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金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

繕い品を使っているお店

2020-08-23 11:06:09 | 陶器の繕い例
一昨日の金曜日に東大阪市まで出かけました。
 
次女のお婿さんの実家があり、その近くに土地を購入して家を新築して住む予定なので、長女の車で四人みんなでその場所を見に出かけたのでした。
 
実家で、ご両親とも語らってから、出かけて、鴻池新田駅から近くのなかなかいい土地でした。

そのあと、七人という大人数で、昼食でした。

「コトリ」というとてもかわいい感じのお店。

 

2階での食事でしたが、店内も古民家カフェーのようなとてもしゃれたいい雰囲気。

用事があるときは、この太鼓を使うのでしょうかね。

 

料理もとても美味しかったですが、器も良くて、その器に金繕いされたものが混じっていて、私には驚きでしたね。

器をとても大切に使っておられるのですね。

 

窓からは、史跡となっている鴻池新田会所が見れました。

 

それから、食事の後にコーヒーをいただいたのですが、シュガーポットの蓋にも金繕いが。

お店で、金繕いをしている食器を見ることはほとんどありませんでしたので、片付けに来られたご主人に、話しかけてしまいました。

金繕い、しかも金粉を使っているので、「高くつくでしょ、どちらで直してもらっているのですか」と尋ねると、なんとご自分で金繕いをされているとのこと。

これは驚きです。

詳しくお話をしたかったのですが、1、2階のお店で、お忙しい方ですので、ほんの少しだけ会話を楽しませてもらいました。

これから機会はよくあると思いますので、楽しみにしておきましょう。

 

お店を出て、こんな石碑が。

鴻池新田というのはよく知りませんので、帰宅後にネットで調べてみて。

東大阪市というところ、尼崎とよく似た町工場の多い町ぐらいの認識でしたが、鴻池家というのは、もともと伊丹の清酒の醸造家で、鴻池善右衛門という方が、この地で二百町歩あまりの新田開発を行って、江戸時代最大の財閥になったとのことです。

新田開発された土地の維持管理をするいろんな建物があったところが現在重要文化財になっているこの会所とのことです。

 

これから、いろいろと機会がありますので、この場所も楽しみにしておきましょう。

 

次女の新しい家の場所、駅に近くて大きなショッピングセンターをはじめとして、いろんなお店があって、とても住みやすいところのようです。

この日は、大阪に住んでいる長女の車で、大阪の街中ど真ん中を通ってのドライブ、道をよく知っているのに感心しましたね。

私には無理です。

JRでも便利なところなので、私や妻は鉄道利用でしょうね。


千代木園陶芸教室の作品の繕い その2

2020-06-27 18:48:26 | 陶器の繕い例

高齢者施設千代木園での陶芸教室の作品の繕いの続きです。

 

大変なことになっている織部の花器。

4隅すべてに手入れが必要ですので大変です。

 

次のステップに行く前に他の作品の手入れです。

ルーターを使って整形です。

 

そして、アラルダイトラピッドを使って。

 

この二つも補強して。

 

いよいよ最後の箇所です。

スタンダードタイプですので時間がかかりますので、いい姿勢を保持して。

 

接着面がようやく固まりました。

あとは少し削りが必要ですね。

 

私の繕い品は、本漆を使って。

白漆はどんどん黄土色になっていきますね。

 

こちらは弁柄漆を混ぜて。

これももう少し焦げ茶色になりますね。

 

この作品、ルーターを使っての整形の仕上げです。

とんでもないことになっているので、うんと簡単に。

 

そして、仕上げは「新うるし」で。

3色ほど色を混ぜて。

 

さあ、完了ですね。

次は、他のたくさんの作品の底の手入れをしてあげないといけません。

ほとんどが簡単なやすり掛けををするだけです。

 

私の作品2点はこんな仕上がりです。

金属粉を蒔かなくてもいいかなと。

 

6月25日(木)から、川西パレットでの「器再楽」の金繕い起用室がようやく再開です。

もうそろそろ、コロナで時間を持て余していて、繕いのとんでもなく安く請け負うというキャンペーンは終了としましょうかね。


千代木園陶芸教室の作品の繕い その1

2020-06-27 17:43:59 | 陶器の繕い例

高齢者施設の千代木園の陶芸教室の作品が無事に焼成できました。

全く無駄のない詰め方でしたが、作品は大丈夫でした。

 

作品を取り出す前の写真です。

 

