星空☆Casting

釣れるものはみんな釣りたい。
夜の海で一人
ひたすら同じ事を繰り返す快感。
さあ、ご一緒に。

雨が降ったら

2010-05-25 14:00:18 | 日淡
5/24

それにしても良い天気だ。



まさにナマズ日和w


いつもの川の増水具合も良い感じ。

こことか



この辺りなんかも



う~ん。

たまらんっ!w




今日はこいつを連れてきた。なんとかこれで出したい。




JUCK-NICK RURES The Kaeru

かつて。かの柏木氏を絶句させ、世のルアービルダー達の嫉妬を一身に集めた名品。その進化形。


作者のB.Y氏は

「あの馬鹿ガエルで釣ったら天才やわ」

などと言うのであるのが多分謙遜であろう。

何度か投げてみた感触では釣れない理由がないと感じる。
なかなかおいしそうな水よれと共にローリングしながらの180°テーブルターンをこなす。

ってよりも。

水面でなんかばしゃばしゃやってたら食いついてくるだろう、ナマズなんてw


ダウンストリームにキャスト。流れに乗せ、リトリーブせずに1箇所で首振りさせる。



おや?出んな…。


ここは必ず潜んでいる、がちポイントにピッチングで送り込む。
まさにピンのピンに入り、そこで1発。渾身のテーブルターンをお見舞いする。ひひひ。出るぞ。


…んん?あれ?出んな。おかしい。


あらゆる場所に投げまくる。いないのか?

出てくれ出てくれと小一時間投げ倒す。

しかし出ない…。



悲哀が漂い出す。なんとなく山瀬まみがカッパになって川を流れるCMを思い出す。

だめだ。出ない。いないんだな、これは。



そこに犬の散歩のおじさんが通り掛かる。

「なに釣っとるんや?」

爽かに答える。

「ナマズです!」

「あ~ナマズか。こないだ中国人が川ん中入ってタモ網でよ~けすくっとったわ」

「!!えぇ~?なんですと~!」

中国の人が…。そんな事を…。

って事はやっぱ居ないのか?

すまぬ。いつかきっとおまえで釣ってやるからなとカエルをBOXに戻す。


そしてBOXからひとつのルアーを取り出した。僕の持っているノイジー系はこれだけだ。初めて使うが。



ジタバタ アライくんw
あまりのファンシーさに写真に少し紗を掛けてみたw


その頃を知らない方には想像がつかないだろうが
およそ15年前、大の大人がこのルアーに群がり、カラーによっては万単位の価格を付けた。

その頃売る側にいた僕はその狂騒を目の当たりにする。
抱き合わせやプレミア価格売りをしなかったそのショップでは入荷、即、店頭に出すのが方針だった。

段ボールにごっそり入れて何気なく適当な棚に置くとめざとく見つけた店内の客の活性が一気に上がる。
売り場にいては危険と店員は全員レジカウンターの中に避難したものだ。
殺気走る店内。人気カラーはまさに奪い合いで喧嘩に近い状況となる。
お一人様一ヶ限りの縛りに、変装して再び現れる客まで発生した。

そんな時代もあったのだ。

これは98年モデル。ようやくその狂騒が収まり出した頃のもの。


ダウンストリームにキャストする。
瀬の入り口の流れに乗せジタバタさせる。どれほど暴れても決してバランスを崩さずジタバタし続ける。
なるほど。成りはふざけているがしっかりと作り込まれたルアーなのだな、と分かる。

突然。

ドバシャッ!!

巨大な渦がアライくんのまわりに起こる。

ドフッ

ロッドに重さが乗った。

えぇ~1発!?

居るんかい!?


