つぶれ腕
ピアノを演奏する手がつぶれてしまったり、まむし手では困るとは言われる。私の場合は手は見えるから、これらは、ならないように、まむし手(親指の付け根)がへっこんだ時は自分でテーピングをしたりして、熱心に直していた。自分では決してわかっていなかった盲点が実はあった。大学受験の時にモシュコフスキ―15の練習曲6番の左手パートにある和音が出て来た。それを弾いた時、和音を押さえると左の腕全体の力が、まるで憑き物が落ちたように、ストンと力が抜けたのである。
手は自分で修正出来ても、腕までつぶれていたとは知らなかった。腕のウの字も言われたことはない!
1の指がオルガンとピアノでは、少々違うのである。曲によってもバッハ・ベートーヴェン右手とモーツアルトその他でも1の指が若干違うので腕もつぶれてしまっていたのである。コンビニのまんじゅうが物悲しく感じるから、先日も食べたかったが買わなかった。
1の指の高さの位置がバッハとモーツァルトでは違う。ここに腕がつぶれてしまった原因があったのである。
でも、この練習曲を弾いたお蔭で、一条の光が射したのであった。この練習曲を弾いていなかったら、今頃、私はどうなっていたのだろうと思うと恐ろしい感じがする。
この和音をそれぞれの手で押さえてみて、1の指の位置を感じましょう。これらが所謂ピアノの1の指の位置である。
これがわかったうえで、バッハ、ベートーヴェン右手とその他を弾き分けると良いと思う。🎼ドレ♯ファ♭シを左手で弾いた時のシ♭の1の指はオルガンとは違う。右手はヘ音記号♯ファ♭シレミのファの♯の1の指の位置はオルガンとは差がある。この違いがわからないから、腕まで、まるで、つぶれ腕まんじゅうだったのです。
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