作品は7月3日にお渡しする予定です。

焼成時ではなく、作品本来のトラブルのあったものが3点ありましたので、作品の底などの手入れの前にさっそく繕いの開始です。

この3点です。

この織部の花器、貼り合わせた部分が4か所ともに大破です。

こんな状態で繕ってあげるとは。

 

この作業に合わせて、私の繕いたいものも同時に進めて。

書道の筆の先の部分が取れてしまって。

それと菌類模様の大切な酒器の上に他の作品を落としてしまって。

そして、トラブルを見過ごしていた以前の酒器です。

 

まずはラピッドタイプのアラルダイトを使って。

 

続いて厄介な花器の繕いは、プラスチック板をうまく使って。

ここからはスタンダードタイプのアラルダイトです。

 

まずは、こんな具合で。

 

それから、水漏れするので修理をお願いと受講生の方から依頼されて。

前回の焼成で出来上がった作品です。

ご本人は水漏れ防止剤でいいかなと思っていたのですが、よく見てみると底の貼り合わせの部分に不都合があって、水がしみだしてきていました。

持ち帰って、正解でしたね。

これも簡単に修理できました。

その2に続く。


西宮ブログの仲間からの依頼

2020-06-15 10:47:02 | 陶器の繕い例

西宮ブログ仲間のパナップさんから、繕ってほしいものがあるのですけどと伺っていたのですが、神戸にお住まいの方ですので、送料が高くついてしまうので、そのままになっていたのですが、うまい具合にお会いする機会ができて。

陶芸をされている友人からいただいた小鉢だそうです。
真っ二つに割れてしまって。
でも、かえって繕いはとても容易です。


ピタッと断面が合わさりますので、アラルダイトのみでの接着で。


そして、いいころ合いに余分な接着剤をそぎ落とします。


こんな風に。
剃刀の刃を使って。
余分なところがきれいに取り除けます。
タイミングがとても大事です。


割れていた部分がわからないぐらいですね。

 

食器ですので、接着部分を漆でコーティングしないといけません。
接着段階から漆を使うのが理想的ですが、とても時間がかかりますので。

弁柄漆を面相筆で細い線で塗って。
それが乾燥してから、少し色合わせをしたいので、黒艶漆を薄く塗り重ねて。


こんな仕上がりです。
金属粉(金、銀、錫)を蒔いて、金繕いしていますよと目立たせるほうがいいのか、こんな風に目立たないほうがいいのか、好みですが。
金属粉を使うと電子レンジが使えなくなるのが難点ですね。


裏側は弁柄漆のみで。


次にお会いする機会は難しいので、宅急便で早速お送りして。
こんな小さなものでも、送料が高くついてしまいますが、仕方ありませんね。

パナップさんとお会いした時に、何年も前に西宮ブログのメンバー何人かで西宮の青木町にある「アル酎」でご一緒したことがあると伺って、びっくりでしたね。
いろんなつながりがあることが驚きですが、嬉しいですね。
手土産もいただいて。

今月の後半から、月2回の川西での「器再楽」の金繕い教室が再開です。
家から出ない日々が続いていましたが、ようやくいろんな活動が少しずつ再開できそうですね。

 


次の繕いの依頼は大皿

2020-06-02 16:07:47 | 陶器の繕い例

次の繕いの依頼はこんな大皿が大破したもの。
沖縄の焼き物ですって。


作業開始。
まずは両サイドの接着から。


その時に合わせて、割れた部品を別に接着しておこうと、2パーツ準備していたのですが、ずれが生じてしまってました。
スタンダードタイプのアラルダイト、固まるまでに12時間かかりますので、注意して手入れをしていても、わずかなずれがよく生じてしまうのです。
少しでも早く仕上げようと、まずかったですね。


この後は硬化の早いラピッドタイプを使って、全体の接着を済ませて。


少しずれたところがありますが、何とか全体を仕上げて。


接着剤が硬化した後、接着面に弁柄漆を塗って。まずは裏側から。


そして、表側も。


二日ほど置いて、再度弁柄漆を塗り重ねて。
この大皿の模様の色に近い色の漆があって良かったですね。


漆の乾燥を終えて、仕上がりです。
ずれはほとんど目立たなくなりました。
ああ、よかったですね。
赤いシールは、少しひびが入っていて補強した箇所を依頼者に説明するためのものです。

まだまだ、依頼品の繕いが続きます。