なかなかでかい。重い水流に乗り寄せることが出来ない。こちらから寄って行き腰を落として抜き上げる。



62cmのMama。



なあ。ナマズよ。なんだと思ってそれを食うのだ?
なぜカエルを食わずアライグマを食うのだw


その後も何発か出たが乗せられず。そのうちスレたのか反応がなくなる。

今日は懐かしのルアーシリーズで行こう。



ゲーリーバズ。

シャラシャラ音をキュラキュラ音にしたくて車のアンテナに取り付けて走り回りペラを摩耗させたものだ。
懐かしいなぁ。

こいつにも1発出た。だがバスでも乗りにくいこのルアーにナマズを乗せるのはきつい。


得意のPARAMAX4”のTEXASリグに替えピンスポットを打って行くが全く反応しない。

やっぱり薄いんだな。


今日はB.Y氏のブログを見て用意してきたルアーがある。

TDバイブレーション107SP

SPである。シャローで根掛かるものが多いこのポイントではSは使えないと判断した。

なんとなく、それまで使っていたロッドをやめデスのF6-69XにPE1.5号直結タックルに持ち替える。
B.Y氏のブログには沈黙している川がバイブレーションにより爆発した様子が記されていた。

ここでもそんな事が起こるのだろうか?

できる限り上流に立ち下流めがけてロングキャストした。
リトリーブを開始した直後。早瀬の中。

ゴン!

強い当たりを感じ手が走った。しかし乗らない。

そのリトリーブ中盤。またしても

ゴン!

今度はあわせを遅らせてみたがやはり乗らない。弾いてしまう。

やはりバイブレーションなのか。魚は居るんだな。

その後もあたりは頻発するがことごとく乗せられない。高弾性ロッドとPEは強いあたりを弾きまくる。

業を煮やしタックルをもとに戻す。

Cheiron PS-66+16LBナイロン。

ケイロン。おそらく知る人は少ないと思う。もう20年以上前のロッド。オールドタックルの範疇に入る。
フェンウィック愛好者だった開高健がバスフィッシングでだけはこのロッドを愛用していた。

PSはpitching stickを意味する。ピッチング用ロッドではあるのである程度硬いがブランクの弾性は低い。
それにナイロンライン。これなら乗るだろう。

キャスト。
リトリーブ。

コツン。と小さなあたり。あわせないまま直後に重量が直接バットに乗った。

おっし1発!

これはそれほどでかくない。一渡りファイトした後、余裕で抜きあげる。



50ちょいか。これもMamaだ。

次。

またコツン!

ロッドを替えて乗るのは分かるがなぜあたりまで変わるのだ?
分からない。

あわせる必要がない。Cheironはオートマティックで乗せてくれる。絡めるように。



60近い。Mamaばっかりだ。

「乗り調子」という事を考える。リトリーブでのプラッギング。やはりタックルは重要である事を再認識する。

次。

またしてもコツン!
あわせない。重量が乗るのを待てば良い。

ドフッ!

急流の中でのヒットにCheironはバットから曲げられる。
浮いた魚の腹はとてつもなく太い。



やはりバイブレーションは強かった。B.Y氏は正しい。

TEXASで当たりが止まりその後何の手も出せず寂しくフェードアウトしていくのがいつものパターンだった。
しかし今日は違う。
まだこれだけ魚が居たのだ。

しかしナマズよ。なぜにそんなに騒がしいものが好きなのだ。そんな音を出すものなんてどこにいるのだ。


そろそろ仕舞おうとラストのつもりでキャストする。

コツン!

その大きな口と大きな成りでどうやって食えばそんな小さなあたりが出せるのか。
渦を巻くような突進の中でなぜそんなに柔らかく吸い込めるのか。


乗った重量は異様に重い。ズルッズルッとドラグが出された。

!。でかい…。

ここでは過去に70cmまで出した事がある。夏の痩せたナマズだったが。
こいつの重さはそれを越えていた。過去最高の重量が疾走する。
しかし長続きせずあっけなく裏返る。足下まで寄せ3mの高さを抜き上げようと重量を計る。
16lbでも不安を感じる重さ。

腰を落とし巻けるところまでリールを巻き、ゆっくりと、しかし断固として抜きあげる。
ドサッと草むらに落ちたナマズはものすごい量感を身に纏っていた。




65cmのBig Mama。

ナマズは腹ばいにするといつまでものたうち続け写真が撮りにくい。
側面を下にして横たえるとなぜかおとなしくなる。
しかしこいつは横向きになるには腹が大き過ぎた。
背中向きに裏返り気味にしか横たえられない。

