Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

MADE IN JAPAN

2007-09-14 12:02:46 | ひとから学ぶ
 わが家に「ナショナル製電子レンジをご使用のお客様へ」というチラシが送られてきた。修理履歴データをもとに連絡したようだ。5/31付け新聞に「謹告」させていただいたというが、さすがにわが家では目に留めなかった。このごろそんな家電品の事故が相次いで慣れてしまっているということも、あまりそうした記事に目を通さなくなった要因だ。たまたまこうした修理履歴で連絡をもらったおかげで気がついたわけだ。該当製品だということでさっそく連絡をとったわけだが、修理できるものは修理して、できなければ代替品に換えてくれるという。またどちらの選択にも入らない人のために、1万円で引き取ってくれるという。妻は調子良く利用していたことから、できれば修理をと願っていたが、該当商品の最も上段に製品番号が記載されていて、さらに古いということもあって、おそらくそれは無理だろうと予測していた。そしてその通りとなったわけだが、担当者が引き取りにきて変わりに1万をもらった口だ。たまたま単身赴任用にもう1台電子レンジがあったため、代替品を請求しなかったのだが、担当の方に聞くとおおかたの人は代替品に交換するという。同程度の製品と交換と言うが、代替品は中国製という。ようは今回の該当製品はほとんど日本製品のようだ。

 聞くところによると、担当者は約3ヵ月間、駒ヶ根市から下伊那郡内をエリアとして、この製品対応をするために大阪からやってきてビジネスホテル住まいだったという。わが家のレンジを引き取った翌日にはその期間が終わって帰社するというのだから、最後の最後にわが家の製品に関わったわけだ。これまで最高17年間利用されたものがこのエリアにあったが、わが家のものはなんと18年利用されていて、最長利用期間を更新したようだ。メイドインジャパンの品質の良さをあらためて認識するとともに、その対比語のように使われるメイドインチャイナというものが、今の製品では当たり前だ。そして製品の品質を確認する指標として、製造地の表示を聞かれるこのごろである。

 そういえば、利用している湿度調整用のキャビネットが気がついたら作動しなくなっていた。何年利用しているかあまり記憶がないのだが、我が家を建てて間もなく使い始めたから、10年ほどになるだろうか。点検用のチェックリストにチェックしてファックスを製造元へ送るとその対応をしてくれるというようだ。そのチェック項目にこんな項目がある。「湿度計に<MADE IN JAPAN>の文字がありますか」というものだ。こういう質問があるということは、日本製ではないものもあるということになる。ようは日本製の表示がされているかいないかということが、その製品の故障の原因を探ることになるということになるのだろう。この場合、おおかたの人は、日本製の表示がされている方が、故障の要因がその場所ではないと判断しがちだが、それは日本製という表示に信頼しすぎているということになるが、果たして日本製と表示されている方が品質が悪い、なんて思う人はほとんどいないだろう。こんな質問項目がある時代は今ぐらいのことで、いずれはMADE IN JAPAN銘はなくなるだろうから、過渡期の出来事ということになる。

 「モノを大切に」という意識は大事だが、そのいっぼうで大事にしたおかげで事故に遭うなんていうことになる。それだからといって新しいものの方が良い、という風潮は好きではない。使えるものはいつまでも使えればそれにこしたことはないのだから。ということでわが家の電化製品のほとんどは、結婚したときに揃えたものだ。だからおおかたのものが寿命に達して更新されてきた。その中でいまだに活躍しているのがテレビである。ところがこのテレビ、このごろは電波障害のように画像にひび割れが入る。もちろん何とかしたいから、例のごとくテレビを叩くのだが、このごろは叩いても正常にならない。いよいよ「終わりか」というところだが、今や安くはないテレビだから、それでもと叩きながら使っている。電気屋さんに「叩いちゃだめ」と言われても、なぜか叩いてしまう。やはり18年選手なのだが、こんなに使ってもらえたのに叩かれてちょっとかわいそうだが、もうしばらく我慢してもらうことにしている。
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