイロン。おそらく知る人は少ないと思う。もう20年以上前のロッド。オールドタックルの範疇に入る。
フェンウィック愛好者だった開高健がバスフィッシングでだけはこのロッドを愛用していた。
PSはpitching stickを意味する。ピッチング用ロッドではあるのである程度硬いがブランクの弾性は低い。
それにナイロンライン。これなら乗るだろう。
キャスト。
リトリーブ。
コツン。と小さなあたり。あわせないまま直後に重量が直接バットに乗った。
おっし1発!
これはそれほどでかくない。一渡りファイトした後、余裕で抜きあげる。
50ちょいか。これもMamaだ。
次。
またコツン!
ロッドを替えて乗るのは分かるがなぜあたりまで変わるのだ?
分からない。
あわせる必要がない。Cheironはオートマティックで乗せてくれる。絡めるように。
60近い。Mamaばっかりだ。
「乗り調子」という事を考える。リトリーブでのプラッギング。やはりタックルは重要である事を再認識する。
次。
またしてもコツン!
あわせない。重量が乗るのを待てば良い。
ドフッ!
急流の中でのヒットにCheironはバットから曲げられる。
浮いた魚の腹はとてつもなく太い。
やはりバイブレーションは強かった。B.Y氏は正しい。
TEXASで当たりが止まりその後何の手も出せず寂しくフェードアウトしていくのがいつものパターンだった。
しかし今日は違う。
まだこれだけ魚が居たのだ。
しかしナマズよ。なぜにそんなに騒がしいものが好きなのだ。そんな音を出すものなんてどこにいるのだ。
そろそろ仕舞おうとラストのつもりでキャストする。
コツン!
その大きな口と大きな成りでどうやって食えばそんな小さなあたりが出せるのか。
渦を巻くような突進の中でなぜそんなに柔らかく吸い込めるのか。
乗った重量は異様に重い。ズルッズルッとドラグが出された。
!。でかい…。
ここでは過去に70cmまで出した事がある。夏の痩せたナマズだったが。
こいつの重さはそれを越えていた。過去最高の重量が疾走する。
しかし長続きせずあっけなく裏返る。足下まで寄せ3mの高さを抜き上げようと重量を計る。
16lbでも不安を感じる重さ。
腰を落とし巻けるところまでリールを巻き、ゆっくりと、しかし断固として抜きあげる。
ドサッと草むらに落ちたナマズはものすごい量感を身に纏っていた。
65cmのBig Mama。
ナマズは腹ばいにするといつまでものたうち続け写真が撮りにくい。
側面を下にして横たえるとなぜかおとなしくなる。
しかしこいつは横向きになるには腹が大き過ぎた。
背中向きに裏返り気味にしか横たえられない。
でけぇ。
その姿に見とれる。
バーブレスにしたフックを丁寧に外す。
近くの水門に架かるはしごを降りBig Mamaをそっと水に滑り込ませる。
ふ~。
堪能したな。
TACKLE DATA
ROD/Cheiron SP-66
REEL/Millionaier CV-Z 103L "Club M"
LINE/VARIVAS game 16lb
LURE/ジタバタアライくん
TD VIBRATION 107SP
それにしても良い天気だ。
まさにナマズ日和w
いつもの川の増水具合も良い感じ。
こことか
この辺りなんかも
う~ん。
たまらんっ!w
今日はこいつを連れてきた。なんとかこれで出したい。
JUCK-NICK RURES The Kaeru
かつて。かの柏木氏を絶句させ、世のルアービルダー達の嫉妬を一身に集めた名品。その進化形。
作者のB.Y氏は
「あの馬鹿ガエルで釣ったら天才やわ」
などと言うのであるのが多分謙遜であろう。
何度か投げてみた感触では釣れない理由がないと感じる。
なかなかおいしそうな水よれと共にローリングしながらの180°テーブルターンをこなす。
ってよりも。
水面でなんかばしゃばしゃやってたら食いついてくるだろう、ナマズなんてw
ダウンストリームにキャスト。流れに乗せ、リトリーブせずに1箇所で首振りさせる。
おや?出んな…。
ここは必ず潜んでいる、がちポイントにピッチングで送り込む。
まさにピンのピンに入り、そこで1発。渾身のテーブルターンをお見舞いする。ひひひ。出るぞ。
…んん?あれ?出んな。おかしい。
あらゆる場所に投げまくる。いないのか?
出てくれ出てくれと小一時間投げ倒す。
しかし出ない…。
悲哀が漂い出す。なんとなく山瀬まみがカッパになって川を流れるCMを思い出す。
だめだ。出ない。いないんだな、これは。
そこに犬の散歩のおじさんが通り掛かる。
「なに釣っとるんや?」
爽かに答える。
「ナマズです!」
「あ~ナマズか。こないだ中国人が川ん中入ってタモ網でよ~けすくっとったわ」
「!!えぇ~?なんですと~!」
中国の人が…。そんな事を…。
って事はやっぱ居ないのか?
すまぬ。いつかきっとおまえで釣ってやるからなとカエルをBOXに戻す。
そしてBOXからひとつのルアーを取り出した。僕の持っているノイジー系はこれだけだ。初めて使うが。
ジタバタ アライくんw
あまりのファンシーさに写真に少し紗を掛けてみたw
その頃を知らない方には想像がつかないだろうが
およそ15年前、大の大人がこのルアーに群がり、カラーによっては万単位の価格を付けた。
その頃売る側にいた僕はその狂騒を目の当たりにする。
抱き合わせやプレミア価格売りをしなかったそのショップでは入荷、即、店頭に出すのが方針だった。
段ボールにごっそり入れて何気なく適当な棚に置くとめざとく見つけた店内の客の活性が一気に上がる。
売り場にいては危険と店員は全員レジカウンターの中に避難したものだ。
殺気走る店内。人気カラーはまさに奪い合いで喧嘩に近い状況となる。
お一人様一ヶ限りの縛りに、変装して再び現れる客まで発生した。
そんな時代もあったのだ。
これは98年モデル。ようやくその狂騒が収まり出した頃のもの。
ダウンストリームにキャストする。
瀬の入り口の流れに乗せジタバタさせる。どれほど暴れても決してバランスを崩さずジタバタし続ける。
なるほど。成りはふざけているがしっかりと作り込まれたルアーなのだな、と分かる。
突然。
ドバシャッ!!
