Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

B級は永久だー

2005-02-23 00:09:27 | Weblog
上のコピー、故中島らも氏のパクりです。すみません。
でもこのコピー大好きなんで・・・・。

さて昨日のドン・ジョンソンネタを引っ張ります。

今回紹介する映画は「サンタモニカ・ダンディー」です。
「マイアミ・バイス」終了後に出演した“パッと”しない
映画です。

もう名前聞いただけで、B級の臭いプンプンしませんか??

監督はジョン・フランケンハイマー。「RONIN」や
「フレンチコネクション2」などアナログ的な
アクション映画の職人的監督さんです。

物語は・・・

殺人課刑事のジェリー・ベックはクリスマス・イヴの夜に
警察官射殺事件の担当になる。捜査を進めていくうちに
射殺事件の同時刻に起こったコンビニ店員射殺事件との
関連を突き止めるする。そして捜査線上に白人至上主義の
極右組織のメンバーが浮かび上がり・・・・。

まあこんなところです。

良く言えば、空港の待ち時間にパラパラと読める軽い
ハードボイルド小説を映画化したような感じです。まあ
70年代に量産されたアクション映画の1本と考えれば
ある一定のレベルは保っているかもしれません。
制作年は88年ですけど・・・。

逆に考えると、観てもそんなに心に残らない映画でも
あるわけです。ビデオで数百円出して借りても少し
損をしたような感じ、とでも言うのでしょうか。

主人公は奥さんに逃げられ、酒に溺れるんですけど、
ドン・ジョンソンはあまり上手く演じていません。
キャラクターになりきる際にちょっと迷いがあったのかも。
壊れた老眼鏡を掛けたり、古着屋でコートを買ったりと
少し寂れた感じのシーンもあるんですけど、悲壮感が
無いんです。拳銃も357マグナムのリボルバーを使用して
いて何だか時代遅れです。銃撃戦の間に何発撃ったか、
とかしきりに考えているシーンがあるんですけど、古い
設定ですし、そんなにそれがストーリーに生きてきません。

ちょっと触れましたけど、アナログ的なアクションですが、
カーアクションや、銃撃戦など、見せ場は幾つかあります。
この辺はフランケンハイマー監督の真骨頂でしょう。

実はこのドン・ジョンソン、同時期に他局のドラマで
活躍していた俳優さんと80年代は良く比べられていました。
その俳優さんは「こちらブルームーン探偵社」のブルース・
ウィルスです。しかも同時期にアルバムを発売して
どちらも互角の売り上げ(2人ともシングルでトップ10に
チャートインし、アルバムもゴールドディスク獲得)、
映画進出時期も同じでした。TVでは若干リードしていた
ジョンソンですが、映画進出後は雲泥の差が出ました。

・・・なんともマイナーな映画紹介してすみません。