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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼 その5

2017-06-08 08:07:28 | 多種類の繕い例
これでいいだろうと依頼主に観てもらって。
なんと、できるだけ金繕いをしているのがしっかりと判る仕上げがいいと。

それで、3点のうち2点の追加作業です。

接着面が見える部分に黒艶漆を幅広く塗って。


銀の丸粉をタップリと蒔いて。


もう一つの繕い品にも、白漆で仕上げた上に、黒艶漆を塗って。
その後、金の丸粉を蒔いて。


そして、漆の乾燥です。


乾燥後、しっかりと粉固めの処理です。
特にガラス面、傷もない部分まで幅広く処理しているので、使っているうちに剥がれそうで、しっかりと2回の粉固めをして。
この追加の処理は断るべきだったと反省しています。


そして、最後の仕上げ処理です。
先ずは、4000番の超ミクロな水ペーパーで磨いて。


そして、鯛の牙での磨きです。
あまり強く磨くと剥がれそう。


完了としましょう。


こんな仕上がりです。


上から見た様子。


そして、お皿も完了。
今回の3点の繕い、しっかりと繕い料金を頂きましょう。