goo blog サービス終了のお知らせ 

金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

立杭登り窯作品の繕い

2015-12-15 11:16:26 | 陶器の繕い例
先週の最古の登り窯作品の繕いの様子をまだアップしていませんでした。

兵庫陶芸美術館での一日目の作業です。

大きな作品にチャレンジした陶芸文化プロデューサーの作品です。
たくさんの繕いの必要な作品群。



これは亀裂が一本。


魚の形をした傘立て。
亀裂と貼付け部分の破損があります。


貼付け部分の部品を貼りつけましたが、足らないところは復元です。


いろいろとトラブルがいっぱいで大変です。


私のこの睡蓮鉢作品。
ワタリガニの甲羅の部分が外れていましたが、繕いは容易です。


大破して作品2点も、タップリと日にちを頂いて私が家で修復してあげることにしました。



2日目の作業です。
この作品の亀裂も大きいですね。


私の作品も底の部分を補強しました。


この作品は前日にこの取っ手の部分を貼りつけて。
2日目はヤスリなどで手入れ後に、「新うるし」での色合わせ中です。


仕上がりです。
この取っ手は、本焼きの前に外れていたものですが、旨い具合にくっ付いていい感じに仕上がりましたね。
大きな鉢の作品もほぼ完成しました。
この方、二日続けて神戸から来た甲斐がありましたね。


この方は2日目のみの参加でしたが、一日目の最初に私と他のメンバーがこの作品を手入れしていたので、あとは仕上げだけです。
綺麗に水ペーパー掛けをした後、さらにひびが入っていた部分の修復後に「新うるし」での色合わせ中です。
左手の小皿を持つ指の下に細いラインが判りますかね。こんな状態までに修復完了です。


仕上がりました。
完璧ですね。
「公募展に出せる状況ですよ」と私。
裏側はきれいな赤ドベ色が出て、とてもいい作品です。
この方、一番喜んでおられました。
皆さん、今回は大きな作品ばかり。
繕いも大変で、続きは持ち帰っての作業です。


今回、繕いのベースの作業について、いろいろと私のすべてのノウハウをお伝えしました。
お礼は、こんなもので。

この繕いの取り組みの案内の時に、「よろしかったら四合瓶の日本酒を期待しています」とメールを入れたので。
それにしても皆さん、いいお酒を知っていますね。
「ダブってもいけないので、正月を過ぎてからの忘れた頃に持ってきますね」と言ってくれる方もおられて。
忘れた頃でも、期待しておきます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。