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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼 その2

2017-06-02 12:18:17 | 多種類の繕い例
さあ、繕いのスタートです。

先ずはこのガラスのジョッキから。


「新うるし」の本透明を薄めて割れた部分に塗ります。


そして銀の消し粉を両サイドに蒔いて。


磨けないので、こんな感じで。


このあと、アラルダイトで接着して。
はみ出した部分をきれいにそぎ落として。


仕上がりです。
余り銀の色が目立ちませんが、こんなもんでしょう。
このあと、割れ目を本漆を使って銀粉を蒔いてたもいいのですが、このままの方がいいような気がしますので、一度ご本人に観てもらいましよう。


内側を覗きこんだ様子。
あれだけ銀粉を使っているのに、銀が目立ちませんね。不思議!?


さあ、次の繕いに取り掛かりましよう。

次の繕いの依頼 その1

2017-06-02 12:13:26 | 多種類の繕い例
次の繕いの依頼です。

現在開催中の武庫之荘美術の会展の「ギャラリーR」のオーナーからです。
3点預りました。

一つは真っ二つに割れてしまったガラスのジョッキといえばいいのでしょうか。


そして、大きな皿は1箇所欠けた部分(ほつれ)が。
右端の方の金のラインの箇所です。


アップで。


そして、もう一つはコーヒーか紅茶のカップのお皿です。
いいお皿ですね。
これはよく見ないと判らないようなヒビが入っています。


アップしてもなかなか分かりにくい。


裏側を観れば何とかわかりますね。
さあ、明日から後期展。
その後期展が終わるまでに繕いを終えて、お渡ししたいものですね。