でけぇ。

その姿に見とれる。

バーブレスにしたフックを丁寧に外す。

近くの水門に架かるはしごを降りBig Mamaをそっと水に滑り込ませる。



ふ~。



堪能したな。



TACKLE DATA
ROD/Cheiron SP-66
REEL/Millionaier CV-Z 103L "Club M"
LINE/VARIVAS game 16lb
LURE/ジタバタアライくん
   TD VIBRATION 107SP
コメント (18)
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尺と爆発と沈黙

2010-05-21 01:22:13 | メバル
生きてますよ。



5/16

夕方から北に向かい三国まで遡って目ぼしい場所を見て回る。
しかし礒のシャローはことごとくウィード地獄で釣りにならず。

前日のやや深酒によりまだアセトアルデヒドを分解しきれない体は睡眠を欲し、得意の車中仮眠に入る。


zzz…zz

z…uun…n。ん?


目覚めて、さあどこに行こうとよろよろと出した車の時計は日付が変わった事を知らせていた。
低速で南下する。

海は凪ぎ、風はなく、水平線にはスルメイカ釣りの船が首飾りのように闇の海を丸く彩っていた。


完璧だな。絶好だ。


まさに梅雨メバル日和である。
きっとあの場所は1年で最も海藻が繁茂し、ベイトが群れ、エビが跳ね、夜光虫が輝いている。

そこに向かう。

2:00。

幽霊テトラ。

その第3ポイントに入る。

凪ぎである。ひたすら凪ぎである。ちゃぽりとも言わない。

沖の船に照らされ、遥か水平線から続く水面は一面てらりと黒光りする絹のようである。
テトラから2m沖まではもじゃもじゃと海藻が水面に顔を出し
テトラ際の水は淀んで何やら泡まで浮かび、ラインや小さな飛沫にいちいち反応して夜光虫が青く光る。

いつも通り。いつもの初夏の風情。この状況で悪い思いをした事が無い。

ルアーは多い日夜用slim X’masホロを結んだ。

親アオリ探索で訪れた直近の昼間のこの場所にはベイトが溢れていた。
エギをしゃくり倒しようやく引っ掛けたそのベイトはなんとまだ稚アユだ。

そして、ウィードエリアのメバルにはなぜかグリーンが卓効を発揮する。なぜだかは分からない。
経験がそう教えこのルアーを選ばせる。


1投目。

40m右。10m沖の三角岩の先端の方向を狙ってフルパワーでキャストする。

何も起こらない。スローリトリーブ中盤。テトラから5m沖で海藻を感じる。
1mレンジでは5m沖まで海藻が繁茂している事を知る。

2投目。同じ方向。同じ距離。

沖では何も起こらない。リトリーブを続けそろそろ斜めの角度でウィードエリアに入る。

身構えた。

瞬間。

ドンッ!

強烈な衝撃が83deepを襲う。

しかし慌てない。ある程度予想はしている。
この状況で沖にいないとするならウィードエッジしかない。だから身構えた。

おしっ!

と、あたりに負けない強烈なあわせをお見舞いする。冷静に。



みーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

!!!!!

ドラグが軽やかに滑る。確かに魚は大きい。しかしドラグもありえないほどゆるかった。

さっきリグったときにわずかに出し足りないラインを引き出すためにドラグをゆるめた。
締めなきゃなと思いつつも忘れてそのまま逸る気持ちでキャストした。

なんてつくづくばかーーと思いながら慌ててドラグを締めたが時すでに遅かった。

魚は、迅速に、速やかに、まるであったり前のようにウィードに潜り込んだ。びくともしない。

ぁぁ。やっちまった。ポカミス…。

しばらく待とうかと考えたがあきらめた。
ジグヘッドで掛けた魚ならば出る可能性はある。
しかしハードルアーで掛けた魚は出ない。
掛かっていない方のフックがウィードに引っ掛かり出ようにも出られないのだ。

ならせめて。この静かな海にストレスを与えないよう静かに切る事にする。
ゆ~っくりと引っ張る。まだわずかに色気がある。出てくれ。出てくれ。

しかし。あ、だめだと思った途端プンッと静かにラインブレイク。

あ~あ。また無くしちまった。X'masホロ。これはもう絶対やまだくんには言えんなw

⇒tomくん こうやって無くなります。簡単なもんですw


水面に光を当てないよう、テトラのすき間に上半身を突っ込んでFGを編む。苦しい。

何を結ぶか猛烈に悩む。

ハードルアーに反応がある事は分かった。しかし魚がいるのはウィードエッジだ。
そのエッジを真横から流せるのであれば迷わずハードルアーである。
しかし手前からそれを越えて釣らねばならない。

