この映画ってアカデミー賞を4つも取ってるけど、セックス・コンプレックスと自意識過剰と他人のあら探しとその他もろもろを素早く無表情につぶやくユダヤ人ってそんなにインテリに見えるのかな? それとも公開された74年って映画の将来に絶望して精神科医をハシゴしてた映画関係者が多かったのかな?
30年経って日本にもこの作品の登場人物とよく似た人たちが多くなった(マリファナやコカインは一般的じゃないけど)けど、ウディ・アレンみたいなタイプ(もちろん見かけ。名声や才能はタイプと言わない)が次から次へと女性にモテるようになったという話は聞かないね。どうせ観客に向かっていろいろ内面的なことを説明するなら、ダイアン・キートン演じる内面性たっぷりな女性にも、他の空っぽの女性にもなぜモテるのか、コツを教えてほしいね(名声や才能やカネはコツと言わないよ。念のため)。ついでだけど、運転が乱暴で、歌がセクシーで、テニスが終わった後にナンパされるのを待ってる女性についても教えてほしい(これは個人的にね)。
マクルーハンが出てきて知ったかぶりをやっつけてくれたのはおもしろかった。カポーティはわからなかった。ポール・サイモンはイタかった。背が低くて、冴えなくて、中途半端にイヤミで、根っからのニューヨーカーがなぜロサンジェルスのレコード会社社長なんだ?
……ウディ・アレンにかぶれたらちょっとこんな感じの文体になるかなって思って、書いてみました。もちろん下手くそです。モノマネが上手だなんて自意識が不足してる証拠にしかならないですからw。