長与町議 堤さとしのウェブログ

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長与町職員の健康は危険水域

2013年12月12日 | 長与町議会
長与町では、来年開催の国体にむけ準備が進んでいます。そこには国体を成功させたい、全国から来町される人たちに、心のこもったもてなしをしたいとの思いがひしひしと伝わってきます。

今年秋のソフトボールリハーサル大会を検証し、今後300項目もの改善、検討項目を精査し国体の成功へつなげていく予定です。さらに他にも様々な事前のイベントが予定され、担当の国体事務局は多忙を極めています。

膨大な事務量を担う職員は管理職も含め5人、月あたり100~120時間という時間外労働、休日出勤がつづき、心身の健康が懸念される状態にあります。

こうした中、議会総務常任委員会は、副町長と総務部、総務課(人事・労務管理担当)を呼び、過重労働の把握と、今後の対応について質疑をおこないました。

事前の委員会審査で国体事務局は「増員を何度も要請している」と答弁していましたが、総務課は「現状職員での時間外手当追加を国体事務局から要請された」「職員健診をおこなった医師から"仕事の仕方を工夫するなどの対策が必要"と判断されたなど、仕事のやり方でなんとかなるかのような認識の答弁でした。

しかし、その後の質疑の中で、この健診は、職員の繁忙期ではなく、一段落ついた時期におこなっていた事が明らかになりました。なお、国体事務局との事前の質疑によると、すでに複数の職員が正常な状態にない事を答弁しています。

以上のように、労働環境の改善について、対策に消極的な印象を受けました。

こうした質疑を終えたあと、議会総務常任委員会として、町に改善を要請する内容の付帯決議をあげてはどうかという議論をしました。
その付帯決議で要請する項目は、以下の3点です。

町長は、職員の健康管理に注意をはらい、人員の充実を含め、労働環境の改善を図るよう真摯に検討する事。
国体事務の効率化を図る事。
国体の成功を図る事。


この討論と採決の結果、賛成多数により付帯決議が委員会で可決しました。16日午後からの本会議で付帯決議が本会議にかけられます。

賛成者は、わたくし堤、安部都委員、安藤克彦委員、分部和弘委員の4人が賛成。
反対は饗庭敦子委員。


本会議での可否は予断を許しません。
職員の健康状態は危険水域です。議会としてできる事は最大限努力していくべきではないでしょうか。