熟考の末、しかし考えが上手くまとまらないまま、2gのジグヘッドに深緑のGulp babysardineを刺した。

とりあえずビールみたいなもんだな。その後の反応によって考えよっとw

しかしその反応は起こらない。

15m程度の距離を右斜め前方から左斜め前方に向かって扇状に打ち込んでいく。
右から左まで、等しく同じ距離に海藻は繁茂しているがそのエッジでも出来事は出来事らない。

う~ん。

考えあぐねる。
さっきの1発の出方からすれば魚は勢い込んで食いつくモチベーションは持っているはずだ。

ふと真横に投げてみる。海藻びっちりの角度。しかし所々に藻のない滑らかな水面が見える。

藻穴。藻穴だな。さてはw

藻の面を引っ掛け引っ掛けいちいちプンプン外しながらリトリーブする。
藻穴に差し掛かりテンションフォールで落としこむ。

つつつん。

がんっとあわせる。一気に抜く。吹っ飛んできたのは22cmだ。

ん~。22かぁ~。違う…。

同じ事を繰り返す。そして同じ様な魚を吹っ飛ばすところまでをまた繰り返す。

ん~。このサイズではないよなぁ。

テトラ2m沖の藻穴はおそらくこんなサイズだ。

しかし5m沖のエッジには尺絡みがいる。

水深…なんだろうな…。やはり。そして…ベイトだな。
沖のエッジにはベイトフィッシュが回ってくるタイミングがきっとある…。
でもそれは藻穴にまでは入ってこない…。

2m沖のシャローでは小メバルが何やら儚い有象無象を食し
5m沖のエッジでは大メバルがdeepに潜み小魚を待っている。
そんな生態系を想像した。断面図で想像した。もうほんとにその通りなのだと思い込んだ。

狙うのは言うまでも無く5m沖のdeepの魚だ。
しかしそのdeepは直撃できない。手前のウィードが邪魔をする。
1mレンジまで引き出す必要がある。
であるならばやはり「強い」ルアーでなければならない。ハードルアーだ。
腹が決まる。

もう一度多い日夜用slimを結ぶ。ナミノハナアルミホロだ。

さっき逃がしたラインをもう一度通す。

何も起こらない。

左に方向を変える。

つん!と何かがつついたが掛けられない。
その後沈黙。

どうにも違う。何かが違う。魚は居る。間違いない。
「いない」という事には確信は持てないが「いる」という事には確信が持てる。気配がありありなのだ。

どうしたもんか。

今日は考えている時間の方が長い気がする。

あるブログを思い出す。83deepの生みの親。レオンさんのブログだ。
それはテトラ際のminimaruでの釣りだ。
キャストし、ちょんちょんとアクションを加え、そのままテンションフォールさせる。
テトラの穴に落としたり上に乗せたり、止めるアクションで食わせる方法。

BOXには2本のminimaruが入っている。

やってみるか…。

30°の角度で左に投げる。20mの飛距離。

着水後少しフォールさせちょんちょんとロッドを動かす。
引き抵抗がほとんどない。空振りしているような感触。何となく気が乗らない。

しかしかなり足下に来てまた22cmが掛かる。

こうなるか…。

その引き抵抗の無さにこのルアーは「弱い」と感じた。(釣れ無いという意味ではない)

deepから水面まで魚を引き出すための強さを持っていない。起こす波動はワームと変わらない。
これは近距離での食わせのルアーであると感じる。

「強い」ルアー。

pintail tuneを結んだ。

また左方向。30°の角度。30mの飛距離。約10m沖に着水する。

15mリトリーブすれば5m沖のエッジに到達する。その距離を意識してスローリトリーブした。

何も起こらない。

もう少しエッジでルアーを見せたい。しかし波動も欲しい。

もう一度同じキャスト。今度はこれでちょんちょんフォールをやってみる。「ちょんちょん」が波動だ。

ちょんちょん。
フォール…。

ちょんちょん。
フォール…。

ひたすらそれを繰り返す。ちょんちょんの強さはシェイキング以上、トゥイッチ以下。その辺りだ。

そろそろエッジに差し掛かる。

ちょんちょ…。

くっとウィードを感じる。そこで止めた。そしてまたちょん。それでルアーはまたウィードを離れ泳ぎ出す。

そこでまた

ちょんちょんちょん。フォール…。


それにあたりは無かった。しかし猛烈に気配を感じた。あたったのか?と思うぐらい気配を感じた。

ラインをゆっくり張り「聞いて」みる。

唐突。

ジッジッジィーーー!!!!!

