Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

懐ドラ(2)

2005-02-17 00:40:14 | Weblog
今回紹介するのは、カルト・ドラマ「刑事ヨロシク」

主演はビートたけし、共演は岸本加代子、梅宮辰夫、
秋野暢子、菅井きん、藤田弓子、安岡力也、戸川純、
・・・などなど。

凄いキャストですよね。みなさん今でも活躍されて
いる人たちばかりです。

話は・・・・

東京の喜多野市にある喜多野署に少年犯罪を専門に
扱う少年特捜班が新設された。着任して来た刑事
たちはみな落ちこぼれで・・・・。

という感じです。

・・・・でも全く関係ないです。ストーリーや設定なんて
何ら意味を持ちません。ビートたけしがメチャクチャ
全てをぶち壊しています。

この番組日曜日の夜8時に放映していたんですけど、
カルト番組なんです。そう、この番組誰も見て
いなかったんです。

この時間帯はNHKで大河ドラマ、日テレ中心に巨人戦、
テレ朝は西部警察とTBSはかなり苦戦を強いられて
いました。なんで、「なんでもいいからやっちゃえ~、
誰も見てないし!」みたいなノリでTBSが制作したの
ではないでしょうか。そうとしか思えません。

まずドラマの冒頭で、たけしの漫談が始まります。
普通のツービートのネタみたいな話なんですが、
当時これを見て自分は「ビートきよしさんは必要
無いじゃないか。」と思ってしまいました。まあ
そうなんですけど。

ドラマでもたけしは多分50%以上セリフを無視して
アドリブで関係ないこと喋っています。共演している
俳優さんが必死に笑いをこらえて演技している場面を
幾多も見る事ができます。意味も無く裸のオネー
ちゃんが出てきたり、すぐたけしは脱ぐし・・・・。
そんなだから、ストーリーはある訳も無く、ただ
バタバタした話が1時間何の脈絡も無く続きます。

この番組が凄いのは、当時PTAが絶対に子供に見せたく
ない低俗番組1位だった「8時だよ!全員集合」を不動の
1位から引きずり落とした事じゃないでしょうか。

ビートたけしも今は北野武として文化人のイメージが
強いですよね。彼の事務所を含め周りの人たちも
その路線で世界で売って行こうという戦略がある為か、
DVDや再放送を含めてお笑い時代の露出はきわめて
少なくなってきています。なので、当時のビートたけし
を知るには結構良い番組かもしれません。