巨大な渦がアライくんのまわりに起こる。
ドフッ
ロッドに重さが乗った。
えぇ~1発!?
居るんかい!?
なかなかでかい。重い水流に乗り寄せることが出来ない。こちらから寄って行き腰を落として抜き上げる。
62cmのMama。
なあ。ナマズよ。なんだと思ってそれを食うのだ?
なぜカエルを食わずアライグマを食うのだw
その後も何発か出たが乗せられず。そのうちスレたのか反応がなくなる。
今日は懐かしのルアーシリーズで行こう。
ゲーリーバズ。
シャラシャラ音をキュラキュラ音にしたくて車のアンテナに取り付けて走り回りペラを摩耗させたものだ。
懐かしいなぁ。
こいつにも1発出た。だがバスでも乗りにくいこのルアーにナマズを乗せるのはきつい。
得意のPARAMAX4”のTEXASリグに替えピンスポットを打って行くが全く反応しない。
やっぱり薄いんだな。
今日はB.Y氏のブログを見て用意してきたルアーがある。
TDバイブレーション107SP
SPである。シャローで根掛かるものが多いこのポイントではSは使えないと判断した。
なんとなく、それまで使っていたロッドをやめデスのF6-69XにPE1.5号直結タックルに持ち替える。
B.Y氏のブログには沈黙している川がバイブレーションにより爆発した様子が記されていた。
ここでもそんな事が起こるのだろうか?
できる限り上流に立ち下流めがけてロングキャストした。
リトリーブを開始した直後。早瀬の中。
ゴン!
強い当たりを感じ手が走った。しかし乗らない。
そのリトリーブ中盤。またしても
ゴン!
今度はあわせを遅らせてみたがやはり乗らない。弾いてしまう。
やはりバイブレーションなのか。魚は居るんだな。
その後もあたりは頻発するがことごとく乗せられない。高弾性ロッドとPEは強いあたりを弾きまくる。
業を煮やしタックルをもとに戻す。
Cheiron PS-66+16LBナイロン。
ケイロン。おそらく知る人は少ないと思う。もう20年以上前のロッド。オールドタックルの範疇に入る。
フェンウィック愛好者だった開高健がバスフィッシングでだけはこのロッドを愛用していた。
PSはpitching stickを意味する。ピッチング用ロッドではあるのである程度硬いがブランクの弾性は低い。
それにナイロンライン。これなら乗るだろう。
キャスト。
リトリーブ。
コツン。と小さなあたり。あわせないまま直後に重量が直接バットに乗った。
おっし1発!
これはそれほどでかくない。一渡りファイトした後、余裕で抜きあげる。
50ちょいか。これもMamaだ。
次。
またコツン!
ロッドを替えて乗るのは分かるがなぜあたりまで変わるのだ?
分からない。
あわせる必要がない。Cheironはオートマティックで乗せてくれる。絡めるように。
60近い。Mamaばっかりだ。
「乗り調子」という事を考える。リトリーブでのプラッギング。やはりタックルは重要である事を再認識する。
次。
またしてもコツン!
あわせない。重量が乗るのを待てば良い。
ドフッ!
急流の中でのヒットにCheironはバットから曲げられる。
浮いた魚の腹はとてつもなく太い。
やはりバイブレーションは強かった。B.Y氏は正しい。
TEXASで当たりが止まりその後何の手も出せず寂しくフェードアウトしていくのがいつものパターンだった。
しかし今日は違う。
まだこれだけ魚が居たのだ。
しかしナマズよ。なぜにそんなに騒がしいものが好きなのだ。そんな音を出すものなんてどこにいるのだ。
そろそろ仕舞おうとラストのつもりでキャストする。
コツン!
その大きな口と大きな成りでどうやって食えばそんな小さなあたりが出せるのか。
渦を巻くような突進の中でなぜそんなに柔らかく吸い込めるのか。
乗った重量は異様に重い。ズルッズルッとドラグが出された。
!。でかい…。
ここでは過去に70cmまで出した事がある。夏の痩せたナマズだったが。
こいつの重さはそれを越えていた。過去最高の重量が疾走する。
しかし長続きせずあっけなく裏返る。足下まで寄せ3mの高さを抜き上げようと重量を計る。
16lbでも不安を感じる重さ。
腰を落とし巻けるところまでリールを巻き、ゆっくりと、しかし断固として抜きあげる。
ドサッと草むらに落ちたナマズはものすごい量感を身に纏っていた。
65cmのBig Mama。
ナマズは腹ばいにするといつまでものたうち続け写真が撮りにくい。
側面を下にして横たえるとなぜかおとなしくなる。
しかしこいつは横向きになるには腹が大き過ぎた。
背中向きに裏返り気味にしか横たえられない。
でけぇ。
その姿に見とれる。
バーブレスにしたフックを丁寧に外す。
近くの水門に架かるはしごを降りBig Mamaをそっと水に滑り込ませる。
ふ~。
堪能したな。
TACKLE DATA
ROD/Cheiron SP-66
REEL/Millionaier CV-Z 103L "Club M"
LINE/VARIVAS game 16lb
LURE/ジタバタアライくん
TD VIBRATION 107SP