!!!!!!。

がちに締めたはずのドラグが無理矢理出される。がくんとロッドを持っていかれる。

!!!!!!!。

なんというダッシュだ。まるでスクーターに乗った引ったくりだ。
フルパワーであわせた。そうするつもりは無かったのだがそう成らざるを得なかった。

ごんごんごんごん!!!

強烈な首振り。一瞬魚種を疑うがメバルだ。間違いない。

潜らせない!それだけを考えた。渾身のポンピングで一気に水面まで出した。

きゅぃーきゅぃーきゅぃーとPEがガイドに擦れる音が静かな海に響く。

どしゃばしゃと暴れる魚を無視し、手前の藻面を有無を言わせず一気に寄せ何も考えずに引っこ抜いた。

確信していた。これは尺だ。越えている。

空中を飛んできたリーダーをキャッチする。その下にぶら下がった魚のシルエットを見て再度確信した。


お~っし。ひっさびさの尺。


魚体はパッツンパッツンである。産卵期の太り方とは違う筋肉での固太り。ダッシュの意味が分かる。

メジャーを当てる。

30.5cm。

写真を撮る。10枚以上撮った。

これがその写真だ。



と言いたいのだが諸事情によりその画像は無いw


その後は脱力気味の釣りをする。

が。

あるリトリーブでごみを引っ掛ける。海藻だと思った。

しかしおかしい。海藻は水中では重いが海面に出た途端軽くなる。

これは軽くならない。海面を同じ重さのままざばざばとよってくる。それに何やら動いている気がする。

???と抜き上げた。

エイだったw ひれにスレw

直径40cm程のしっぽの短いエイ。人生初エイw。裏返った口はぱくぱくと笑っていたw

わーいとまた写真を数枚撮った。

これがその写真だ。


と言いたいのだが諸事情により画像は無いww


気がつくと空が白みはじめていた。そして瞬く間に明るくなる。「夜」ではなくなる。

海で朝を迎える時、朝になった「瞬間」を見た事が無い。

空が白みはじめ、ああ、もうすぐ朝かと思っているといつの間にかもうすっかり朝なのだ。


海藻の様子が見える。
繁茂していると思っていた場所にも案外すき間がある。
足下にあったすき間にGulpをたらししゃくってみる。
わらわらと子メバルが湧き出してきた。そしてあっけなく釣れる。
10cmの魚ではあるが食う瞬間が見えて案外面白い。ちょっと夢中になる。

足下を見ながら夢中で10匹ほど釣ったところでふと顔をあげた。

15m沖に波紋が出ていた。

!。ライズ!

子メバルを釣り過ぎてぼろぼろになったgulpをそのままキャストした。

トゥン!

25cm。

トゥン!

25cm!

時合だ~!!

ワームをbeamstickに替える。

経験上、朝まずめのメバルは偏食をしない。何でもいい。
であるならば餌持ちのいいこいつが一番だ。


同じ場所で1匹釣る。しかし止まる。

10m左に波紋が出る。

そちらに投げる。また同サイズ1匹。しかし止まる。

右から左に移動しているのか…。行ってしまうな…。

と思ったらまた10m右で波紋。釣る。止まる。
15m沖で波紋。釣る。止まる。
左で波紋。釣る。止まる…。



!。回ってる!?

