goo blog サービス終了のお知らせ 

金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

最近の繕い その1

2014-11-18 12:09:58 | 磁器の繕い例
最近もいろんな繕いがある。

先ずは、近所の知人からの依頼。
茶道に使う水差しの蓋。

何かの接着剤で処理してあるが、とても拙い繕いだ。この状態で譲ってもらったとか。

先ずは、この処理された接着剤を剥がすことから。
ボイルし続けると剥がれてきた。


とても綺麗になってよかった。
ほとんど使われていないのか、とてもきれいな状態の品物だ。
そのあと、いつものアラルダイト処理。
今回、これは混ぜ物なしでアラルダイトだけで接着させる。


半日ほど乾かして、そのアラルダイトのはみ出た部分を剃刀でそぎ落とす。
そのタイミングがとても大事だ。
ゴムのような柔らかい段階で。


こんな風に綺麗に剥がれます。


その後、日を置いて黒漆での処理。


取っ手の部分も。


そして、銀粉を蒔く。
本漆を使う時は、消粉ではなく、丸粉とか平極とかの重いものを使う。
持ちが消粉とは全く違うのだ。



この後、2、3日置いて、いよいよ仕上げで最後にいつものように鯛の牙で磨いて完了だ。
消粉を使った場合、磨く処理なんてできない。

最初の拙い接着剤で処理されたものとは雲泥の差。
喜んでもらえるだろう。

近く地域の文化祭で繕いの会「器再楽(きさら)」のPRコーナーもあるので、その時の展示作品にさせてもらう予定である。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。