メバルの群れは何のつもりか知らないが直径10mの円を描きぐるぐる回っている。

それがわかればこっちのものだww

円を想定して打って行く。「止まる」が無くなる。怒濤の連発。

サイズは25~27。

幽霊テトラ久々の爆発。問題はこの時合がいつまで続くかだがこの日は1時間続いた。

15m沖の水面直下を泳ぐパールホワイトのbeamfishがうっすら目視できる。
それがパンッと右に弾かれる。すぐにパンッと左に弾かれる。そしてふっと消えドン!と乗る。

そんな事を繰り返す。

偏光がないので魚は見えないがかなりの数がいる。

これは沖から来たのではない。この辺りのテトラから一気に出て来たのだ。はっきりと分かる。

深い感慨と共に約1km近くにひたすら伸びるこのテトラ帯を見渡す。

恐ろしい…。いったい何万匹いるのだ。この港には…。問題は出てくるか、出てこないか、もう、それだけだ。


美しい美しいブルーの27cmが釣れる。これは写真撮っとこ。

明るい海のメバルの写真はまだ無かったはず。ぱちりと撮る。カメラをかばんに入れる。

27cmをバッカンに入れようと前かがみになった。そこで「諸事情」が起きた。

カランカラン…。ダボン…。

かばんからカメラがこぼれ落ち、テトラを滑り海に沈んだ。

わ~~~~~!!!!

かばんを閉めなかった。前かがみによってかばんが開いた。またしてもポカミス…。

カメラより(ともちゃんごめん)中の画像が失われた事が衝撃だった。

尺写真…。エイも…。


うううう、う…。


…仕方無い。

気を取り直す。

海に向き直る。

時合を逃してはならない。


まだ釣れ続く。写真を撮る必要がなくなりペースが上がる。
ひたすら掛け続ける。味わい尽くす。全く飽きない味なのである。


しかしそのうち釣れるレンジが低くなる。らせん階段を下りるように円を描きながら沈んでいく。

だんだん深くなる。そしてある瞬間、ふと、完全に釣れなくなった。

「お部屋」に帰ったのだ。


ふ~。時合終了。20数本。掛け損ねたのを合わせれば40発以上の爆発だった。


しかし。複雑。またカメラを思う。ブロガーの端くれとして、これは痛い。

ふ~…。

家に帰る。



朝ビールを飲みながら何気なく新聞を開く。ここでまた衝撃を受ける。
前日の19:55に撮影されたある写真が紙面を飾っていた。
それには「ある条件」が夕べ発生していた事を知らせていた。場所は紛れもなく幽霊テトラだ。

早い時間に行けば「ある条件」が来ている…。

「今日も行こw夕方」

眠る。
 


遅い午後に目覚める。

身支度を整えカメラのキタムラに向かったw
そして店内で4番目に安いデジカメを買う。
これで。良し。


日が落ちきる前に海に向かう。

幽霊テトラ。



ようやく画像w

しかし全く残念な事にある条件は来ていなかった。
遥か沖には今日もイカ釣り船がびっちり並ぶ。
30数隻まで数え、分からなくなり、やめる。

まるで対岸に街が出来たように見える。あるいは静かな戦争が始まったようにも、見える。

でもね。

水平線にいたってしょうがないんだよ。



とりあえず釣りをする。しかしこの日は沈黙した。

粘りに粘りようやく、ウィードエッジのちょんちょんフォールで27cm。



海藻に染まり真茶色だがこれでもブルーだ。

これがやっと。精いっぱい。

早めに切り上げた。



昨日の尺を料理する。鱗を剥ごうとした瞬間あっと思った。

今撮れば良いのだ!!

しかし1日冷蔵庫で寝かせた。縮んでるはず…。

そばにあった物差しを当ててみた。

あ…。だめだ。やはり。泣き尺になってる…。



30.5あったんだってばぁ!w


30分後。

こうなった。



尺は造りとアラのみそ汁。小さなやつは煮付け。

この造り今まで食べたメバルで断トツの美味さ。こりっとして脂もこってりであった。


腹が満ちて酔いが回り新しいカメラでその辺のものを撮りまくる。


こいつらもw



よろしゅうにw


TACKLE DATA
ROD/Glamour Rock Fish TR83deep
REEL/EXIST2004
LINE/VARIVAS light game MEBARU PE0.4+7lbフロロ
LURE/多い日夜用slim X'masホロ←殉職
   pintail tune(30.5cm)
   syakuhead2g+beamstick(whitepearl)

moon data
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